蜂洞が並ぶ。
対馬では「蜂洞」と呼ばれる大きな木の筒をしかけ、ニホンミツバチが自然に巣を作ってくれるのを待ち蜂蜜を採取する伝統があります。
純粋なニホンミツバチの蜂蜜がとれます!
巣から蜜を取るのはちょうどこの時期。貴重な「蜜切り」を見学&体験してきました。
こちらが蜂洞。
四角いものは新しいタイプ。簡単に制作できるので現在はこの形が多いです。
古いものは丸太をくりぬいて作ります。
100個蜂洞をしかけても100%巣をかけるとは限りません。とはいえ、「入ったらラッキー♪」です。ただ置いておくだけ作戦。

まずは上のふたを開けます。すでに巣が!

びっくりするほど軽装です。ニホンミツバチは攻撃してくることはあまりないのだとか。
上から竹の筒で息を吹きかけるだけでミツバチたちは下に集まり、蜜が採取できます。

ニホンミツバチたち。ごめんね~おじゃまします。

蜂洞を倒していざ採取。「蜜切り」→「蜜取り」ではないの?と思いましたが、採取方法をみてなるほど、と。

このように板状の巣がびっしり詰まっていて、これを取り出すには鉄の孫の手で切りながらかきだします。


プーさんが来そうなミツミツ☆

完全に取らずに3分の1は残します。これでほおっておくと、ミツバチたちがまた巣を上まで作ってくれます。

下のほうは、、、、、うぎゃ。 巣を追われたミツバチたちは大慌てです。
「なにしてくれてんだ~~また作らなくちゃ~~」この群衆の中に卵があるそうです。

どっさり!一番多くて12キロありました!!

採れたてを巣ごと頂きます。巣はガムみたいに後でペする。
不思議に場所によって味が違う!フルーティー、こっくりと甘い、どーんと甘い。。。
あれこれ味見していたら、頭がクラクラ@@@@ 酔っぱらってきた感じです。
対馬の蜂蜜は「百花蜜」と呼ばれるほど、いろいろな花からミツバチたちが集めてきた蜜です。ツ~ンとした感じは全くなく、まろやかでものすごくおいしいです。

巣からあふれ出る蜜~~☆
これを布で濾して蜜の出来上がり。
巣ごと焼酎に漬けてつくる「みっちょん焼酎」というのもあるそうです。ぜいたく☆
さてさて、採取後は巣を立てて元に戻します。
すると、蜜がこぼれてきちゃった。。。
あーーーっ!もったいない!
皆のもの!1列になって吸うのだ~!
ミツバチ達がかわいく見えてきました。
ミツバチの敵といえばスズメバチ。もちろん対馬にもいます。どうしているのかというと、、、
なんと手作り「スズメバチホイホイ」!! そしてホイホイされた瞬間!!
下にたまっているお酒のようなニオイのする液はスズメバチにしか魅力的に感じないものだそうで、穴をあけたペットボトルを吊るしておくだけで自然と入ってしまうのだそうです。
コーラでもくるんだけど、コイツら高いコーラじゃないと来ないの(笑)とおじさん。
残酷だけど、怖いのでこうして無事にホイホイされてくれてほっとしております。
秋の味覚、蜂蜜でありました。