上橋菜穂子さんの守り人シリーズの第六巻、『神の守り人』が新潮文庫から刊行されました。
単行本のほうは、すでに偕成社から出版され、完結しています。
私は文庫本で読み始めたので、文庫化されるのを待ちわびながら、このシリーズを追っています。
今回の『神の守り人』は、新ヨゴ皇国の隣国であるロタ王国が舞台。
〝ヨゴの草市〟を呪術師タンダと訪れた女用心棒のバルサは、思わぬことから美少女アルサを助けます。
ところが、その美少女は、タハルマヤ(畏ろしき神)を身内に擁していることがわかります。
美少女とその兄のチキサ、そしてバルサの運命はいかに相成りますか。
陰謀が張り巡らされ、手に汗握る展開。
冒頭の序章のタイトルは「シンタダン牢城の虐殺」
いかにもいかにも、そそられるタイトル。
よくもこんな話を無の状態から考えつくものだと、上橋さんのストーリーテリングの才能に、舌を巻くのです。
相変わらず、面白い。息をもつかせません。
女用心棒バルサ。いいんですよねー。30を過ぎて、引退すら考え始めたというけど、かっこいいんです。
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