土曜日は劇団四季の『リトルマーメイド』を静岡市民文化会館で見てきました。
何年か前に東京で母と見たのですが、今回は娘を連れて行きました。
調べていたら静岡公演が定期的に開かれていて、ここから1時間半ほどで行ける距離にありました。
甲州市民文化会館で『はじまりの樹の神話』を見た時、私もとても感動したのですが、娘は私の何倍も心を揺さぶられたようでした。
普段静かな世界で暮らしている人が、目の前で生の人間が生の躍動感で、身体と心を目一杯使って表現している姿から溢れるほどのエネルギーをもらって帰ってきました。
原作の素晴らしさもあり、本を読むこともなかったのに、自分から図書館に行くようになりました。
『はじまりの樹の神話』の含まれる『こそあどの森の物語』全12巻を読み、家にあった『ナルニア国物語』全7巻を読み、『モモ』『はてしない物語』を読み、今『ハリーポッター』を読んでいます。
どの本もとても素晴らしかったようで、いつもは寡黙な人が、感想を話してくれました。
本の素晴らしさと人間の演じる素晴らしさ。
今回はお顔が見えるほど前の席ではなかったのですが、アリエルが歌い始めて、ワンコーラスでわかりました。
「ハシバミの人だ」
『はじまりの樹の神話』の主人公の女の子です。
その時も透明感のある美しく響く声が印象的で心に残りましたが、今回も彼女の歌声は素晴らしかったです。
劇団四季の厳しさは噂に聞いていますが、体力も歌も演技も、才能はもちろんのこと、それを生かすことのできる本人の努力が何より求められるものだと思います。
そしてそれが、人の心を動かすのだと思います。娘にとっては、人生が動いた、といってもいいくらいです。
才能があったとしても、最初は形になっていません。
周りの人が皆、協力してくれるわけでもないでしょう。
それでも自分の夢や、やりたいことを信じあきらめないで形にして、努力し続けてくれたから、娘の心は動いたんです。
たった一回素晴らしい舞台を見るだけで、人は変われる。
そこには、人間同士の繋がりがあるからだと思います。
一生懸命生きている人は美しい。
それは目に見えない形でもあります。
愛を込めて感謝して一生懸命生きていたら、その人の何かが周りの人に影響を与えていく。
私はこれからも今まで以上に、全ての人の幸せを祈り、全てに感謝して進んでいこうと思いました。
それがいつか誰かを変えるかもしれない。そしてその変わった誰かが、また誰かを変えていくかもしれない。
私たちは皆、真我というワンネスで繋がっています。
全ての人が幸せになりたいと思っている。
痛いことや苦しいことが好きな人など、どこにもいない。全ての人が自分と同じように生身の身体をもって毎日生きています。
全ての人の苦しみが取り除かれますように。
全ての人の魂の願いが叶えられますように。
全ての人が幸せでありますように。
全ての人に気づきの光がさしこみますように。
何年も、何をしても変わらなかった娘が、こんなに変わった姿を見て本当に幸せでした。
劇団四季の皆さんに心から感謝しています。