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マンホールのモジョモジョ話

豊橋のシカゴブルースバンド『マンホール』が徒然なるままに書き込む、一種の随筆である。

ポール・バターフィールドの話

2008年04月26日 | ブルース
マンホール次回のライブ


日時 4月30日(水)

場所 豊橋 二川 「アバンティ」
    http://local.goo.ne.jp/aichi/shopID_nttbis-23-34549/
      電話 0532-41-7464

時間 PM7:30open PM8:00start

共演 平英丸 with なっちゃん


是非来てください!!

お願い、来て!

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ブルース界には何人もの名ハーピストがいる。

有名どころだけで サニーボーイ・ウィリアムソン、リトル・ウォルター、シェイキー・ホートン、ジョージ・スミス、ジュニア・ウェルズ、キャリー・ベル、ビリー・ブランチ・・・・。


もちろん、どのハーピストも独自の個性があり大好きなのだが、自分が特に好きなハーピストの一人が「ポール・バターフィールド」だ。



その名も「ポール・バターフィールド・ブルース・バンド」を率いて1960年代後半に活躍したバンドなのだが、日本ではいまいち知名度がない。



また「ポール・バターフィールド・ブルース・バンド」と冠していながら、そこに所属するギタリスト、マイク・ブルームフィールド、エルビン・ビショップの方が名前が売れているのかもしれない。


しかしながら、良いのだ。


パワフルなハープなのだ。



彼は1941年にシカゴに生まれた生粋のシカゴニアン。



遠くアメリカのブルースに憧れ続けたエリック・クラプトンやストーンズなどのイギリス勢と違い、彼はまさにシカゴ・ブルースの黄金期を自分の肌で感じることができた稀な白人である。


今でもシカゴでは白人居住地域、黒人居住地域が分かれているが、ポール・バターフィールドが青春時代を謳歌した1950年代後期は、もっと明確に区別されていたに違いない。


そのシカゴ・ブルース黄金期の黒人居住区に足しげく通う白人青年ポール・バターフィールドは、きっと珍しい存在だったんだろう。



自分もその頃のシカゴ・ブルースシーンを想像するだけで、正直ゾクゾクする。


立ち会ってみたいものだ。その頃のシカゴとビートルズのハンブルグ巡業時代。





リトル・ウォルターやサニーボーイ・ウィリアムソンにじきじきに教えをこいたといわれるポールのハープは本当にパワフルである、表情も豊かだ。


アンプリファイドと呼ばれる、マイクとハーモニカを手の中に握りこみ演奏する音色は、ハーモニカの音を全く違うもののように聞かせる。


管楽器に近い。


ハーモニカはミシシッピ・サックスフォンとも呼ばれる。


まさにこの音色だ。


この音色を自分は出したいのだ。




という事で、彼の映像。



You Tube より ポール・バターフィールド、1976年の演奏。


これもまたワタクシが大好きなバンドなのだが、「ザ・バンド」というそのまんまの名前のバンドの解散コンサート、通称「ラスト・ワルツ」にゲスト参加した時のもの。



曲はエルビス・プレスリーも歌っていたスタンダード・ナンバーの「Mystery Train」



ハーモニカの定番な演奏表現として「トレイン・バンプ」と言われる、列車の音を真似るフレーズがある。


かつてブルースマンがアメリカ南部の綿花畑をなんとか抜け出して列車に乗り、まだ見ぬ大都会に憧れたのを表した演奏表現だ。

曲が「ミステリー・トレイン」だけあって、その フンガガフガフガというフレーズを操り、ハーモニカ・ソロでは、「まさにポール・バターフィールド!!」という音を出してくれる。


短いながらも満足な演奏だ。


しかしボーカルは「ザ・バンド」のドラム、レヴォン・ヘルムが歌いまくって、途中ポールはゲストのくせにコーラスみたいになってる・・・。


お前はたくさん歌うパートがあるから譲ってやれよ、レヴォン・・・。



まぁ、それはおいといて。


次回のライブで、なんとか1音でもそのポールの音色に近づけたい。






ちなみに彼の命日と私の誕生日は同じ。


自分は彼の生まれ変わりなわけだ。









もう生まれてたけど。


byボーカル


http://jp.youtube.com/watch?v=Nz22TFlm1mk


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