FLOWER’S PHOTO&POEM 【季節の花の写真館】

 季節の花の表情を取り上げ、その花の持つ個性!を表現できたらとおもいます。
 短詩を添えて花のつぶやきもお届けします。

ミソハギ - 渇きをいやす

2006-07-19 17:34:06 | 季節の花の写真館
                                <ミソハギ(禊萩)  ミソハギ科  2006.7.16撮影>
                                〔別名:ショウリョウバナ(精霊花)・ミズカケバナ(水掛花)〕

      みそ萩や水につければ風の吹く
                             小林一茶

                  小林一茶 (こばやしいっさ) 1763-1827
                     信濃国柏原宿(現長野県信濃町)生れ
                     本名:弥太郎
                     15歳のとき、江戸へ奉公に出される
                     二十歳を過ぎた頃より俳句の道を目指す
                     葛飾派の溝口素丸らに師事し俳句を学ぶ


          注記1)みそ萩はミソギハギ(禊萩)から転訛したといわれています。
             2)お盆のときにみそ萩の花に水を付けて、精霊棚(お供物を供えて精霊をまつる棚)に水
               をかける風習があります。また、お墓や仏壇にみそ萩を供える地方もあります。
             3)この水をかける意味は、亡者の渇きを癒すため、もう一方で「禊(みそぎ)」で悪霊を追
               い払うためといわれています。
             4)みそ萩は生薬としていろいろな薬効があるということでますが、夏場などの喉の渇き止
               めにもよいとされます。それで“みそ萩”で水をかけるのではないかといわれています。