いちご水、、、なんとも可愛らしい響きですよね。
でも、この美味しそうな飲み物で、困った事件が発生してしまいます。
原書では、“raspberry cordial”となっています。
その当時、いちご水というものが、日本に一般的にあったとは思えないから
村岡花子さんが、こんなふうに訳したのでしょう。
日本で初めて『赤毛のアン』が出版された1952年ごろは、ラズベリーも一般的ではなかったので、「いちご」にしたのではないかって、推測されます。
でも、いちご水ってどんな飲み物なんでしょうね。赤毛のアンドットネットには、こんなことが書いてありました。
「(raspberry cordialは)プリンスエドワードでは、スーパーマーケットでも、お土産屋さんでも、どこに行っても売っています。ちなみにスーパーの方が安いです。(お土産屋さんでは1.50ドル位。スーパーでは99セント。)
でも、プリンスエドワード以外の場所では、どこに行っても買えません。プリンスエドワードだけで売られているものです。
(簡単な作り方は)材料:ラズベリー、炭酸水、砂糖、レモン汁
ラズベリーと砂糖とレモン汁を入れて火に掛ける。砂糖が溶けたら冷ます。そこに炭酸水を入れて、出来あがり。」
また、児玉智子さんのレシピによると、いちご水は、こんなふうに作るそうですよ。
■作り方
(いちごのブリザーブ)
1.いちごはたっぷりの薄い塩水で優しく洗って、水気を拭う。
ヘタを取り、小鍋に入れ砂糖をまぶし一晩おく。
2.一晩おくと苺から水分が出て砂糖が溶けるので、そのまま鍋を火にかける。
3.アクをすくい取りながら7分程度煮る。ときどき静かに底を返す。
4.レモン汁を加えすぐに火を止め、熱いうちに煮沸消毒しておいた瓶の口いっぱいまで入れふたをする。
(いちご水)
・上記ブリザーブのシロップを適量グラスに移し、炭酸水で割る。
いちごの代わりに、ラズベリーを使えば、プリンスエドワード島風のラズベリーコーディアルになるのでしょう。
さて、いちご水が登場するシーン、もうわかりましたか?
シーンの紹介は次回に
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