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うつぶせのままで

気の触れた友達との毎日の出来事、あの日の些細な思い出を、面白おかしく誇張する。更新は、力を抜いて、うつぶせのままで。

RPG論の話。

2006-01-28 23:40:57 | 日々


最近めっきりテレビゲームをやらなくなった。

それも、昔は大好きだったRPGを。



ぼくが大好きなRPGソフト大紹介。
・DQ3~5
・FF4,5
・ロマンシング・サガ2、3
・聖剣伝説2
・ブレス・オブ・ファイア2
・MOTHER1,2

こんな感じである。
もうはっきり、プレステ以降のRPGに魅力を感じていない。
上のは全てファミコンかスーファミのソフトである。


いつかも書いたけれど、ぼくがRPGに燃えなくなっていった理由が、再考したらより明らかになったのでもう一度語ろうと思う。




ぼくにとってのRPGというのは、文字通りロールプレイングであったことは否めない。
ぼくはRPGでの擬似体験を通して得ていたものは、いつも達成感であった。
レベルが一つ上がって、新しい武器を買って、今まで倒せなかった敵を倒せるようになったとき、ぼくは達成感に満たされ、「このゲームは楽しい」と感じていたように思う。

ストーリーは二の次であったし、ゲームで泣いたことはない。スーファミ程度の画像であればグラフィックには満足だった。

要するに、ぼくの中で何が、RPGの成分の中で何が一番達成感を感じさせたか(=ぼくにとってのRPGたらしめていたもの)といえば、それは、「戦闘」である。


ここでいう「戦闘」とは、ザコ敵との通常エンカウントの他に、「武器の購入、成長システムによるゲームキャラの成長」も含まれている。
ゲームのキャラクターが成長したとき、ぼくは「よっしゃー」と言って興奮していた。

問題は、では何故今のゲームにそれを感じなくなったか。である。

まずディスク読み込み型の次世代機に移ったことで、ロード時間が長くなった。
すると、戦闘に入るたびにロードで待たされるので、戦闘が面白くなくなる。
また、リアルなグラフィックを手にしたばかりに、コマンドを押してからのキャラクターのモーションがムービーのようにいちいち表示されなくてはなり、戦闘の流れが悪くなる。

FF10とドラクエ8をやればわかると思うが、戦闘がどうにも快適でなくて、めんどくさくなってしまう。
それでぼくはFF10でガガセト山のシーモアにいくらやっても勝てなくてそこで冒険は終わった。
ドラクエ8も裏ボスみたいのを殺すためのレベルアップがめんどくさくて途中で投げた。

「戦闘」が楽しかったはずのRPGで戦闘がめんどくさくなったら終わりである。
というか、プレステ以降のゲームハードは、コマンド式のRPGには絶対向いていない。
その理由を以下に挙げる。


処理能力が高すぎる。
高すぎるがゆえに、3D表示にしなければならない。
3Dの問題点は、「遠くの街が見えすぎる」のである。

2Dまでのころは、街(ダンジョンでも可)が見つけたと思ったら、すぐその街までたどり着ける。
逆にいえば、そこに行くまでが大変で、「道を間違ったかもしれない」と何度も思う。(特にダンジョン内)
3Dは、視点がキャラクターに近いものになってしまったため、遠くの目的地が早めに見えてしまうのだ。
すると、「見えてるのに全然近づかねぇ」状態に、毎回なってしまう。
これは非常にだるい。


もう一つ、処理能力が高すぎるゆえ、キャラクターをしっかり描かなくてはならない。
それがどうなるかというと、「ストーリーがキャラありき」のものになる。
というか、ゲームがそのキャラ達のために作られるという方向にならざるをえないのだ。
(リアルなグラフィックなのに、キャラクターが2D並みの個性しか持ち合わせていなかったら、間延びもいところである)

それは開発費の多くを、美麗なグラフィックや多彩な脚本、声優などにあてなくてはならなくなるため、戦闘や成長システムのバランス調整(絶対にここが一番重要なはずだ)に金が回ってこなくなる。


ストーリーがキャラありきのものになると、どういう不具合があるか。
「ゲームに感情移入しづらく」なる。
というか、そういったゲームをやる感覚が、例えば「ドラゴンボールの格ゲーをやっている」感覚になるのだ。

ドラゴンボールのゲームは、「原作ありきで、それを自分が動かすから面白い」と思ってみんな買うはずである。
つまり、最近のRPG全てがそういった状態になっているのである。
「好きなキャラクターを自分で操作するのが面白い」というもの。
これは、ぼくの定義するRPGではない。

主観がまったく入る余地のない、完全に原作つきのRPGというものがほとんどになっている。
FF10でいえば、FF10がゲームでやる前にマンガで連載されていたとしたら。
・・・そこには何の違和感もなく、とても面白いだろう。
しかし、DQ3がマンガになってたら、絶対面白くない。



ぐじゃぐじゃな文章になったので、以下まとめ。

よくいえば、RPGは映画に近づいたといえる。
しかし、映画に勝つことは絶対に出来ない。
何故なら、映画はクライマックスに入ったら、どこから30分怒涛の展開で盛り上がる。
しかし、RPGの場合は、クライマックスだとわかっているのだが、ラスボスのところに行くために長いダンジョンを時間かけて抜けてラスボスの下についたとき、やっと盛り上がる。

どうしてもタイムラグが起きてしまう。
RPGと映画は別物。
本来のRPGの良さである、「戦闘」の面白さなくして、面白いRPGが作れるはずもない。

そんなことを言うと、「お前はWizとかウルティマとかやっとけ!」と言われそうだが、あれは少しストイックすぎて俺は無理や……。



ということで、4月20日に発売決定の「MOTHER3」をぼくは買おうと思う。

 

 


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