↑映画『トム・ソーヤーの大冒険』より
1876年。
マーク・トウェインが少年と冒険のワクワクする世界を描いた
『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリイ・フィンの冒険』は
いまだに多くの人の心をひきつける
てっぱんの児童文学作品だ。
(てっぱんというのは、大人の読者の心もガッチリ掴むという意味合い)
そのトム・ソーヤーの世界が突如、
リビングでテレビを見ている私たちの目に
飛び込んできたらどうだろう?
ワクワクするに違いない。
1986年……実際にそういうことがあったのだ。
日清カップヌードルのCM。
手掛けたのはCMディレクターの今村直樹さん。
音楽は樋口康雄。
それからナレーションは若き日の長渕剛が担当している。
ミシシッピまで行って撮影したそうだ。
ミシシッピ川の河原の大木に寝転がって釣りをする少年。
言葉で説明するよりも見ていただいたほうが早いかもです。
「新しい冒険のことを1日中考えていたり、
真っ暗になるまで友達と原っぱを駆け回ったり、
好きな女の子のために眠れない夜があったり、
生きていることをもっともっと楽しみたいから、
僕は今年、トム・ソーヤーになろうと思う。
トム・ソーヤー宣言。…カップヌードル」
「冒険した後は、2,3センチ、自分が大きくなってるみたいなんだよな。
おーい、トム・ソーヤー。…カップヌードル」
「ちょっと小突いただけで、あいつと友達になっちゃったよ。
おーい、トム・ソーヤー。…カップヌードル」
ねっ。
短い30秒のCMだけど、まんまトム・ソーヤーの世界が現出している。
リアルタイムで、このCM、流してくれないかなー。