井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

初笑い

2017年01月09日 | 日記

イッセーのリュックを背中に、有楽町はitocia内の店に有機野菜を買いに
行きました。

方向音痴の私が降り口を間違えて、どうしたものかと思ったとたん、
「itociaってこの方向だよ」と、カップルが話しながら通り過ぎていき、
やれありがたや、と彼らに付き従い、実はこの手のシンクロは
割に、私には起こります。

自然食品の店「ナチュラルハウス」に向かいながらカフェ内にひどく不可思議なオーラを発散している女性を発見。

派手目の着物に、キンキラ系の髪飾りで、ひさしの前に突き出した準日本髪。
年齢の頃、六十代前後・・・・

しかし、全身から漂うこの、不可思議なオーラは何? と足を
止め観察した私も、好奇心が過ぎると申しますか、失礼と申しますか・・・

佇んで観察すること40秒。その女性の喉仏に、突起があるのを発見して
納得。昼日中の有楽町のカフェに和服でいらしたお方のお商売は何?
と思いつつ、その方が召し上がっていらっしゃるのが「寒ブリのぶぶ漬け」で
思わず笑ったのでした。

これが「鯛の茶漬け」ならなんとも思わないのですが「寒ブリのぶぶ漬け」というのが、そして絢爛豪華な和服の初老男性だったというのがツボだったのですが、こういう独りよがりの感性、分かってくださる方いらっしゃいますか?
普通の女性や、美しい女装の男性が「寒ブリのぶぶ漬け」でも面白くないのですが・・・・浸かりすぎた梅干しにお粉をはたいた具合の、女装初老男子のが「寒ブリのぶぶ漬け」だから、私には面白いのです。

笑いはそれにとどまらず、違和感の正体が解って満足して、カフェのガラスからナチュラルハウスのほうへ顔を向けたその瞬間、なんと見るも歴然としたカツラの、これも60歳前後の男性で、その前に張り出したひさしのヘアスタイルが、カフェ内の女装おじさんと、寸部違わずというくらいにそっくりで、私が失礼ながらついニヤリとしたら、そのおじさんも愛想よくニヤリ、泡食った私は慌てて視線をカフェ店内に戻したら、女装おじさんと目があって、浸かりすぎた梅干し顔の女装おじさん私にニヤリ。

3人で意味もなくニヤリとしていた、有楽町の1月7日なのでした。

 

誤変換その他後ほど、推敲致します。


10 コメント

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遅ればせながら (みくるみ)
2017-01-10 14:06:13
井沢先生、皆様。
あけましておめでとうございます。

日に何度かお邪魔をして、先生のお言葉を拝読し、コメント欄も全て拝読しております。

自分自身の語彙の貧弱さと教養の無さを痛感し、コメントを入れさせて頂くことはご遠慮申し上げておりましたが…。

本日の先生のお言葉、余りにも私のツボに嵌る過ぎまして(おかしな日本語ですみません)
、一言だけ、少しだけ、良いでしょうか?

お三方のご様子を、物陰からこっそりと拝見し、クスッと…。  していたかったです。

今年も先生のお言葉を拝読し、だんだん真平らになって行く脳みそを、ツンツンと刺激して参りたいと思っております。

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反応が皆無だったので (井沢満)
2017-01-10 14:36:55
笑いのツボは、私ローカルだったかと
思ってたのですが、お一人賛同者がいらして、
ホッとしました>みくるみさん
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すみません (みくるみ)
2017-01-10 14:39:02
「ツボに嵌る過ぎまして」は、「ツボに嵌り過ぎまして」と、書くつもりでした。
お手数をお掛け致しました。
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色々想像してみました (みくるみ)
2017-01-10 19:04:09
井沢先生、お返事をありがとうございます。

女装のお方と、かつらのお方、お二方のご様子を先生のお言葉から想像をしてみました。
「ひさしの前に突き出した準日本髪」が、どうしてもイメージが湧かなかったのですが、次の「かつらのひさし」。。。?? で、 何となくですが、「こんな感じかしら???」と、勝手にイメージ致しました。  先生を中心に、お二人の「ひさしさん」が繋がちゃいましたね。
先生の「40秒間の凝視?」が威力を発揮したのかも知れません。  いえいえ、きっとそうですよ。 井沢先生のアイパワー恐るべしですね。   「寒ブリのぶぶ漬け」も気になります。  中々、渋い選択だと思います。
初老の女装キンキラおじさんと寒ブリですか…。 「浸かりすぎた梅干しにお粉をはたいた具合の、女装初老男子のが「寒ブリのぶぶ漬け」だから、私には面白いのです。」 先生のお言葉、もしかしたら、こう言うことを仰っているのかしら?? と考えますに、何となく(が多いですね私)こう言う感じなのかしら?? と、思ってみたり。  おじさんと寒ブリのぶぶ漬けが微妙にシンクロしているような、していないような…。 だんだん訳が分らなくなって参りました(汗)   それにしても、先生、どうして「寒ブリのぶぶ漬け」とお分かりになったのですか?  寒ブリオーラが出てましたか?

イッセーのリュック背負って有機野菜のお買物、先生のご様子も個性的だと思いますが(笑)
健康の元は、やはり「食」だと思います。  私も、なるべく自然に近いものを食するように心掛けております。
先日、叔母から自家製の大きな大根を2本頂きまして、調理を考えました結果、早く消費するには「おでん」と思い、我が家の本日の夕飯は「大根たっぷりのおでん」でございます。

「断食」、私も行って見たいお寺がございます。  今は行ける状態ではないのですが、時期が来れば行こうと決めております。

私事ですが、左目の血管が動脈硬化を起こしており、動脈瘤が出来ていましたので、レーザーで治療を致しました。  眼球に大き目のコンタクトレンズを当ててレーザーを照射するのですが、ちょっと不思議な体験でした。
先生も、病院に行かれる事がおありのご様子、どうぞご自愛下さいませ。

先生、長々と失礼を致しました。
    
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初笑い、どうもありがとうございます (梅の蕾)
2017-01-10 19:20:57
昨秋から拝読していますが、いつも読み逃げの失礼を決め込んでおります。
しかし昨夜はあんまりおかしくてコメントを入れようとしたら、gooブログ全体がダウンしていたようでアクセス出来ませんでした。

場所といい、登場人物といい、寒ブリのぶぶ漬けといい、絶妙な間といい、
エスプリが利いた洒落たコメディを見ているようなお話で、ショートムービーの映像が浮かぶようです。
セリフは無しで、BGMはシャンソンか軽いジャズがいいでしょうか。
しばらくブリを見るたびに思い出し笑いしそうです。
国を憂うようなことが多い昨今ですが、人生には笑いも大事。
初笑い、どうもありがとうございます。
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みくるみさん 梅の蕾さん (井沢満)
2017-01-10 21:12:52
みくるみさん

寒ブリのぶぶ漬けは、その店では茶漬けはブリしかなかったので。

寒ブリの茶漬け、として看板が出ていて「ぶぶ漬け」は私の脚色です。ぶぶ漬けのほうが似合っていたので。




梅の蕾さん

ひさしの出たヘアスタイルは、長靴を逆さにかぶったような・・・感じです。

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こんばんは (総太郎)
2017-01-10 23:20:57
先生、皆様方、こんばんは。

みくるみ様や梅の蕾様の御感想に尽きますが、
恐らく、先生の暖かいオーラや雰囲気が、そのお二方の反応・そのような状況に繋がったような気が致します(^_^)

小生、昔、地元の書店で確か冬の夜の8時過ぎに、女装姿の男性に気付き、一瞬、目が合いましたが、お互い気まずい雰囲気になりましたね(苦笑)
(他のお客さんは気付いていないような雰囲気)
真昼の東京のような垢抜けた雰囲気と違い、
こちらのような田舎は環境も違いますから、どうしても、こちらは見てはいけない・・、あちらは気付かれたくない・・という雰囲気でした(^^;

ところで、先生がすれ違われたカップルの方々のお話にも、若干近いのですが、
小生、先程まで親しい友人二人と、仕事帰りに待ち合わせして、軽い新年会のような気持ちで、中華レストランで3人で食事・歓談。

友人の一人A君が、ドリンクバーに飲み物を求め、
席を立ったのですが、その時、残った友人の一人B君が「実は、総太郎が根津甚八さんの大ファンだったから、悲しんでいるんじゃないか?と気になっていてね・・」としばし、二人で根津さんの話題の後、沈黙・・。

しばらくして、席に戻って来たもう一人の友人A君が「そういえば、根津さんが亡くなったよね・・」と開口一番。

B君と顔を見合せ、「今、根津さんの話をし始めたばかりだったのに、お前よく分かったな・・(笑)」
A君は「えっ!そうなの(笑)俺が席を立つ前まで、全然そんな話はしていなかったのに・・」となりました。

しばらく、小生の根津さん談義になり、他愛のない偶然と言えばそれまでですが、話の流れで、「そういえば、最近不思議な嬉しい事があってね・・(^_^)」と、
先生も御助言して下さった先日の3日の晩の出来事を話したのですが、無神論者のB君は「また、また~」と苦笑していたのですが、A君は真剣に怖がっていました(苦笑)

こちらは嬉しい喜びの気持ちだったのですが、A君は怪談・ホラーのような受けとめ方になるようで「総太郎は、本当に嬉しかったんだろうけど、俺は怖いな・・」
中々、こういった話は相手によって解釈・反応が全く違いますし、ましてや親しくない関係の方にお話すれば間違いなく心配されるかも知れず、難しさを感じました(^_^;)
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初笑い有難うございます (ナナ)
2017-01-10 23:44:47
「なな」のHNの方が、他ブログにいらっしゃるようですのでカタカナの「ナナ」に変更しました。

先生、初笑いのお届け、有難うございます。  笑わせていただきました。

>浸かりすぎた梅干しにお粉をはたいた具合の、女装初老男子のが「寒ブリのぶぶ漬け」だから、私には面白いのです。

先生のこの文章を頭の中で映像化した途端に、笑いが・・・。

その直後の「ひさしのおじさま」(それも、カツラ)の出没の絶妙なタイミング。

で、三者それぞれが「ニヤリ」とは、大笑いです。

先生はリュック姿だったんですよね?
既にお野菜いっぱい入っていたのでしょうか?  この辺りにも笑いのツボがありそうで・・。

「ナチュラルハウス」は、以前神戸の元町店に、良くお買い物に行きました、懐かしいです。

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お返事 (井沢満)
2017-01-11 06:41:36
総太郎さん


タイでは、女装男子は暮らしに溶け込んでいて、学校の教室にも普通にいるし、屋台でご飯を普通に売ってたりします。あちらではおそらく、性同一性障害という言葉もさして、意味なく「そういう個性の子なのね」程度です。


ナナさん


>既にお野菜いっぱい入っていたのでしょうか? 

いえ、買い物前だったんで。

でも確かに、イッセーの大きいリュックに、有機野菜のニンジン、玉ねぎ、リンゴ、ネギ、リンゴなどどっさり詰め込んでいたら、それも面白いですね。


有機にこだわるのは、スロージューサにかけるとき、
リンゴもニンジンも、皮ごと使えるからなんです。
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なるほど! (みくるみ)
2017-01-12 15:39:17
井沢先生、こんにちは。
お返事をありがとうございます。

そうだったんですね?  私も「ぶぶ漬け」が似合っていると思います。
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