二代目のつれづれなる日記

大阪で別注家具・オーダー家具の製造、家具のリメイク・修理をしている丸一木工所の二代目の日々の日記です。

姫鏡台・鏡台・針箱の修理

2012-01-15 21:44:55 | 修理
こちらのスケジュールとお客様の都合が重なって納期が延びていた
「母が使っていた家具を形見として残しておきたいので綺麗に
修理して欲しい」と依頼を受けていた品物が完成しました。



まずこの鏡台は、漆が一部めくれており、鏡を支える2本の支柱の欠損及び
中央のガラスが割れ、元々の取手が一部なくなっていました。



姫鏡台と針箱も同じく、漆が一部めくれており、針箱の一部のパーツが欠損
しておりました。






漆をすべて落としてから、漆やカシュー、もちろんラッカーやウレタン
ではなく、オスモカラー(カントリーカラーで色を付けてから
フロアークリアーを重ね塗りしてから艶出し)で仕上げています。
オスモカラーを選択した理由としましては、メクレやハガレの心配がなく
メンテナンスの時も、塗りつぎが目立たず比較的簡単に直せるという点からです。

鏡、中央のガラス、取手は全て新品と交換しています。











取手を新品に交換し、抽斗の内部も全てやり替えています。







ちなみに、鏡台とセットで手鏡もあったのですが、うちと取り引きのある
ガラス屋さんにお願いして、古いのを上手に外し、新しいのと
交換してもらいました。

螺鈿を残しながら漆をめくる作業は、大変気を遣いましたが
それ以上に塗装も気が遠くなるほど、毎日コツコツと何回も塗り重ねて
ようやく仕上げれたので、ほっとしています


ご不明な点、ご質問などがございましたら
maruiti@kawachi.zaq.ne.jp 
までお願いします。


別注家具製造、家具の修理・改造の丸一木工所のホームページ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 謹賀新年 | トップ | マルニのダイニングテーブル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

修理」カテゴリの最新記事