雀の集合 雀の千声

2014-02-26 23:17:12 | 日記

 

 

  こんにちは

  早いものでもうすぐ3月ですね。

 

 

  去年の12月のことでした。

  夕方、自転車に乗って出かけた帰り道、おびただしい雀の声がにぎやかに夕空に

  響いてきて。行ってみれば・・

  集団でびっしりと電線に止まって、さえずりながら大騒ぎの全員集合、大合唱。

  元気よくユーモラスな雀たち、一体何をしているんでしょう。

  面白い、絶対に写真に撮りたいと自転車の速度ももどかしく自宅に戻ってカメラを

  取ってきました。

  その間にも雀が飛んでゆかないかと気が気ではなく。

  数は大分減っていましたけど、それでもまだ残っていてくれました。 

 

      

 

  パソコンの画面で画像の雀を数えてみますと、400羽弱なので、最初に見たとき

  にはきっと500羽はいたはず。 

  雀の様子をもう少し詳しく知りたくて、パソコンの中で画像を部分拡大してお手軽な

  バードウオッチング。

  すると、雀はみな同じ方向を向いていることが分かりました。

  しかも画面を横に伸びている電線の雀と縦に伸びている電線の雀はお互いに顔が

  合うような向きに止まっているではありませんか。

  逆を向いている雀は見る限り一羽もいなくて。

  これはやはり、会議中なのではないでしょうか。

 

     

 

  余談ですが、こういうびっしりと集まった写真を見るのは嫌というかたもいらっしゃる

  ので、実は載せるのを迷ったのですけど・・。あなたは大丈夫ですか? 

  わたしの妹はこういうのが苦手で、アリのびっしりなどを見ますと鳥肌が立ちます。 

 

  それにしても雀は何故集合しているのか知りたくて、ネットで調べてみたところ、す

  ぐに分かりました。

  お宿探しをしているのだそうです。

  雀は、夜は葉っぱのある樹木で集団になって過ごします。 

  鳥は夜は目が見えませんので襲われることを恐れて、安心と分かった樹木で大体

  100羽~10,000羽の集団になって過ごすのだそうです。

 

  身を隠し安全に過ごすには、葉っぱが付いていることが重要。

  ところが秋冬は落葉樹は葉を落としますので、安全ねぐらが減少します。

  葉がついている常緑樹や竹などを探さなくてはなりません。

  そういえば、昔ばなしに出てくる雀のお宿も竹やぶですものね。

  なので、雀は集団ねぐらを決めるために電線などに集合して情報を交換したり、

  ねぐらを下見して戻ってきたり、ちゅんちゅく大騒ぎしているのだそうです。

  なるほど!生存権のためだったのですね。

  無駄話をしているわけではなかったのです。

  想像がつきますよね、「あの樹はダメよ、猫がのぼってくるんだもの」「早く決めないと

  夜になっちゃうよ!」などなど。

 

  なかにはリーダーになって采配を振るう雀もいるのでしょう。

  それで最後には、意見がまとまって申し合わせたように全員飛んでいってしまうの 

  ですね。

  雀のお宿の樹の所有者談によりますと、夕方になると鳴き声がうるさい、糞が凄い

  そうで雀にお宿を貸すのもなかなかに大変らしいのです。

  なるほど・・雀ってうるさいんですね、そういえばがちゃがちゃと牌をかき回す麻雀

  にも雀という字が入っているくらいですから。

  写真を撮っている間も、見て見て、グループでどこかへ飛んでゆきました。

  お宿が決まったのでしょうか。

  残っていた雀もしばらくして全部いっせいに飛んでゆきました。

  良かった良かった。

      

     

 

  ところで、「雀の千声(せんこえ)鶴の一声(ひとこえ)」という諺があるのをご存

  知ですか? わたしは知りませんでした。「鶴の一声」とはまた違うようです。

  意味は、「つまらぬ者の千言より、優れた人の一言がまさっている」(広辞苑より)。

  雀が聞いたら気を悪くしそうですけど。

  確かに鶴は大きな一声で鳴きますね。

  電線に密集してさえずっているのは、さしずめ雀の千声ということでしょうか。

 

  森林伐採などで樹木が減少するばかりで、雀も困っているそうです。

 

  

                           

 

 

 

 

 

 

  


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