こんにちは。
夕焼けになったら次の日は晴れると言われますけど、夏の時期はアテにならないようですね。
7月17日、それはそれは綺麗な夕焼け空になりました。
ところが次の日18日は一転、龍神暴れるがごとき雷雨大雨。
東京では氷の塊のヒョウまで降ってきて民家の窓ガラスが割れたりお店のテントが破れたり。
あまりにひどいお天気の豹変ぶりでした。あの夕焼けは何だったの?
前回のブログで、実際の夕焼けの色と写真に撮った色があまりにも違っていたので、今ひとつ
スッキリとせず内心モヤモヤしていたわたし。
夕焼けリベンジを思いついて、今度はもう一つのCanonのほうのデジカメを持ってまた前回と同
じく空が見晴らせる場所へ。
シャッタースピードは遅いけれど色彩はCanonで撮ったほうが実際の色に近い。ブラヴォー
これでやっとスッキリしました。7月17日の夕焼け空です。
前回ほどゴージャスな夕焼けではなかったけれど、↓この空も綺麗。(もちろん無修正の写真)
前回の夕焼も、ほんとうはこんな薔薇色だったのです↓。惜しいことをしました。
ところで、その18日の龍神雷雨の日に、100歳を過ぎてもなお現役の医師で働いていらした
聖路加国際病院の名誉院長、日野原重明さんの訃報をニュースで知りました。
著書がミリオンセラーになったり、テレビでもよくご活躍をお見かけしていたかたです。
18日早朝、呼吸不全でお亡くなりになったそうです。105歳でした。
「望ましい人生の終え方」について生前述べておられたように、管で体内に栄養を送るなどの
延命治療はお断りになり、自然なかたちで息を引き取られたということでした。
生前一度だけ、来月100歳になられるという先生の講演を聴きに行ったことがあります。
ブログにも書いたのですけど、1時間45分立ったままで原稿も無くお水も飲まず立て続けに
お話しされ、その後の質疑応答にも熱心にお答えなさっていました。
100歳なのに5、60代ほどの体力があり、統計の数字や人名も淀みなく出てくるご様子は
驚異的。100歳にして現役でご活躍の生き証人のようなかたでした。
↓下は、講演中に撮らせて頂いたお姿です。
地下鉄サリン事件の時に病院長として指揮をとり、640人の被害者を受け入れて治療に当たら
れた時のことや、死期の近い患者さんへのホスピスのこと、日本の医学教育の問題点など、いろ
いろなお話を熱く語ってくださいました。
そして音楽療法のお話も。
「音楽療法(患者さんが歌ったり楽器を弾いたり、また受動的にいい演奏を聴いたり)をして、
患者さんの唾液を調べると免疫体が上がっている。音楽療法は確かに癒しの効果がある」。
わたしもそれよりもずっと昔、辛くて不安感で眠れなくなった時期があり何かにすがりたい一心
で、ある曲を四六時中かけっ放しにして暮らし、その状態から脱出できた経験がありました。
今にして思えば内科で安定剤を頂けば良かったのでしょうけど、当時はそんな知恵もなく。
たまたま持っていた軽音楽集やクラシックの名演奏集のCDのセットを片っ端から聴いて、ちょっ
とでもイヤだとすぐに替えて、何か安心させてくれる曲はないかと探したのです。
一曲ヒットしたのが「愛情物語」という昔の映画音楽でした。カーメン・キャバレロのピアノ演奏。
何故この曲なのか未だに分かりません。映画も観たことがありませんし。
でも、繰り返し聴きながら生活しているうちに回復してきて、癒されるというのはこういうこと
なのかと、その作用の凄さを実感することができました。
音楽のほうに気を取られて考え続けられなくなる、そのことも良かったのかもしれません。
日野原先生が情熱を傾けていらした音楽療法のお話を、大いに頷きながら真剣に聴いた日
のことが懐かしく思い出されます。
ご冥福をお祈りいたします。(合掌)
そのカーメン・キャバレロの演奏の「愛情物語」。よろしかったらお聴きください。
原曲はショパンの「夜想曲第2番」です。
現在聴くとそれほどピンとこないのですけど。昔の恩人です。
To Love Again(愛情物語)