深夜の音楽番組で、スターダスト・レビューの25周年ライブのドキュメンタリーをやっていた。
ライブ大好きなスターダスト・レビュー。ライブ動員数とCD売り上げ枚数がほぼ同じ、という、泣き笑いな程、健全でコアなファンを持つ、スターダスト・レビュー。
彼らのライブの多さは、半端ない。その長さも、半端ない。彼らはライブが大好きで、メイン・ボーカルの根本要氏は、とにかく歌が大好き。しゃべるのも大好き。喉が強いんだろうなぁ。。。喉ケアはきっとしてるんだろうけど、ライブの移動日にラジオ番組収録してた、という猛者だ。
そんな彼らが、前代未聞の長時間ライブ(途中休憩あり、観客にはおやつ配布)を企画した。根本氏は、最後、声もよく出なくなるまで歌い、楽屋に戻ってきた時はしゃがれ声しか出てなかったけど、ホンットに、楽しそうだった。メンバーのVoh林さんが「根本さんに、もっと自由に歌わせてあげたかったくらい」というのが共感できて、おかしかった。6時間歌ってて、まだ歌い足りないか(笑)。でも、それが根本要氏なんだ。彼は、息をするように、歌い、しゃべる。それが、彼の生きる日常だ、と言わんばかりに。
根本氏を見ていて思い出した。おいら、昔は、歌手って皆、根本さんみたいな人ばっかりなのかな、って誤解していたんだ、って。
今までおいらが好きになった歌手達は、たいてい、全国ツアー大好きなタフな楽団っていう印象の人ばかりで、だから、歌手ってそういうものなのだろう、と思っていた。
コブクロを知るまでは。
去年、コブクロを知り、興味を持つようになって、雑誌やラジオ等で彼らの言葉を追うようになった。その時に、彼ら独特のライブに対する姿勢に、ものすごく新鮮な感動を覚えた。
コブクロにとってのライブは、ゆっくりと進化していく芸術のような印象だ。彼らはものすごく綿密にライブの企画を立てる。スタッフと延々何十時間もかけて話し合いながらセットリストを決め、照明やSEも段取り含めてきっちりと作り、それを、破綻無く進行させる。その、端正な構成は、ある種、「イベント」や「プロジェクト」、あるいは一つのショウを成功させようとしている完璧主義者のプロ集団、という様相を呈している。その一方で、何が起きるか分からないMC部分の漫談もどきの展開があり、その両極端の中での緩急のバランスが、観客にとってとても心地よいのだと思う。
そして、ライブに向かう時の、コブクロ2人の本気具合、というのが、(これは全てのミュージシャンがそうなのかもしれないけど)おいらにとっては驚きだったのだ。
小渕氏は、インディーズの頃のライブ前に、夜中の公園で自分の動きを何度も練習したのだと言う。(おそらくは、手の振り方や、ポーズの決め方も含めて(笑))。それは、微笑ましくもあるが、「パフォーマンス」への完璧主義的なアプローチとして、凄いと思う。
そして、黒田氏。ぴあのインタビューで、彼は、言う。「(小渕は)ライブにしても、24時間365日やってても平気だと思う。僕と小渕はタイプが違うって本当に思いますもん。」
「僕は1回やったら休みたい。次、心の底から歌いたいっていう衝動がわき上がるまで休みたいです。」
別冊カドカワでは、こんなことを語る黒田氏を知った。
「もともとぼくは気分屋なんです。自分で上がり下がりがコントロールできない。それを小渕もよくわかってるんですけど、ドーンと落ちたら、何もする気にならない。ライブの直前、もしこの波が来たら”もうイヤや”ってなって。でもそれも、ただわがままとかでは全然なくて、「声が出なかったら・・・」とか、色々な不安要素があるからなんですよ。でも最近は、「今日、こんだけ歌えたんだから、明日もっと良いパフォーマンスができるはずや」と思おうとしてる。そういう細かい自分自身のギアの変え方、マインドの変え方が、少しずつわかってきてる。」
黒田氏は、ライブ2daysの時は、1日目の夜は、ホテルにこもって、他の人ともしゃべらないようにするぐらい、喉に気を使う。彼の、神経質なまでの体調管理。そして、爆発的な迫力のボーカルの裏にある不安。
あんなに大きくておおらかそうなのに、針の目に糸を通すような繊細さで、心のわずかな揺れ動きまでも表現してみせる黒田氏の感受性は、きっと、本当に奇跡のようなバランスの上で、ゆらゆらと、でも、一歩ずつ強靭に磨かれながら、輝きを増しているのだ。
なんか、ね。黒田氏観てると、どんどん強く優しく進化し続けているようで、感動すら覚えるんだ。小渕氏がふざけて、「おれは、おまえのことが、もっと知りたい(笑)」と言うのも、わかるもん。おいらも、黒田氏の進化から、目が離せない(笑)。
だからこそ。
才能は、傷つきやすいものだから、ゆっくりと、育つのを待ちたいな、と思う。
アーティストは、それぞれペースがあるんだ、と思う。ファンが群がっても。メディアが消費を求めても。
彼らは、彼らなりの歩みで、進んでいってくれればいい、と思う。
彼らは、自分たちのことをよくわかってるから、多分、人気に比べて少ないとも言われる数のライブにむけて、全力で集中し、常に自分達を鍛えているのだ、と思う。ストリートと、ライブ会場の、目的や目指すところは、違うから。彼らは、本当に目的志向が強い。その場にあった伝わり方を追求せずにはいられない、真面目で、融通の利かない、最高の腕をもつ頑固な職人なのだと思う(笑)。
きっとね、小規模のイベントなんかは好きなんだと思うけど。そんな機会があったら嬉しいけど、、、まぁ、気長に待ちます。行けなくても、放映してくれれば、それで、何か満たされるようにも、思う(苦笑)。ホント、おいら、コブクロにどんバマリだなぁ。。。
来週以降の「蕾」ツアーの放映、楽しみです。彼らは、結局は、津々浦々に「届ける」ことを考えてくれてるから、そこが嬉しい。
2008年、今年も、コブクロが、進みたい方向に、進んでくれることを祈りつつ、バカ一人、ここからエールを送ります♪
ライブ大好きなスターダスト・レビュー。ライブ動員数とCD売り上げ枚数がほぼ同じ、という、泣き笑いな程、健全でコアなファンを持つ、スターダスト・レビュー。
彼らのライブの多さは、半端ない。その長さも、半端ない。彼らはライブが大好きで、メイン・ボーカルの根本要氏は、とにかく歌が大好き。しゃべるのも大好き。喉が強いんだろうなぁ。。。喉ケアはきっとしてるんだろうけど、ライブの移動日にラジオ番組収録してた、という猛者だ。
そんな彼らが、前代未聞の長時間ライブ(途中休憩あり、観客にはおやつ配布)を企画した。根本氏は、最後、声もよく出なくなるまで歌い、楽屋に戻ってきた時はしゃがれ声しか出てなかったけど、ホンットに、楽しそうだった。メンバーのVoh林さんが「根本さんに、もっと自由に歌わせてあげたかったくらい」というのが共感できて、おかしかった。6時間歌ってて、まだ歌い足りないか(笑)。でも、それが根本要氏なんだ。彼は、息をするように、歌い、しゃべる。それが、彼の生きる日常だ、と言わんばかりに。
根本氏を見ていて思い出した。おいら、昔は、歌手って皆、根本さんみたいな人ばっかりなのかな、って誤解していたんだ、って。
今までおいらが好きになった歌手達は、たいてい、全国ツアー大好きなタフな楽団っていう印象の人ばかりで、だから、歌手ってそういうものなのだろう、と思っていた。
コブクロを知るまでは。
去年、コブクロを知り、興味を持つようになって、雑誌やラジオ等で彼らの言葉を追うようになった。その時に、彼ら独特のライブに対する姿勢に、ものすごく新鮮な感動を覚えた。
コブクロにとってのライブは、ゆっくりと進化していく芸術のような印象だ。彼らはものすごく綿密にライブの企画を立てる。スタッフと延々何十時間もかけて話し合いながらセットリストを決め、照明やSEも段取り含めてきっちりと作り、それを、破綻無く進行させる。その、端正な構成は、ある種、「イベント」や「プロジェクト」、あるいは一つのショウを成功させようとしている完璧主義者のプロ集団、という様相を呈している。その一方で、何が起きるか分からないMC部分の漫談もどきの展開があり、その両極端の中での緩急のバランスが、観客にとってとても心地よいのだと思う。
そして、ライブに向かう時の、コブクロ2人の本気具合、というのが、(これは全てのミュージシャンがそうなのかもしれないけど)おいらにとっては驚きだったのだ。
小渕氏は、インディーズの頃のライブ前に、夜中の公園で自分の動きを何度も練習したのだと言う。(おそらくは、手の振り方や、ポーズの決め方も含めて(笑))。それは、微笑ましくもあるが、「パフォーマンス」への完璧主義的なアプローチとして、凄いと思う。
そして、黒田氏。ぴあのインタビューで、彼は、言う。「(小渕は)ライブにしても、24時間365日やってても平気だと思う。僕と小渕はタイプが違うって本当に思いますもん。」
「僕は1回やったら休みたい。次、心の底から歌いたいっていう衝動がわき上がるまで休みたいです。」
別冊カドカワでは、こんなことを語る黒田氏を知った。
「もともとぼくは気分屋なんです。自分で上がり下がりがコントロールできない。それを小渕もよくわかってるんですけど、ドーンと落ちたら、何もする気にならない。ライブの直前、もしこの波が来たら”もうイヤや”ってなって。でもそれも、ただわがままとかでは全然なくて、「声が出なかったら・・・」とか、色々な不安要素があるからなんですよ。でも最近は、「今日、こんだけ歌えたんだから、明日もっと良いパフォーマンスができるはずや」と思おうとしてる。そういう細かい自分自身のギアの変え方、マインドの変え方が、少しずつわかってきてる。」
黒田氏は、ライブ2daysの時は、1日目の夜は、ホテルにこもって、他の人ともしゃべらないようにするぐらい、喉に気を使う。彼の、神経質なまでの体調管理。そして、爆発的な迫力のボーカルの裏にある不安。
あんなに大きくておおらかそうなのに、針の目に糸を通すような繊細さで、心のわずかな揺れ動きまでも表現してみせる黒田氏の感受性は、きっと、本当に奇跡のようなバランスの上で、ゆらゆらと、でも、一歩ずつ強靭に磨かれながら、輝きを増しているのだ。
なんか、ね。黒田氏観てると、どんどん強く優しく進化し続けているようで、感動すら覚えるんだ。小渕氏がふざけて、「おれは、おまえのことが、もっと知りたい(笑)」と言うのも、わかるもん。おいらも、黒田氏の進化から、目が離せない(笑)。
だからこそ。
才能は、傷つきやすいものだから、ゆっくりと、育つのを待ちたいな、と思う。
アーティストは、それぞれペースがあるんだ、と思う。ファンが群がっても。メディアが消費を求めても。
彼らは、彼らなりの歩みで、進んでいってくれればいい、と思う。
彼らは、自分たちのことをよくわかってるから、多分、人気に比べて少ないとも言われる数のライブにむけて、全力で集中し、常に自分達を鍛えているのだ、と思う。ストリートと、ライブ会場の、目的や目指すところは、違うから。彼らは、本当に目的志向が強い。その場にあった伝わり方を追求せずにはいられない、真面目で、融通の利かない、最高の腕をもつ頑固な職人なのだと思う(笑)。
きっとね、小規模のイベントなんかは好きなんだと思うけど。そんな機会があったら嬉しいけど、、、まぁ、気長に待ちます。行けなくても、放映してくれれば、それで、何か満たされるようにも、思う(苦笑)。ホント、おいら、コブクロにどんバマリだなぁ。。。
来週以降の「蕾」ツアーの放映、楽しみです。彼らは、結局は、津々浦々に「届ける」ことを考えてくれてるから、そこが嬉しい。
2008年、今年も、コブクロが、進みたい方向に、進んでくれることを祈りつつ、バカ一人、ここからエールを送ります♪