まるたの日々

まるたです。少しばかり音楽と本とその他趣味の話を。

もやしもんアニメ化

2007年06月29日 21時34分16秒 | コミック
のだめのアニメが最終回となって、
やっと深夜のアニメ枠から解放されると思ったら、
今度は同じ枠でもやしもんがアニメ化されるそうです。

http://www.kamosuzo.tv/top.html

その名も「かもすぞ.tv」(笑)。
オリゼーとソーエの微妙な色違いが妙に可愛いです。

菌達が本当にしゃべるかどうかすごく気になります。
早回しモードで喋ったりするんでしょうか。
喋って欲しいような、欲しくないような。
喋ったら幻滅しそうだけど、喋らなかったらそれはそれでがっかりしそう。

それはともかく、こんどは保存するモードで録画しようっと。

toto

2007年06月28日 18時36分16秒 | Weblog
今日は外出で、なのに電車止まったりとか何とかで
積もり積もったストレスも加わって、もう会社辞めたいとかグチを吐き、
でも、会社を辞めて暮らしていける当ても無いので、
ふと入ったコンビニで6億当たるかもしれないという噂のtoto BIGを
買ってみました。

Jリーグは殆どわからないけれど、川崎在住なので
一応フロンターレを応援してるんですが、
5口買って、中身を良く見てみると
フロンターレ、負けか引き分けしかない(怒)。
なんだか今日はもう。

でも、早く帰れたからいいか…。
それに当たるかもしれないし!
6億当たったら都内に億ション買って…
という白昼夢を30秒ぐらい見れました(笑)。

アシュケナージ/N響(2007/6/23 NHKホール)

2007年06月24日 17時42分43秒 | クラシック音楽
まずは一曲目、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
ソリストは清水和音。

正直当初ソリストにかなり不安があったんですが、
数ヶ月前のTANTOクラシックで、清水和音がいかにこの3番を愛しているかを
気合を入れて語っており、その時放送された演奏を聴いて
テクニック的には全く問題無いことが判りました。

それで昨日のは、ピアノは予定通りテクニック的な不安は無く、
ちょっと軽く流れすぎている感はあったにしろ、
オケと調和した美しい演奏でした。
オケの方は、あまりでしゃばることもなく、
ピアノを立てるような感じで、
あまり多くない、オケのみのパートは十分な美しさで
アシュケナージらしさが出ていました。

多分、技術的には、RNOや上原彩子の方が断然上と思うんですが、
協奏曲はピアノ曲でも管弦楽曲でもなく協奏曲である以上、
ソロとオケがどんな形にしろ、相乗効果が得られるように演奏されるべきと
思うので、(そういう点でまるたはツィメルマンのラフマ2番が許せない)
今回のアシュケナージ、清水和音の組み合わせは
とても良かったと思います。

アシュケナージN響音楽監督就任期間中唯一のラフマニノフってことで
聴く側も過剰な期待を抱き気味でしたが、
3番ってショパンのP協ほどではないにしても
割合オケ比率の低い曲で、
アシュケナージのラフマニノフを堪能するんだったら
2番で聴きたかったな、などとワガママな感想を持ちました。

ちなみに清水和音、
ロン・ティボーで優勝した直後に
NHKの朝のニュース番組に出演したことがあるんですが、
まるたは大昔に、それを見たときの印象をまだ覚えています。

紅顔の美青年だったし、
またうちの家族が、クラシックピアニストのことなど何も知らないガキンチョに
「ほら、これが日本一のピアニストだよ」などと言うものだから、
強烈に印象が残っています。

しかし、今はもうなんだか人相悪くなっちゃって、
体もぷくんぷくんだし、昔の面影無いですねー(笑)。
時の流れは残酷だー。
人間40を超えたら自分の顔には責任持たなくちゃ。
やっぱり○人が3人もいるとかじゃ、人相も悪くなろうというもの。
そういう意味ではプレトニョフもそうかも。
この人も激しく人間的に問題ありそうだし。

脱線しましたが、美しいラフマニノフでした。

つづいて、チャイコフスキー マンフレッド交響曲。
ラフマの方がかなり小さめの編成だったので、
マンフレッドの出だしの音の大きさにビビリました(笑)。

とにかく編成が大きくて、舞台からはみ出したらしく、
打楽器の一部が舞台袖に隠れていたらしいです。
鐘の音がするのに、打楽器隊は誰も動いてなくて、
どうやら舞台袖で演奏しているらしいと。

終わりの方にパイプオルガンとかも出てきました。
舞台右手にへんな鍵盤楽器があるなー、
チェレスタにして大きいなー、なんだろなーと思っていたら
パイプオルガンのコンソールでした。
ちなみにNHKホールにパイプオルガンがあるのを初めて知りました。
今まで気づかなくて。
あれって、いつもあそこにありましたかね?
スイッチを押すと壁が開いてうぃーんっと出で来るんだと楽しいな。
んな訳ないか。

それはともかく。
マンフレッドに抱いていた印象は、
あちこちにどこかで聴いたようなチャイコ特有のフレーズが出てくるものの、
全体的に散漫で冗長、まとまりが悪いというものだったんですが、
昨日のは、全体が良くまとまって、最後に向かってよく盛り上がっていました。
終わり方が尻切れトンボなのはもうそういう曲だからしようがないんですが。

特に第3楽章が美しかったです。
アシュケナージはこういうのがやっぱり得意ですね。
一転して、暗く重苦しく辛気臭い感じの部分は
どうしても感情がうまく入ってこない印象を受けました。
短調でも切ない感じの部分は上手いんですが。

ということで、アシュケナージの任期は終わりに近づいています。
ラフマ、もっと聴きたかったです。
寂しいなぁ。
あ、でも次は「ピアノの森」に期待。



サイン会

2007年06月23日 22時09分22秒 | クラシック音楽
本日、NHKホールでアシュケナージ/N響を聴いてきました。
感想はまた後で、というか、気合があるときに別途。
気合が無いと書かないかも(汗)。
出来は良かったと思うんですが、
例によってNHKホールの客のマナーが悪くて、集中して聴けなかったので。

それはともかく、ホールに写真のようなチラシが置いてありました。
う~ん、いくか? サイン会。
もうきっとこれが最後だしねぇ。見納めと思うと行っとくべきのような気も…。

来シーズンからN響の桂冠指揮者には就任するらしいんですが、
N響って名前だけのなんとか指揮者沢山いるし、
これだけ関係が悪化するともう呼ばれないんじゃという気もするし、
こっちとしてもNHKホールもN響ももう沢山という気もするし。

アシュケナージって東フィルみたいなオケの方が合うんじゃないかという
気がしますが、まあ、これは有り得ないと思うし。

やっぱり今年で見納めですよねぇ。
そう思うとサイン会、魅力的では有りますが、
馬鹿げて混んでそう。人込み、凄い苦手なんですよねぇ。


もやしもん 5巻 おまけつき

2007年06月23日 21時42分24秒 | コミック
もやしもんの4巻が菌達のフィギュア付きで、
予約しないと買えないようなものだったのに、
直前まで特装版があるのも知らなかったので
出た後に知って悔しい思いをしました。

前回悔しい思いをしたので、今回は気をつけて
しっかり予約をしようと思ったのに
いつ予約が始まって終わったのか全くわからないというか、
予約期間って本当にあったの?というような状態で
6月頭の段階で既に予約受付終了。またかー!!

しかし今回はそこらの本屋で買えました。
5巻は4巻で評判がよかったのを受けたのか、買えなかった人から不満がでたのか
A.オリゼーのストラップが付いた特装版ならぬ「おまけ付き」を
大量に売り出したようです。よかった。

評論

2007年06月08日 20時12分35秒 | クラシック音楽
今日の夕刊に、みなとみらいのRNOの評論が載ってたんですが。

プレトニョフの音楽はロシアっぽくないんだそうですよ、
ゲルギエフと比べて(嘲笑)。
ああ、この批評家にとってロシア=ゲルギエフなのね、
ロシアのロマンティシズムとか全く理解していないのね、と。

まあ、バイアスかかるのは個人の勝手だし、
それが音楽評論家って名乗るのも勝手だけど、
こんな趣味に走ってるだけのクソったれが
朝日新聞みたいな大新聞に評論書いてるってのが許せないです。
評論家選べよ! 朝日新聞!

あ、もしかして、アシュケナージバッシングのきっかけになった評論家ってコイツ?!

日本の音楽評論家って本当にグレード低いです。
海外の音楽雑誌とかたまに買って見るけど、
そういうの読むたびに、記事のグレードの差を感じます。
日本のは単に行き過ぎたクラヲタによる同人誌なんですよね。
ジャーナリズムになってないんですよ。


プレトニョフの本

2007年06月08日 19時54分41秒 | クラシック音楽
プレトニョフの本が自費出版系電子書籍で買えるとかで、
丁度、むかーし買ったwebmoneyがまだいくらか残っていたので、
買って読んでみました。

…つまんねー…。

訳者のあとがきが全てを物語ってますね。
「この本は三社から出版を断られた。称賛ばかりでつまらないというのである。」

プレトニョフ本人をより良く理解するための内容は一切無く、
どこかのコンサート評のいいところだけを集めたというか、そんな感じ。
褒めてるだけの部分をすっ飛ばしながら読んでいったら
読むところが殆どありませんでした。
まあ、かなり本人から内容を制限されたんでしょう。
プレトニョフの伝記は、是非本人が死んだ後に書かれた物を読んでみたいものです。
←ファンとは思えない言いっぷり。ひでぇ(笑)。
そんなこと言ってると自分の方が先に死んだりするよねー。反省反省。

大体500円くらいだったんですが、
中に含まれる昔の写真を見るための代金と思えばそれでいいってくらいかな。
「3歳半のミーシャ」、可愛かったです(笑)。
しかし、電子書籍を見るために結構面倒くさい処理も必要だったので、
赤字かも。

ちなみにwebmoney。2,3年前にやっぱり500円くらいのものを買いたくて、
最少額2000円のwebmoneyを買ったんですが、
その500円を使ったまま、その後ずーっと手付かずでした。
まあ、使える場面にめったに会わないしねー。
使用期限が無いのは覚えてたけど、会社潰れたりするし(笑)、
まだ使えてよかったです。


プレトニョフ/RNO@オペラシティ(2007/6/5)

2007年06月06日 20時54分40秒 | クラシック音楽
ということで、リターンマッチしてきました。

まず最初は
シベリウス フィンランディア
んー、なんだかフツー。

次は、
シベリウス ヴァイオリン協奏曲。ソリストは樫本大進。
微妙にソロとオケがかみ合ってなかった?
というよりは、こんな曲だったっけ、特にオケの方、という感じで、
合ってるか合ってないかも判りませんでした。なんだそりゃ。
ヴァイオリンだと殆どメロディーのみになっちゃうから、
多少ずれても、わざとかずれちゃったのか判別付かない感じもあるし。
聴きなれたの印象違ってたのは確かでした。
オケの音量が大きかったし。でも、ヴァイオリンは負けてませんでした。

樫本大進はフェドセーエフでチャイコのVn協聴いたことがあるんですが、
そっちの方がずっと自然だったし、弾きやすそうだったように思います。
まあ、どうみてもフェドセーエフの方が
音楽的にも人間的にも付き合いやすい人だと思うし。

あと、今回の曲は、低音で奏でる部分が多くて、
樫本君、あまり低音は得意じゃないか、
あるいは、楽器があまり低音を綺麗に出せないのか、
苦しそうだったし、高音がすごく美音だっただけに、低音の響きの悪さが
際立っちゃった感じはありました。
まあ、でも、それなりに良かったです。

プレトニョフも今回はご機嫌でした。
カーテンコールも出てきたし。

つづいて、チャイコフスキー、交響曲5番。
やー、よかったです。
やっぱり、プレトニョフはチャイコフスキーな人だとつくづく思いました。
特にどこが良いって言えないんですが、
聴いててどきどきしてくる感じがあるんですよね。

2年ほど前のプレトニョフのリサイタルの最後のアンコール曲が
チャイコのノクターンで、これがすごくよくて、
一気にプレトニョフのファンになったときのことを思い出しました。
ノクターンなんて知らない曲だったのに、これって
やっぱり、この人のチャイコフスキーには何か魔力(笑)があるのかなと。

ただ、この人はあくまでも、冬、とか、夜、とか、室内、のイメージなんですね。
ロシアの大自然、とか、太陽とか、夕暮れ、とかそういうイメージは
全く無いです。

第1楽章の長調に転調する辺りは、単に流れの中にあって、
その次の盛り上がりへのつなぎみたいな感じだったし、
第2楽章はなんだか、葬送行進曲というか、故人を偲ぶ会で演奏されている
ような雰囲気で、
アシュケナージが春とか、過ぎ行く夏の夕暮れとか
そういう物をイメージさせたのとすごく対照的だなと思いました。
やっぱ性格でるよねー(笑)。

で、アンコールは
チャイコフスキー 「眠りの森の美女」よりワルツ
グラズノフ 「ライモンダ」より「スペインの踊り」

2曲目はこのリズムと微妙にチャイコフスキーになりきれない感じと
カスタネットに記憶があるなと思って、昔の記録をたどってみたら、
一昨年の東フィル定期でやったアンコール曲と同じ曲でした。
でも、全然違いますねー、響きというかノリというか、
今回の方が踊り出したくなるようで全然楽しそうでした。

チャイコフスキーになりきれない感じのグラズノフでしたが、
5番、眠り、と来て、プレトニョフのチャイコの余韻を壊さない曲だったので
良かったです。
やっぱり、プレトニョフのチャイコは良い!と満足して家路につきました。

正確には、家路につこうとしたら、
そこらじゅうの座席の下に放置されたチラシの束を見て
気分が悪くなったんですが。

あれってどうにかならないんですかね~。
招聘元は覚悟の上なんだろうけど、
ああいう状態を見せられるこっちの身にもなって欲しいです。
「不要なチラシはこちらに捨ててください」みたいな
チラシ回収箱とか置けないんですかね。
こういうことを平気でできる人が、綺麗なおべべきて、
良識のある大人のフリをして、
良識のある大人が来る場所に混ざりこんでいることがすごく不快です。

ちなみに、この現象、オペラシティが一番ひどいです。
なんで?

まあ、それはともかく、秋の東フィルもチャイコなので、
やっぱり聴きに行かなくちゃ!と思ったのでした。


プレトニョフ/RNO@みなとみらい(2007/6/2)

2007年06月03日 16時36分51秒 | クラシック音楽
最近なんだか忙しくて、ちょっとブログ更新意欲(体力?)が減退しています。
6月にあれやこれやコンサート入れたけど、
(6月に固まって来るし(涙))
行くのがおっくうになりつつあります。
ということで、実はあんまり予習をしなかったです。

それはともかく、
一曲目は、チャイコフスキー、イタリア奇想曲。
追加があったのは知ってたんですが、全然予習しなかったです(汗)。
何回かは聴いたことあるけど、全然覚えてなくて。

曲はイタリアというよりは、くるみ割り人形な感じ、つまり、
ロシアの冬の暖炉の前みたいな感じでした。
暖かくて楽しいんですが、全く太陽の匂いがしなかったです。
チャイコフスキーは全く太陽と無縁な感じの人だし、
プレトニョフもYou belong to the nightな感じの人だし、ロシアのオケだし、
イタリア~な感じを求めるのは無理だったのかもしれません。
でも、綺麗な曲でした。曲名とのギャップを気にせずに、
チャイコフスキーの可愛らしい曲というイメージで聴けばOKなんでしょう。

続いて、ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番、ソリストは上原彩子。
今回ほとんど予習しなかったので、
実は、この曲をピンポイントで聴きに行ったのに近い状態だったんですが、

ひでぇ。

ハンガリー国立フィルの時ほどじゃないですが、
オケとピアノが全く合ってなかったです。
カデンツァとかは良かったんですけどね~。
テンポがしょっちゅうずれてたし、
オケとピアノの音のバランスが悪かったし。

上原彩子って音量無いんですかね?
他の曲より編成を小さくしたオケの音に負けてました。
ピアノが主旋律を奏でてるときに、特に大きくも無いオケの音にかき消されて
聞こえなくて。

パンフを見ると、RNO、来日してからこっち毎日コンサートやってます。
6/1もどこぞの音大でやったらしいです。
で、上原彩子との競演はこの日が初めて。
ということは、全然リハーサルやってないんじゃ?
ぶっつけか、当日の朝に1回やったか、そんなもんじゃないかと。

そういうことは往々にしてあるとは噂には聞いてますが、
高いチケット料金取るんだから、そういうことをするときは、
それでもちゃんといける演奏家でやって欲しいです。
昨日のラフマはあの値段で売り物にしてはいけないレベルでした。
まあ、チケットが高い理由の半分は円安のせいだと思うけど。
それでもねぇ~。
正直あれだけ聴きに行ったのに、あんな状態だったので爆死しました(涙)。

プレトニョフもやる気なさそうに、バーにもたれて指揮してましたしねぇ。
カーテンコールなんか一度も出てこなかったですよ。
まあ、本人も納得してないのかもしれませんね。

でも、ブラボーが飛ぶんですよねぇ。
ハンガリー国立フィルの時も飛んでたけど、
あれって何? 聴いてないの? 何でもいいの? 指が回ってればいいの?
お友達? 雇われブラボーおじさん?
それともチチが揺れてたからOK?

どうでもいいけど、上原彩子の衣装、チチが揺れてました(爆)。
上半身ホルターネックな感じのドレスで、
多分、ブラジャーもコルセットも無しで、ドレスの内側につけた
パッドだけだったんじゃないかと。
パーティーで着るならともかく、コンサート用の衣装にするなら、
特注でコルセット作った方が良かったんじゃないでしょうか。
なんかすご~く変な感じでした。

で、次はショスタコの交響曲第5番。
正直、ショスタコ大っ嫌いで。
意欲減退云々関係なく予習なんかしたくなかったです。
まあ、前にゲルギエフを聴きに行くために予習したし、
去年、ショスタコイヤーとかで耳にタコが出来るほど聞かされたし、
改めて予習しなくてもいいかな、とか思ってました。

これが、意外に良かったんですよ。
この日一番の出来かなぁ。
あんまりショスタコっぽくなくて、ちょっとプロコフィエフっぽくて
すごく聴きやすかったです。
まるたがショスタコ嫌いな理由の7割くらいが無くなってた感じがします。
そもそもそんなに聴きこんでないから、どこがどうって具体的に言えないんですが。

まるたがショスタコ嫌いな理由は、
あの気味の悪い繋がり方のメロディーと不協和音を
ヒステリックな金管と腹に響く低音で強調してるところなんですが、
昨日のは、曲が自然に響くテンポやイメージを設定し、
不協和音の中でも響きの綺麗な部分やつながりやすい部分を抜き出して強調してたように思います。
全体をそんな感じで作ってるから、強い音であの特有のメロディを出すところとの
コントラストがハッキリしてて、
強い部分は、自然に受け止めるのではなく何か特異な部分として聴けばいい、
という感じで聴けたんですね。

ふ~ん、意外と聴きやすくなるんだ、と思いました。
だからといって、これでショスタコのイメージが改善されたってことは
無いですけど。プレトニョフだからだと思うし。
こういうの聴くとやっぱこの人って曲の構成力高いなぁと改めて思います。

しかし、まるたはショスタコ嫌いなので昨日のは全くOKですが、
ショスタコのショスタコらしいところが好きな人に受けたかどうかは?です。

RNOはアジアツアーの殆ど毎日コンサートという無理な日程の割には、
疲れが出てなくて、音の揃いも良かったし、外したり、ひっくり返ったり、
遅れたりっていうのが殆ど無かったです。
ロシアのオケだけあって、やっぱり管楽器が良かったですね~。
金管がへたれてないのはもちろんだけど、
木管が良かったなー。オーボエの人がすごーく良かったです。

それから、
前にフェドセーエフのモスクワ放送響を聴きに行ったときも感じましたが、
やっぱり指揮者とオケの意思の疎通の仕方が客演でやるのとじゃ全然違いますよね。

東フィルとやるとどうしてもプレトニョフ特有のとっぴな部分が浮き上がってしまって、
変わってりゃそれでいいみたいな一部のクラヲタには受けるのかもしれないけど、
ちょっと全体的な統一感とかまとまりに欠けてしまう印象がありました。

RNOはさすがに長年付きあってるだけあって、
隅々までプレトニョフの解釈がいきわたっていて、
そこだけ取り出せばとっぴとも思える部分が、
全体の中で上手く流れに乗っているというか、
きちんと構成された一部分として存在しているように聞こえました。

最後にアンコールは
J.シュトラウスII ハンガリー万歳
グリンカかと思った(笑)。
ハチャトゥリアン レギンスカ
ボロディンかと思った(笑)。

どちらもノリのいい軽快な曲でした。
この辺りではプレトニョフもご機嫌でしたね。
やっぱラフマニノフは納得してなかったんでしょうねぇ。
いや、それってちゃんとリハーサルしなかったのが悪いわけだし。

つーことで、火曜日(だったかな?)にリターンマッチしてきます。
今度は曲目的にももうちょっと楽しめると思うんですが、
どうかなぁ。