↑ TOKYO FMさんのホームページから拝借しました!
「結論から言うと、そんなの乗り越えなくていいんです。」
と村上春樹さんは12月20日の放送で言っていた。
そうなのか?
この日のテーマは
「マイ・フェイバリットソングス&リスナーメッセージに答えます」
だったので、26歳の女性からの質問。
どうやら、恋人との別れを経験し、喪失感と孤独に、つらい思いをしているらしい。
「どうやったら、この喪失感と孤独を乗り越えることができますか?」
という質問内容だった。
たしかに人生で一番つらいのは、心から愛する大事な相手を失うとき。
家族でも、友人でも、恋人でも、あるいはペットや仕事でも…
自分の心に深く入り込んでいるものを喪失するのは、
どうしようもなくつらいと思う。
誰にでも、そういう経験はあるものだ。
村上春樹さんは、あたたかく真摯に、こう答えています。
お気の毒です。そういうのってつらいですよね。
どうやったら「この喪失感と孤独を乗り越えることができるか」ということですが、
結論から言うと、そんなの乗り越えなくていいんです。
喪失感と孤独を抱えて生きていくのって、ある程度大事なことです。
人はそうやって成長していくものです。
というか、そのような期間がどこかでないと、人はうまく成長できません。
「つらいなあ、きついなあ」と思ったら、
「でもこれは私にとって必要なことなんだ」と思ってください。
魂の筋トレみたいなものです。がんばって強い筋肉を身につけましょう。
そうしているうちに、喪失感と孤独も自然に薄らいでいきます。
僕にもそういう経験はありますけど、そういうときって、いろんなものが身にしみます。
音楽とか文学とか、あるいはただの風景でもいいんだけど、
そういうものを前にして、いつもとは心の響き方が少し違ってきます。
その違いをじっくり噛みしめてください。
それがきっと、あとになってあなたの役に立ちます。がんばってね。
「魂の筋トレ」!!
まあ、そう思って、喪失感と孤独を友として、生きていきますか…。
心静かに落ち着いて、安らかな気持ちで。
あくまでもテンパることなく、ですか?
村上春樹は好きだなー。
随筆っぽいもののほうが好きかもしれない。