母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

履けない靴

2021-10-07 15:17:08 | 日記
昨日は母の診察で仕事は休み

修学旅行の振替で長女も休み

母の診察は午後なので

午前中はゆっくりしよう

と思っていたのに

朝から母が何度も来た

「今日って私診察だよねぇ

お昼ごはん一緒に食べる?

大学生の長男もいつ出掛けるのか

のんびり寝ている中

大きくなった子供二人連れて

実家に行くのも気が重い

「いや、別々で

と返事したものの

実家の冷蔵庫も確認しておきたい

2回目来たとき

「後で行くから

と言ったのに

実家に向かう途中

三度目の母に出くわした


今の母は昔とは比べ物にならない程

行動範囲が狭くなった

だから3ヶ月ほどで靴底がすりきれて

ボロボロになっていた靴は

長持ちするようになった

もう一年ほど普段ばきの靴は

新調していないが

3ヶ月たたずに靴がボロボロになったから

買ってきてと言われて

急いで買ってきてやると

「靴あるのにぃ」と言われて

同じような靴が2足になったことがあった

その時の靴がまだあるはず

なのに母は

今履いている靴がボロボロになったから

靴を買いに連れていってと言うので

「もう一足同じような靴があるはず」

と言うと

「ないよ❗

と即答

こっちも意地になって

一緒に下駄箱を確認する

すぐ見つかったので

「はい、これからこれを履いて

そっちはすぐ捨ててね

と言ったが

ふとそれ以外の靴が気になった

割りと大きな下駄箱に

40足ほど詰め込まれている

ハイヒールやピンヒール

下駄箱に入りきらずに下駄箱前にも

5足ほど並んでいる

倉庫を捨てたときに出てきた靴も

まだ捨てずに

部屋の中に積んである

もうどこに出掛けるにも

毎日履いている

靴底がゴムのバレエシューズみたいな

靴しか履かないのに

しかも一人で遠出もしないのに

この靴置いておく必要ある?

「ねぇもうこんなヒールの靴履かないよね?

と言ったら

「履くよ❗

と言い張る

「だいたい靴多すぎない?

あなた足何本あるの⁉️

と意地悪な突っ込みをしてみるが

手放す気はまったくないらしい

足が弱ってきたと自覚もあり

先日も私に

「なんか歩き方がふらふらしちゃう

とぼやいていたのに

…と全ての記憶が繋がっている私には

もう必要のないものとわかるけど

記憶も気持ちも断片的な母には

もう理解できないんだよねぇ

わかっているけどイラッとする

掃除もしていない家の中

いらない箱や紙袋を溜め込み

全く片付かない実家

どこまで放置しておいていいのか

ちょっとした悩み



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