旅の途中で

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最近読んだ本

2013年02月11日 17時16分05秒 | 
本は引き続き読んでいますが、なかなか更新できず。
ちょっと溜まってきたのでささっと。

 インビジブル・レイン 誉田哲也 著

去年ドラマではまった「ストロベリー・ナイト」の原作シリーズです。
あ、そういえば今ちょうど映画化されている内容になります。

ドラマでは、主役の姫川主任がとにかくかっこよくって、同じ女性ながら「惚れてしまうわ~」って感じだったんですが、本の中でも相変わらずキリッとしていました。

でも、刑事という職に就きながら、ヤクザな人に恋愛感情を持ってしまう情熱的な一面も見せてくれて、人間味に溢れてて「かっこいい」に「可愛い」がプラスされました。

ドラマですっかりファンになった菊田の性格が、原作はなんかちょっと違う感じがするのもまたイイ(笑)

 64(ロクヨン) 横山秀夫 著

こちらは待ってました~!の横山さん。
横山さんの警察物はやっぱり安定の面白さ!でした!

横山さんの描く警察物って、主役が殺人課の捜査一課じゃなくって、人事課とか似顔絵書きの府警さんとか鑑識課とか、どちらかというと刑事物としては「縁の下の力持ち」的な人々にスポットライトを当てるところが好きです。

今回も、主役は「広報課」です。

刑事課からはマスコミに魂を売った裏切り者と嫌われ、マスコミからは何でも隠蔽したがる警察の仲間と非難され・・・・

主人公の広報官も、元は捜査一課のバリバリの刑事だったというプライドがあって、
「自分は刑事課にも広報課にも入れない」
と複雑な立場に悩み続けます。

そのうえ、上司達は自分の立場とか役職とか組織のメンツを守る事だけに必死だし。

本の前半は主に、こういう組織の争いとかが中心に描かれていて、主人公も「組織」にがんじがらめになって身動きできない重苦しさが漂っているし、正直読み進めるのがしんどかったんですが、途中から本を閉じるのがもったいないくらい面白くなります。

それはやっぱり、主人公の目が組織から人間の方に向き始めたから。
最後、本全体にちりばめられた伏線が一つにまとまった時には、すっごい爽快感を感じました。

 光媒の花 道尾秀介 著

短編連作小説です。

ひとつひとつは短い話で、登場人物もその度に変わるんですが、どこかで前の話とつながっているのが面白いです。

単に設定としての面白さじゃなく、本全体が「何かに悩んで迷っている人々の物語」になっていて、人と人とのつながりが切なく描かれているので、「話と話のちょっとしたつながり」が生きているなぁと思いました。

とにかく涙腺がゆるむ本なので、外で読むのは危険かも。
私は電車の中で読んで、一人泣いてる怪しい人になってました

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今は、「東京プリズン」という本と、ガリレオシリーズの「禁断の魔術」を平行して読んでいます。



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