雨のち晴れ~私の不育症日記

2度の流産により不育症と判明。そんな私の不育症と闘う毎日を綴っています。

検査結果&治療法について

2007年12月10日 | 不育症
11月に行った不育症検査の結果を聞いてきました。

思っていた通り、抗リン脂質抗体症候群でした。

私が通っている病院では、検査結果の写しをもらえなかったので(言えばくれるのかもしれませんが)、必死で暗記してきたのですが、0.3までが正常であるIgG値が0.44と陽性でした。

帰宅してから調べたところ、IgG値といっても何種類かあるらしく、私がひっかかったのがどれかはっきりしないのですが、おそらく抗PE IgG抗体だと思われます。

その他のものは正常値範囲内だったそうで、ほっとしました。

両親の染色体にも異常がなかったので、それもよかったです。

今後のことを先生と話し合った結果、やはり低容量のアスピリンとヘパリンを考えた方がいいといわれました。

でも、この病院で、アスピリン、ヘパリンの治療を始めたのが今年8月かららしく、この治療をして赤ちゃんを無事出産できたという患者さんはまだいないそうです。(現在、アスピリンとヘパリンで妊娠継続している妊婦さんはいらっしゃるようですが)

先生達も、治療法を手さぐり段階らしく、「自分で治療法を決めていい」と言われました。

そんな事言われても、こっちは素人ですから・・・・・
「あなたのこの値だったら、アスピリン単独で大丈夫」とか「あなたの場合はアスピリンとヘパリン併用した方がいい」とか言ってもらわないと困るじゃない・・・というのが本音。

でも、アメリカの習慣流産女性における生児獲得率はアスピリン単独療法で44%、ヘパリンとアスピリンの併用療法では78%だったらしいので、今度は絶対悲しい結果になりたくない私の場合、アスピリンとヘパリンの併用療法のほうがいいんだろうなと思いました。

私の通う病院の場合、ヘパリンは2500単位を12時間ごとに皮下注射(自己注射)するようです。
病院によっては5000単位×2回というところもあるらしいので、2500単位で大丈夫なのか少し心配はありますが、2500単位で十分な効果が得られると先生がおっしゃっているので、そこは信頼しないといけないな。

投与期間は、妊娠を希望する周期の生理が終了する頃(生理が始まって6日目)からだそうです。
妊娠が成立した場合は、そのまま注射を継続し、分娩の1日前まで打ち続けます。
妊娠が成立しなかった場合は、いったんヘパリンの自己注射を終了し、再び生理の6日目から注射を開始するようです。

ヘパリンの使い方は病院ごとに違うから、正直とまどいますね。

こんな使い方、聞いたこと無かった・・・・

妊娠が成立するまで(無事、子宮内に受精卵着床が確認されるまで)低容量アスピリンで血液をさらさらにし、妊娠が確認されたらさらに強力な血液さらさら因子であるヘパリンを注射するっていうのが一般的だと思っていました。

受精しても、残念ながら子宮外に着床するということも考えられるわけで、その場合、母体の命にもかかわりあることになってきますから、手術になりますよね。
その手術の際に、血液がさらさら過ぎると、出血多量になり危険なので、きちんと子宮内に着床したと判断できるまで、ヘパリンは使わないというのが一般的プロトコルだと思ってました。

でも、私の通う病院の場合、違うんですよね。
排卵前から、ヘパリンで強力に血液さらさらにしておくようです。
万が一、子宮外妊娠などで手術になった場合は、硫酸プロタミンでヘパリンを中和する考えのようです。

妊娠を望む周期に1回目で妊娠できたらいいですけど、実際はそうはうまくいかないわけで、2周期、3周期、場合によっては年単位でかかります。
そのとき、ヘパリンの無駄打ちが気になります(副作用もあるしね)。
私の通う病院の場合、1ヶ月のうち、ヘパリンを打たないでいい日は生理の1日目から5日目までしかないわけで、5日間のお休み期間しかないのです。
それ以外は、12時間ごとに自己注射。
これを妊娠できなくても続けなくてはいけないのです。
肉体的にも精神的にも経済的にもかなりの負担と思われます。
自分の体だし、無駄に負担はかけたくないので、「ヘパリンは、着床期(生理開始から21日目くらい)からにしたい」とか言ってみようかな?
「ヘパリンはすぐ分解されるから、そんなに早い時期に打ってもあまり意味はない」「だから着床期からでいい」というのが私の考え。
着床時期には強力に血液さらさらにしておきたいので、着床期にはヘパリン始めたいな。(子宮外妊娠になった場合は中和してもらうしかないけど)
一度、自分が考えたことを先生に提案してみようと思います。

不育症というと全国統一された治療法が確立されていないので、病院ごとに異なる提案をされて、それを患者自身が取捨選択しないといけないですよね。
素人なのに・・・・
大変だなと思うけれど、自分で色々考えて、提案してみて、納得できる治療法に行き当たればいいなと思います。

追記
前回、先生に提案してみたTGF-β1は「調べる意味が無い」と却下されました。
血液中のTGF-β1を調べてみても、その値が子宮の状態だけを示しているわけでなく、体全体の炎症とかそういうものを反映してくるので、その値を見て子宮の状態がどうだとかは言えない。
だから検査する意味がないと言われました。
そうなのかぁ・・・・やっぱり素人だからそういうことはわからなかったわ。
J病院のA先生が「TGF-β1を調べたら、子宮が硬くなってるか一発でわかる」とおっしゃっていると聞きかじり、「調べてほしい」と言ってみたものの、血液検査ではなかったのかも!?組織検査とかだったのかな?
これはもうちょっと自分自身、勉強せねばだめですね。











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10 コメント

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Unknown (naomi)
2007-12-10 13:30:23
はじめまして。
私も2度の流産歴があり、抗リンです。
現在は妊娠待ち中です。よろしくお願いします。
TGF-β1についてなのですが、J病院のA先生にかかっています。先生曰くは、TGF-β1を見るとソウハ術を繰り返した後に、子宮内膜が硬くなっていないかどうかが分かるとおっしゃっていました。
子宮内だけでなく、OPE後の傷口がきれいに戻らず、ケロイドみたいになってしまう人がいるそうですが、そうなるかどうかが、TGF-β1で分かるようでした。私は採血で検査してもらいましたよ。
分かりづらいコメントですみません。少しでもご参考になれば・・・。
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naomiさんへ (のん)
2007-12-10 20:58:23
はじめまして!!よろしくお願いします。

naomiさんはJ病院のA先生にかかっていらっしゃるんですね。
不育症で悩んでいるものにとっては、神様のような方だと聞いているので、とてもうらやましいです。

私は日本列島のはしっこ、青森県に住んでいるので、なかなか名古屋まで出て行くことができません。
だからいろんな情報を教えていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。

TGF-β1については私もできるだけ調べてみたいんです。
昔、ケロイドになりやすい質だって言われたことがあるので。
でも先生に言ってみたら、何人かの先生と相談した結果、血液検査でTGF-β1を調べても意味が無いっていう結論に至った言われちゃったんです。
TGF-β1の検査が、病院内ではできなくて外の業者に外注だからそう言ったのかな?
とにかく、もう一度、先生に言ってみます!!

青森では不育症の治療が始まったばかりのようなので、J病院やT病院のような最先端の治療ができるかどうか不安はありますが、自分自身色々勉強して納得のいく治療を捜していきたいと思います。
もしよろしければ、今後も色々教えてください。
よろしくお願いします!!
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お礼 (あや)
2007-12-12 09:11:57
以前コメントを残したあやです

11/14の「術後」の内容を見て
先生に「流産の原因を知りたいので検査してください」
と勇気を出して言えました

そして抗核抗体の異常がわかりました
その病院では「妊娠発覚後からサイレイトウを飲みましょう」
と言われました

これから不安ですが、自分の異常がわかってよかったです
のんさんのおかげです!ありがとうございました
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あやさんへ (のん)
2007-12-12 22:13:30
あやさんは抗核抗体が陽性だったんですね。

実は、私も抗核抗体160倍でひっかかりました・・・

検査で陽性が出ると「私の体、大丈夫??」ってすごく心配になりますが、赤ちゃんのことを考えたら、流産の原因がわかって、次の妊娠の心配事が少し減りますよね。だから良しとしましょう!!(前向き発言)

サイレイトウってよく聞きますね。
漢方なんですよね。
なんか良さそうだな~。
私も飲みたい!!

あやさんも私も、次に向って少しずつですが、前進していきましょうね!!お互いファイトー!!!
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はじめまして (みー)
2007-12-21 17:27:22
はじめまして。
私も11月からブログをはじめて、
ブログ村の不育症に在住しています。
3度目の流産を11月にしたのですが、
心拍確認後に止まってしまったのが私も2回あります。
いろんな方のブログやサイトを拝見していると、
初期で心拍確認前だったり、中期や後期だったりと様々で
初めて同じような心拍確認後の方をお見かけしたので
書き込ませて頂きました。

私も検査の結果待ち中で結果は年内に出るか出ないか…です。
結果を聞くと次の見通しも立てられるし、今は宙ぶらりんなので
結果が待ち遠しい日々です。
私も結果のコピーがもらえるかどうか、聞いてみて自分なりに
いろいろ勉強していかなきゃなと思っています。
皆さん本当にお詳しいので私も頑張ります。
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みーさんへ (のん)
2007-12-22 09:56:53
みーさん、はじめまして。

私もいろんなサイトへおじゃまさせてもらって、心拍確認前や妊娠後期で赤ちゃんを亡くされている方が多いんだなって気づきました。

同じ、「抗リン脂質抗体症候群」って言っても、いっぱい因子があるわけで、そのどれに引っかかったか(陽性であったか)で妊娠継続できる期間も異なってくるのでしょうか?
それとも、引っかかり具合(基準値からどれだけ自分の値が離れていたか)で妊娠継続期間が変わってくるのでしょうか?
わかりませんねー。不思議ですよね。

みーさんは年内に結果が聞けるかもしれないんですね。
宙ぶらりんのままでは、次の妊娠に怖くて進めないという気持ちがあると思うので(私の場合そうだっただけかもしれないですが)、結果を聞いて、自分なりに考えてみることって、とっても大事だと思います。
良い結果でも悪い結果でも、自分なりに受け止めて次に進むパワーにかえる!!
そんな強い気持ちになれたらいいですよね!!
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はじめまして (kanan)
2007-12-28 00:02:09
私も、去年今年と初期流産をし、不育症かも?と心配になり、血液内科に受診したら抗リン脂質抗体症候群と言われました。しかも、二年前から多嚢胞性卵巣と診断され、不妊治療もしています。今現在は、流産後のため休養中です。

私は普通に排卵できないので、薬を毎回内服しなくてはいけません。悩みはつきませんが、同じ悩みの方の意見をこれから参考にさせて下さい。
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kananさんへ (のん)
2007-12-28 01:32:47
はじめまして!!
同じく抗リン仲間(悲しいけど仕方ないですもんね)として仲良くしてくださいね!!

今後の妊娠のためには、不妊治療+不育治療が必要なんですね。
超えなければならないハードルがたくさんあって、疲れちゃうときもあると思いますが、そんなときはここに愚痴ってくださいね。

私も不育治療とは別に、ちょっとトラブルが出てきて、今日病院へ行ってきました。(そのことは今度書いてみます)
いっぱい不安なことがあるし、「あ~、自分ってなんてだめなんだろう」って思うときもあるけど、ちょっとずつ前を向いていきましょうね!!
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はじめまして。 (KiKi)
2007-12-31 02:43:58
はじめまして。
私も11月に不育症の検査しまして、抗フォスファチジルセリンIGMというやつが、ひっかかっていて再検査の結果まちなんです。

今年9月に9週で心拍停止で流産となってしまいました・・。かなり辛かったです。だいぶ元気になってきて、子作り再開しようと思ったのをきっかけに、ブログ始めたばかりです^^よかったら、また遊びにきてくださいね♪
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kikiさんへ (のん)
2008-01-07 16:20:29
はじめまして。

抗フォスファチジルセリンIgMの再検査結果待ちなんですね。
今頃はもう結果でてるのかな?
何ともないといいのですが!!!

KiKiさんのブログへも遊びに行かせてもらいますね!!
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