まるたの日々

まるたです。少しばかり音楽と本とその他趣味の話を。

ベルリン・フィルハーモニー、ジルヴェスター・コンツェルト '97

2005年07月29日 22時05分05秒 | クラシック音楽
輸入DVDです。ちなみにリージョンコードは0です。0っていうのがあるんですね。

アバド指揮で"トリビュート・トゥ・カルメン"と題してそれっぽい題材の曲が
演奏されています。
その1つとしてプレトニョフがラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏しています。
自分はプレトニョフが好きで、このDVDを探していたましたが、
運良くHMVのセールで見つけました。

プレトニョフのパガニーニの主題による狂詩曲はペシェック指揮フィルハーモニア版の
CDを持っていますが、ベルリンフィル版はよりカラフルな感じがします。
もしかするとTVのスピーカの中・高音の伸びが良いって言うだけのことかも知れませんが。(^^;;

DVDだとどうしても演奏者の表情や手元に注意が行ってしまい、
音をよく聴くに至らないですね。(^^;;

このコンサートでは、プレトニョフの珍しいタキシード姿を見ることができます。
珍しいといえば、あまり顔や体の表情を変えないで淡々と演奏する人だと思っていたのに、
ここではいろいろ表情を見せてくれます。
カメラさんが、一瞬の表情を見逃さなかったのかも知れませんね。

なかなか楽しませてくれるDVDでした。

ところでパガニーニの主題による狂詩曲とカルメンの関係って?



ピアノの森

2005年07月16日 11時04分01秒 | コミック
ピアノの森

一色まこと

講談社

最近、講談社のマンガが面白くなってきています。(^^)

掲題のマンガは現在モーニングで連載中のピアノマンガです。
森に捨てられたピアノを日々弾いて育ってきた貧しい母子家庭の少年カイが
ピアニストを目指すお話です。

ピアノや音楽に関する部分はかなり無茶というかむちゃくちゃな部分がありますが、
一色まことさんの描く子供達は表情豊かで子供らしい活力にあふれ
いきいきとしてとても魅力的です。

現在子供編は終了し、10代後半の少年編に突入していますが、
主人公カイの設定が出来すぎで、読む側が感情移入しにくくなっている印象を受けます。
貧乏でレッスン代はおろか学費も出ないような家庭の子が
有名進学校に学費免除の特待生で入学し、
バイトで忙しくて学校はろくに行かなくても成績は常にトップクラスで、ピアノにいたっては、
友人で海外留学中のピアニストの卵、修平君を涙させてしまうほどの出来とあっては
同情を誘わなくても仕方ないでしょうか(笑)。

これでは面白くないなぁと思っていたら、作者ご本人も同様に感じているのか
少年編では主に友人の修平君や誉子ちゃんを中心にお話が進んでいます。
カイを主人公に引き戻すにはもう少し苦しい環境において本人の欠点というか
苦悩を前面に出さないと、というか苦労していただかないと(笑)。

誉子ちゃん関連のストーリーは子供編でもなかなかの読ませ所でした。
また、現在連載中の部分は誉子ちゃんを中心にお話が進んでいます。
意地っ張りだけれども努力家で可愛い誉子ちゃんには好感が持て、
これからの展開が楽しみです。

しかし、最近隔週モードに突入していてちょっと心配です。
昔っからよく原稿落としてた人だしねー(笑)。
無理せず頑張って欲しいです。


もやしもん

2005年07月09日 16時54分46秒 | コミック
もやしもん

石川雅之 

講談社 イブニングKC

菌マンガです。これも動物モノの一種と言えるでしょうか(笑)。

主人公の農大1年生沢木直保は、菌やウィルスが見える特殊能力を持っています。
沢木の目で見た菌達は、喋る(「糖うめー」)、Sケンをする、
人間を識別する(「お、直保」「本当だ」)、
会話をする(「何かかもすものないかな」「あっちにパンがあったよ」)、
しかも違う菌種同士で会話するし、人間を励ます(「どうした直保、食べて元気になれ」)、
揚げ句の果てには薀蓄をたれる(「待たんか分からずや、我々乳酸菌の余談をきけ」)、
といった、とてもかわいくて楽しい菌達です。

農大を舞台にした話ですが、
人間のキャラクターも個性的で面白く、細部が非常に丁寧に作ってあるので
読んでいて飽きが来ません。

あのシャーレに寒天の培地はちゃんと入っているのか?とか
入学したてでおそらくはゆとり学習世代の沢木はともかく、
院生の長谷川さんまでが「風邪菌」とか言ってる部分になんぼか不安を感じますが、
まあ、菌が可愛いし、話が面白いので許すって感じでしょうか。

1巻の段階ではまだ設定の面白さだけで見せている感がありますが、
これからどうストーリーを展開していくのか楽しみです。

なお、作者の石川さんはご自分のサイトを持っていらっしゃいます。
http://homepage2.nifty.com/mmmasayuki/

どうでもいいですけど、A・ストラップ欲しいです(笑)。

ウィーン・フィル来日公演チケット

2005年07月08日 12時35分55秒 | クラシック音楽
ウィーン・フィルの来日公演チケットを先行発売で申し込んだら当たりました。

当たらないという噂が飛びまくり、
「当選確率1/3くらいで3万円のチケットなら期待値は1万円くらい? OK, OK」
などと考えていたのですが、初回のトライであまりにもあっさり当たってしまい、
確率1/3じゃなくて確率1だったのだろうか、などと考える始末。
当然、確率1/3でも初回で当たるときは当たるんですけど。

チケットの値段が高いので、当たらなくてもチケット争奪戦のお祭り騒ぎを楽しみたい
くらいに考えていたので、確率1だったら申し込まなかったかもとか今更考えていたり(爆)。

3万円の価値が本当にあるかは聴いてみないと判りませんが、
天下のウィーン・フィル、演目も一番良さげな日だし、
激しく外すことはあるまいと思っています。

平日なんで、まわりに頭を下げながら会社を早めに切り上げる必要があって
その分評価は辛くなりがちですが、
それをものともしない演奏を期待しています。

自分はコンサートの前に予習と称して、
演目を比較的標準的な演奏で聞き込んでから行くことが多いです。
標準的な演奏を選ぶのは当日、違いや良さを実感したいと思うからです。
でもムーティ/ウィーン・フィルクラスになれば、ムーティで聴き込んで
予定調和しちゃってもいいかも知れないな。

どっちにしても楽しみですね。

エレーヌ・グリモー (サントリーホール 2005/7/5)

2005年07月06日 12時45分25秒 | イマイチだったクラシック
このコーナーはイマイチと思ったクラシック音楽の感想等書いてます。
なので、タイトルの人、音楽がお好きな方は読まれない方が良いでしょう。

7/5にサントリーホールでグリモーのコンサートを見てきました。
とっても美人でした。
しかし、それ以上の良い感想が出てきません。

パンフ別売りはサービス悪いなー。
なのに、一曲毎にいちいち引っ込んで観客に拍手を強要するのは如何なものかと。
一曲目の舟歌終了後にいきなり立ち上がっただけでも驚きだったのに
なんと舞台袖に引っ込んでしまいました。
殆どの観客は呆れて途中で拍手を止めてました。なんだかねー。

演奏は、低音が異様に強くて旋律があまり聞こえず、
ホールの残響が強すぎて音が潰れ易い特性とあいまって
何を弾いているのか良く聞こえないことが多々ありました。

ちなみに、
サントリーホールってつくづくピアノには不向きですね。
せめて調律で響きを抑えるとかできないのでしょうか。
柔らかい音が全部潰れてしまうし、ミスタッチがいつまでも響き渡って
汚い不協和音になり非常に聞き苦しいです。

それはおいておいて、
低音が強く聞こえるのは私の耳が急に悪くなったのか、席が悪かったのか
悩みましたが、ピアニストの手が見える席だったので、よく見てみると、
左手は叩きつけるように弾いているのに、右手は普通に弾いていることがよくあり、
これじゃあ低音ばかり強くなってもしょうがないと思いました。
本人気づかないのかな?

演奏には他にはこれといって特徴も無く、すばらしい音色とか
すばらしい解釈とかすばらしいテクニックとかすばらしい情緒性とか情熱とか愛とか
殆ど無く、終わるまでになんとか良い所を見つけたいと一生懸命聞いていたのに
見つけることが出来ませんでした。

ショパンのピアノソナタ2番第3楽章は
多くの演奏家が高い芸術性を示してくれる部分なのに、
旋律が彼女の大好きな(?)低音であるためか、不気味浮かび上がり、
よく小学生達が物が壊れたときに鼻歌で「たんた~かた~ん」と
歌うようなつたない表現に成り果てていました。

アンコールはラフマニノフ音の絵3曲、前奏曲1曲に、ショパン雨だれ。
5曲もアンコールが必要な程の拍手じゃなかったのに何を考えているのやら。
プログラムの後半がラフマニノフピアノソナタ2番1曲と少な目だったため
埋め合わせのつもりでしょうか。
それならそれで最初っからプログラムに入れてしまえば良いのに。
アンコールに入れることで拍手が欲しかったんでしょうか。

ラフマニノフの音の絵や前奏曲のような似通っている上に知名度が低く
いい曲だけれどもアンコールで4曲も聴かされると食傷してしまうような曲を
4曲も演奏するその考えが理解できません。
エンターテイメントを何だと思っているんでしょう。
前にラヴェルのコンチェルトをやったときもアンコールは音の絵でしたが、
要するにレパートリーが少ないんでしょうか。

今は美人ピアニストということで需要がありますが、
もう伸び代が期待できる歳でもないですし、容色が衰えた10年後には
確実にいなくなっていそうな人と思いました。
もしかしたら、狼保護のための自然運動家で通ってるかもね。

すばらしいコンサートを聴いた後は、帰り際にポータブルオーディオを
聞く気がなくなるんですが、
昨日は口直しに違うピアニストの曲を聴きながら帰りました(爆)。

スルタノフ死去

2005年07月04日 12時54分00秒 | クラシック音楽
ブログ開設していきなりほったらかしという三日坊主に満たない状況で
どうなることかという感じでしたが、本日やっとこ最初の記事です。

といいつつ最初の記事がいきなり暗いのは気がひけるんですが
ショッキングだったので、スルタノフ死去の話から。
http://www.chron.com/cs/CDA/rssstory.mpl/metropolitan/3250030
下の方に小さく出ています。

CDはラフマニノフを1枚だけ持っていますが、
気に入っていてよく聞いてました。若くて将来が期待できると思っていたら
脳内出血で半身不随という噂。
それでもリハビリに励んでいるというニュースを読んで
うんうん、頑張ってねと思っていたら、
突然の死亡のニュース。

ラフマニノフのピアノソナタ2番の第2楽章をジャズっぽく弾いていたのが
とても格好よくて印象的でした。
でももう悲しくてCDが聞けません・・・。
ご冥福を祈ります。