まあ仕事だけど、映画「舟を編む」のロケ地取材で埼玉県坂戸市にある城西大学坂戸キャンパスに行ってきた。
5月の晴れやかな青空の下、緑豊かなキャンパスは、なかなかに素敵だった。
えっ、どんなシーン?
たしか神保町の出版社で辞書をつくる話ではなかったっけ?
そう不審に思ってる人もいると思う。
映画やドラマのシーンは、じつはあっと思うほどつぎはぎで、架空空間を作り上げていることが多いのだ。
会社の同僚で辞書編集部の先輩、西岡(オダギリジョー)の彼女・麗美(池脇千鶴)から、西岡が広告部に移動になるという話を聞いた馬締(松田龍平)は、西岡に会って直に事実を確かめたいと走る。
神保町の町並みを走って走って行き着いた先は、某大学キャンパス。
(西岡は辞書執筆依頼で大学に行っていたという設定。)
さて、その大学というのが、神保町からぐーんとワープして、埼玉県にある城西大学坂戸キャンパスなのである。
正門のところで撮影が行われたそうだ。
どっちが異動になるかと局長にせまられ、自分が異動することを選んだという西岡。
だって、お前が辞書編集部から異動になるのはいやだろう…
男同士の友情でちょっと盛り上がる。
なんたって、いい男のオダギリジョーと松田龍平のツーショット。
いいシーンだった。
その場所を見られて、ちょっとばっかり嬉しかった。
撮影場所に立ってシーンを思い出すと、映画と現実がリンクして、なかなか楽しいのだ。