↑ 庭で、急な寒さにびっくりしているに違いない
これから花開くバラの蕾です。「あら、寒いじゃない」という声が聞こえそう。
こんにちは!
今日は月曜日なので、ハル文庫の入り口のところに貼りだした
「今週のことば」をご紹介します。
人の喜びを「よかったね」と心から喜んであげて、
「私もがんばるわ」と発奮剤にできるような人
じゃないと伸びない。
致知出版社から出ている本
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』のなかの
陸上競技指導者・小出義雄さんの言葉です。
小出さんはオリンピックでメダルをとった有森裕子さんや高橋尚子さんを
指導した方として有名ですね。
たとえば高橋選手はシドニーオリンピック女子マラソンで
金メダルに輝きました。
高橋選手がすばらしいのは、先輩の活躍にも
「よかったですね!」と素直に喜べるところでした。
「嫉妬しているうちは、本当の福は回ってこない」と小出さんは言っています。
さて、それで思い起こすのは
先ごろFMラジオで聞いた、ピアニスト角野隼斗さんへのインタビューです。
角野さんは同じくショパンコンクールをともに戦い
2位を勝ち取った反田恭平さんことを、こんなふうに話していました。
「(反田くんの演奏は一時、二次、三次、ファイナルと通して会場で生で聴いた)
ほんとうにすごくって、1音目、2音目から感動させられるんです。
空気を支配している感じがすごく伝わってくるから、どんどん引きこまれるんです」
素直に相手をほめています。
こんなふうに言えるのは、角野さん自身が
ピアノの実力も人間性にも幅のある、素敵な才能の持ち主だから。
ライバルだなんて、はたの人間の考えることで、
実力あるもの同士は、ともに励まし合い、活躍し、伸びていけばいいんですよね。
小出さんの言葉をここで思い出し、まったくそうだなと思いました。
人と自分と比べるなんて、そんなことは必要はありません。
お互いうまくいったり、失敗したりの時間軸は別々。
自分は自分で頑張っていれば、自分の時間軸のなかで、
自分なりの花がぱあっと咲くときがきます。
子どもたちにはそう伝えたいと思い、この言葉を選びました。
では、急に寒くなり、冷え込んだ月曜日ですが、
今日も素敵な1日をお過ごしください!!