英会話のサークルで、『ハックルベリイ・フィンの冒険』を読んだという話をしたら、先生のパトリックが、「あれは子どもの本だろう」と言った。
同じサークルの女性も、「あれは子どもの本よね」と感想をひとこと。
うーん、違う……
なんと言ったらいいのかなあ…
「『ハックルベリイ・フィン』はそもそも大人に向けて書かれたものです。マーク・トウェイン自身がそう言っています。
それに、子どもの本というのは、子どもが読めば子どもなりに面白いだろうし、大人が読めば大人としての面白さを感じられるのです」
とつたない英語で答えた。
だけど、もっと英語力があれば…。
本当はこんなことが言いたかったのだ。
★子どもの本というのは、愛や夢、美、自然、勇気、友情、真実、善など、人として生きるための大切なことがパッケージされているんだ。
★言ってみれば子どもの本は心の栄養さ。
★大人になったからといって、子どもの本を一くくりにしてダンボールに詰め、押入れに仕舞いこむのはもったいない話なんだぜ。
★ときには子どもの本を読み、子どもと大人の心の境目をなくしてしまう。それって、生きるパワーを増し、いざというときのお役立ちアイテムをつかむってことだと思うぜ。
ドゥー ユー アンダースタンドゥ パトリック!!
なあんてね。こんなことを英語ですらすら言えれば、スゴイんだけど。