まるたの日々

まるたです。少しばかり音楽と本とその他趣味の話を。

ですのよ

2007年10月28日 09時18分29秒 | Weblog
BS2で「奥様は魔女」の再放送をやっていて
懐かしく見てるんですが、
笑っちゃうのが、サマンサが「~ですのよ」とかフツーにしゃべってること。
まあ、古いドラマだしね~、と思ってたら
最近BS2でやってる「チャーリーズ・エンジェル」の最初のシリーズの再放送で、
ケイト・ジャクソンあたりが、やっぱり
「~ですのよ」とかいってるし(笑)。
チャーリーズ・エンジェルって奥様は魔女ほど古くはないと思うんですが。

タモリが自分の番組に「笑っていいとも」と名づけたとき、
「いいとも」なんて今時誰も使わないのに、テレビの吹き替えでは
普通に使ってるのが可笑しいから、みたいな事を言ってたと思うんですが、
あの当時の「~ですのよ」はそんな言葉だったんでしょうか。

ちなみにファラ・フォーセットが出てる最初のシリーズを見るのは初めてです。
シェリル・ラッドからしか見たことがなくて。

ファラ・フォーセットって確か、リー・メジャーズの奥さんですね。
リー・メジャーズは600万ドルの男の主役で有名な人で、
ファラ・フォーセットは自分が有名になったとたん
リー・メジャーズと離婚したんだったか。
昔はゴージャスな美女に見えたけど、今見てみると、ちょい安めの美女でんな。

最近、懐かしいテレビの再放送色々やってて楽しいですね。
タモリのアルバムも復刻するし。
四ヶ国語マージャンが聞きたくて予約しちゃいました。
自分が歳取ったなーと思うと同時に、
世の中の消費の中心にいる世代なんだなーと思いました。

プレトニョフ 東フィル@サントリー (2007/10/19)

2007年10月20日 10時50分13秒 | クラシック音楽
ということで、聴いてきました。

今回もなんだかマナーは悪く…。
美しいピアニッシモを奏でているときにガムをクチャクチャ噛む音を
聞かされる身にもなって欲しいです。

それはともかく。

今回は、前回よりずっと良かったです。

前半はプロコフィエフピアノ協奏曲第2番。
ソリストは前回と同じくアレクサンドル・メルニコフ。
「皇帝」の100倍くらい良かったです。
というより「皇帝」がマイナスだったから比率が求まらない感じ。
ピアノが主役の場面で音量でオケに負けてることは度々ありましたが、
全体的に、ロマンチックで美しくてよかったですね。

プレトニョフの指揮も面白くて、あれ?こんな曲だったかなと思うこともたびたび。
第2楽章なんかは蒸気機関車が汽笛や蒸気音を響かせながら走っていくようでした。
第3楽章は私の記憶では、「ロメオとジュリエット」の騎士たちの踊りに
近い曲のように思ってたんですが、
なんだか全く違う曲のように聞こえました。

この曲の一番のお気に入りは
第4楽章前半の「犬神家の一族」(旧版)のテーマ風の部分で、
ピアノ独奏をゆっくりと静かに始めて
オケにつなぐように不気味に盛り上がって行って欲しかったんですが、
今回は、ソロの部分がそこだけで閉じていて自己完結で盛り上がり
オケまでのつながりがあんまり考えられてなくてつまんなかったですね。
犬神家風にやって欲しかったんですが。
(それ、違う曲だから(笑))

で、アンコールは
スクリャービン 2つの詩曲Op.32 第1番。
もう、すんごい美しかったです。鳥肌もんでした。
「皇帝」を弾いた人とも、プロコを弾いた人とも完全に別人。
弱音を中心に効果的に硬い音を織り交ぜ、微妙な響きを大切にした
ため息が出るようなロマンチックさでした。
音も良く揃ってたし、ミスタッチも無かったし。
ただ、微妙な響きを大切にする人の特徴で、音は小さめでした。

オケに負けない音を出さなきゃいけない協奏曲は無理なのか
もしたしたら、ソリストの音量に配慮が足りない
プレトニョフとの協奏曲は無理だっただけかもしれないけど、
「皇帝」ではもともと得意じゃない大音量を出そうとして
他が全部お留守になった、で当たりのような気がしました。

プロコでも少し無理しているようで、音の揃い方が悪く
ミスタッチも多かったんですが、それでも微妙な表現なんかは
ちゃんとできてて、美しかったです。
協奏曲じゃなくてリサイタルなら行ってみたいと思いました。

ちなみに、コンサート終了後に普段着に着替えたメルニコフが
通路に居るのを見かけましたが、
青いチェックのネル?のワイシャツに下はジーンズだったかで、
これから日曜大工を始ようとしてるアメリカ人のお父さんのようでした。
演奏の時は黒い蝶ネクタイにジャケットだったんですが、
なんか、ホテルのラウンジの給仕長さんって感じでした。
せめて燕尾服にしておけばよかったのにね。
音楽家って雰囲気、全然無いです。

なお、東フィル、前半ではやっぱりティンパニーの音がおかしかったような。
まるたの耳がいかれたんでしょうか?

さて、後半ですが、チャイコフスキー交響曲第4番です。
第1楽章は、なんだか、リズムが全然取れてなくて
すごく気持ちが悪かったです。
音のバランスの悪い席で聴いたんですが、
そのせいばかりじゃない気が。
全体的に、アクセントを置くべき場所にアクセントが無くて
拍子が切れ目無く漫然と流れていき、
管がついて行けなくなって、いつのまにか半拍ずれた?みたいな。

ということで、飛ばして、第2楽章。
こちらはうってかわって、とても美しかったです。
冒頭のあれは、イングリッシュホルンの音のように聞こえましたが、
イングリッシュホルンは構成に入ってないし、
オーボエですかねぇ。それにしては野太い音(笑)だったんですが。
それはともかく、ちょっと涙もの美しさでした。
プレトニョフは、今回特に、メロディ部分を強調するような感じの指揮で
第2楽章ではこれがぴったりハマってました。

第3楽章は面白かったですね。
RNOのCDの第3楽章も面白かったけど、それとは別の感じの面白さ。
ところどころリズムを強調したり、ジェットコースターのように
強弱緩急をつけて、とても楽しげになっていました。

第4楽章は、どことなくくるみ割り人形のように響く部分が沢山あって
楽しげでした。

この辺りで気がついたんですが、
プレトニョフのチャイコは理由はわかりませんが、
ドキドキさせるものがあるなぁと前々から思っていたんですが、
この人のチャイコは楽しげなんですね。
スタッカート気味にする癖もありますが、
拍子のとり方も最後の拍をちょっと弾くような感じにすることが多くて
なんか、おもちゃの国のようというか。

前にどこかで書きましたが、チャイコの後期交響曲は
どれも気がめいるように暗いと思ってたんですが、
プレトニョフにかかると、迫力とかあまり気にしないし、
重低音もあまり気にしないし、
メロディの重たい部分はスタッカートかけてすっとばしていくせいで
暗い曲でも、なんだか楽しげに聞こえてくると。

音を大きくする部分は沢山あるんですが、
大抵の人は(権威を大切にする人は?(笑))、
そこで重低音を強調し、テンポを落として
壮大な感じにせさようとすると思うんですけど
プレトニョフは、音が大きいところでも、
フレーズの切れを悪くしたり、テンポを落としたりしないので、
疾走感があったり、軽やかだったりするんですね。
迫力には欠けてしまうようなところがあって、
一部の(権威に支配されたい?(笑))クラヲタには受けが悪かろうと
納得しました。
まあ、迫力の定義にも疑問はありますけど。

もともとチャイコって曲は綺麗だから、
辛気臭くならない演奏を心がければ
とても楽しくなるってことですね。

ということで、今回、前半・後半とも、
ブラボーも拍手も日曜日とは比較にならない量でした。

日曜日の段階ではやっぱり東フィルじゃなくてRNOで聴きたいなぁと
思いましたが、
今回は、東フィルでも結構いけるじゃんと思いました。

余談ですが、
チャイコ第1楽章の途中で第1ヴァイオリンの真ん中らへんから
煙が上がってましたが、あれは何?。
何か燃えたんでしょうか(笑)。
それからチャイコではコンマスの弓が切れまくって、
第4楽章の最後まで持つか心配でしたが、なんとか持ったようでした。
コンマス、いつものめがねで小太りの人じゃなかったですね。

プレトニョフ 東フィル@オーチャード (2007/10/14)

2007年10月15日 21時29分56秒 | クラシック音楽
えー、行ってきました。

東フィルには珍しく、お年寄りのお客さんが多く
マナーが悪かったです。
毎度おなじみのN響の客のマナーの悪さは
お年寄りが多いせいでしょうか。
イビキはかくわ、演奏中にセンスでバタバタ扇ぐわ。
あんまりお年寄りに厳しいことは言いたくないんですが、
もうちょっと回りに気を使ってもらえると。

それはおいておいて。

前半の曲は、
まず、チャイコフスキー「眠れる森の美女」から。
えーと、独自の選曲だったみたいで有名な曲が一曲も入ってませんでした。
まさか序曲もやらないとは思いませんでした。
客の反応も鈍かったです。

後半の「ボルト」とかも独自の選曲だったようなんですが、
こういうときは、選曲がわかった時点でホームページとかで
発表できないものでしょうか? > 東フィルさん
予想しない曲ばかり聞かされると、ちょっとつらいです。

ということで、さくっと次の曲ベートーヴェン皇帝に。
ソリストはアレクサンドル・メルニコフ。

まず、メルニコフ、ビラの写真はオオウソですっかりおっさんになってました。
頭頂部が、これはもしかして円形脱毛症(?)と見まごうほど
鮮やかに抜け落ちており、全体的にまるくなってました。
音楽家というよりは、成田で良く見かける白人ビジネスマンのよう。
いままで、プレトニョフはロシアの新人ピアニストではかわいい男の子ばっかり
選ぶよね、とか思ってて、メルニコフも御多分に洩れないと思ってたんですが、
誤解だったようです。ごめんなさい。

それはともかく、メルニコフ、調子悪かったんでしょうか。
メルニコフ聴くのはこれが初めてだったんですが、
ミスタッチは多いし、指は回ってないし、音は揃ってないし。
どう考えても効果を狙ってはずしたんじゃないような外し方を
あちこちでしてました。音は大きかったんですが。
比較的編成が大きいオケに負けない音を出すために他の部分が全部お留守に
なったんでしょうか。
解釈的はオーソドックスだったし、指はこれといって回らないし、
音色に対する気配りはないし。
何が売りのピアニストなんだか良く判りませんでした。
ベートーヴェンは得意じゃないのかな?
次はプロコを聴きますが、そっち方面のほうが得意なのかも。
でも、足元を見なくてもどこでソフトペダル踏んでるか判るような人が
プロコ得意ってあり? まあ、聴いてみましょう。

東フィルさんは、弦が綺麗でした。
第2楽章がとても良かったです。

今回、全体的に管は予想外に健闘してました。
まだヘタレてたけど予想してほどひどくはなかったです。
でも、打楽器がひどかったです。
もれなく調子っぱずれでした。
ティンパニーなんかは音は無闇にでかいのに、
なんだか妙に汚い音で、耳障りに響いてました。
あれはチューニングがずれてたのかな?
小太鼓とかも、進んでいくうちにいつの間にか半拍子ずれていたり。
その他どう考えてもずれてるというか、指揮見てるかお前、
みたいなのが多かったです。
せっかく管が頑張ったのに、これじゃねぇ。

後半ですが、
カバレフスキー コラ・ブルニョン序曲
ショスタコーヴィチ バレエ組曲「ボルト」から
シチェドリン お茶目なチャストゥシカ
です。

はっきり言って、管楽器が非常に重要な曲ばかりで
この選曲は東フィルへの嫌がらせではないかとすら
思ってましたが、
管楽器は予想外に健闘してました。

ボルトは8曲の組曲と6曲の組曲の2バージョンあるらしくて、
6曲版で予習したんですが、本番では8曲の組曲をベースに
曲順を入れ替えたり、どこか違う部分から持ってきたりしたようでした。
だーから、そういうのは、あらかじめ告知してね。

プレトニョフの指揮は、うーん、割合フツーな感じ。
スタッカートを多用するプレトニョフ特有の感じはあったんですが、
リズムを揺らすような部分はあまりありませんでした。
難しいことをやらせても東フィルついてこれないって学習したのかもしれません。
オリジナリティを出すには、解釈の部分でやるよりは
選曲に特徴を持たせたほうが無難とか思ったのかも。

今回のプレトニョフ、顔色良かったですね。
楽しそうだったし元気そうでした。
以前の妊娠8ヶ月?みたいなお腹が7ヶ月?くらいには減ってました。
でも、それで曲がフツーだと、ピアニスト辞めて負担が減って
毎日が楽になって楽しくなって、ヤキが回った(笑)のかと
当初は思いましたが、
6月のショスタコはヤキが回った人間にはできない技だったので
相手によって対応を変えたんでしょう。

まあ、ボルトなんかはショスタコってよりはプロコやムソルグスキー的な
感じになってたし、
(もともとそんなにショスタコ臭の強い曲ではないんですが)
その辺は、プレトニョフの解釈がかなり入っていたのかもしれません。
あんまり聴きこんでない曲だと、そういうところ良く判らなくて。
知らない曲をプレトニョフで聴くと、
それがあまりにも自然で、他のものを聴けなくなることがよくあるので
単に、そういうことだったのかも。

全然違う話ですが、
渋谷のBook 1stが移転中で閉まってました。
あれがないと、欲しい本が簡単に見つからないことがわかりました。
大盛堂もバラバラになって規模縮小したし、Tsutayaは半分以上レンタルだし、
紀伊国屋はあんまり大きくないし。
旭日屋書店(だったかな?)の跡地に移るらしいんですが、
前ほど敷地面積ないと思うし、
どういう風に削るんでしょうね。
削り方によっては渋谷に足が向かなくなるかも。さびしいですね。