島デザイナーってなんでしょう?
島の良さを発掘し、発信する。
良さの範囲は無限大!対馬のあれやこれやを見学することも仕事の一つです。
今日は「社会科見学や~!」ということで、対馬の赤牛の検査作業に同行させていただきました。
対馬の赤牛とは?
長崎県は全国でも有数の黒毛和種牛の生産県ですが、数少ない褐色和種、いわゆるあか牛も島原半島の一部や対馬で飼われています。粗食に耐え、病気にも強いあか牛たちです。(HP文書抜粋)
おもに肉用です。赤味でヘルシーな和牛です。
赤牛の検査とは、定期的に飼育舎に行き頭数や健康状態をチェックしたり、妊娠を確認、去勢手術をする、個体識別をするといった作業をします。
対馬では上でも下でも飼われています。今回は上島を回りました。
牛を飼うのは大変。出荷状況も安定しない、高齢化などが原因で年々飼育されている方が減っています。赤牛の頭数も減ってしまっていて、対馬の赤牛としての保存も危ぶまれています。
大人の雌牛
仔牛
冬毛なのか、とにかくホワホワしてかわいい!
ジャ===!と音がしたと思ったらお母さん牛、滝のような見事なおしっこ^^ 健康な証拠ですね。
かわいい!
赤いから赤牛なのですが、ときどき白い仔も生まれる。 ああ==牛ちゃんかわいいな~
妊娠検査をしているところ。腸から子宮をつかんで調べます。「プラスでした~」といわれたらめでたく種付け成功!
牛守り。
こちらは牛の体長を測る道具。左が身長、右が幅を測るもの。
鼻紋をとる道具。
鼻紋
個体識別は人間の指紋のように、「鼻紋(びもん)」と呼ばれる鼻のしわで見分けます。インクをつけて紙にぺた!これを記録していきます。
サイロ
藁を与えるのが一番いいのですが、田んぼにすきこむため藁は不足しがち。今はイタリアンという草を買ってサイロに保管、熟成しています。
カラフルでいいかも?
対馬ならでは?牛の餌箱が海の漂着物再利用!エコですね。
牛がよくつけてる「鼻輪」
これも検査の時に取り付けます。ちょっとイタイけど、、、鼻ピアス!がんばれ牛ちゃん!
対馬の赤牛。仔牛に鼻輪を付ける作業。あっという間。
種牛になるのはほんの一握り。その他のオスは良質なお肉のために去勢されます。性欲を忘れ、食欲だけのことを考えて食べまくるといいお肉になるのです。
このような思いを経て食卓にお肉として生まれ変わるのです。ああ、なんて人間は残酷。
お肉を食べるときは「おいしーーーーーーっ!牛ちゃんありがとーーーーっ!」って絶叫してあげることがせめてもの供養なのですね。
なんて想いをめぐらせているうちにあっというまに摘出完了。でかっ。こぶし大のタマっころが2個はいってます。
ちなみにおちんちんは牛のお腹に位置している。牛のお腹にちょろ~んと毛が生えている子とそうでない子の違いは何なのだろうとおもってたけど、納得!
「そんなことわかっても何の役にもたたんだろう~(笑)」って言われましたがいえいえ。デザインのヒント満載でございました。
麻酔で眠るはずなのに元気に動いてしまうため、総出で抑えます。私もちゃっかり牛の上に乗る係。
牛のお腹に乗るなんてそうそう体験できませんものね!ものすごくあったかかったです。
とてもディープな体験でした◎
牛はんこもつくらなくちゃ~^^