こんにちは。
今日は日本列島はどこもかしこも雨が降っているようですね。
緑がしたたるような五月の雨です。今まさにさみだれ中。
アルザス地方が終わったところで、アルザスの挿絵画家「アンシおじさん」の絵や装飾の吊り看
板などをご紹介したいと思って調べていたのですけど、もう少し時間がかかりそうです。
申し訳ありませんが、いましばらくお待ちください。
今日は久しぶりに、イタリアの三人組イル・ヴォーロの歌動画を最後に載せますので、ぜひ聴い
ていらして下さい。
羽生結弦選手がエキシビジョンで踊った「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」(スワン)をお聴きに
なったかたは、今回の動画はちょっとイメージが違う、と思われるかもしれません。
曲は皆さんご存知の「帰れソレントへ」のエルヴィス・プレスリー・バージョンで「サレンダー」
(Surrender)という曲。(降参するとか明け渡すという意味)
1960年、プレスリーが「帰れソレント」に全く違う英語の詞を付けて歌い、全米一位の大ヒット
になった曲です。
イル・ヴォーロの歌は、軽快なアメリカン・ポップスの「サレンダー」をパフォーマンスたっぷり
に歌い出し、途中、気が付けばいつの間にかナポリ歌謡の「帰れソレントへ」に入れ替わっていて、
歌詞も英語からイタリア語(ナポリ語)に。
しかも「ソレント」の歌詞は1番2番とフルで歌い、最後にまた「サレンダー」のフレーズが入り、
「ソレント」のフレーズが入って「サレンダー」のフレーズとめまぐるしく。
ちょっとしたイリュージョン。わたしは一体何の歌を聴いたのだろう?
もしかしてアメリカとイタリアの二曲を聴いてしまったのかしら、という楽しい動画です。
「Torna a Surriento」(帰れソレントへ)は、心変わりして去っていった恋人にソレントに帰って
きてほしいと、男性の切なる思いを謳い上げているのに対して、「Surrender」(サレンダー)の
ほうは、「抵抗するのは諦めて貴女の愛を僕にください。降参して」と歌っています。
二つの内容はまあ・・繋がらなくもないのですけど。
コンサート会場はイタリアのどこかのArena、遺跡の円形闘技場のようです。
「帰れソレントへ」は、1902年に時の首相をソレントに迎えるに当たって、市長が麗しいソレ
ントを売り込むために歌を作りたいということで、作詞作曲を依頼して作った歌だそうです。
ソレント(南イタリア)
下にエルビス・プレスリーの「サレンダー」のほうも載せてみましたのでよろしければお聴きに
なってみてください。1分54秒の短い歌です。
プレスリーの歌って、お聴きになったことがあります?キング・オブ・ロックンロール。
なんとわたしは、意識的に聴いたのは今回が初めてでした。あんなに有名な歌手なのに!
↓ただ、このゆるいバックコーラスはいただけない。これなら無いほうがいいかと思う。