大阪市立桜宮高校2年の男子生徒(17)が顧問から体罰を受けた後に自殺した問題で、市教育委員会は21日、臨時会議を開き、同校体育系2科の入試中止を決定した。橋下徹市長が中止を強く求めていた。受験科目や試験日程、学区はこれまでの体育系2科と同じにし、受験生に配慮した措置も取った。
会議では5人の教育委員のうち1人が反対を表明したが、賛成多数で中止を決定した。
中止となるのは同校の体育科(定員80人)とスポーツ健康科学科(同40人)で、計120人分を普通科に振り替える。
ただし、新たに普通科となる120人は、従来ある普通科(同160人)と分け、スポーツに特色あるカリキュラムを組んでいく。受験科目や学区など募集要項についても、体育系2科のものを引き継がせた。
唯一反対した長谷川恵一教育委員長は、体罰経験についての同校生徒へのアンケート結果で、普通科でも体罰があったことを指摘。「看板の掛け替えにすぎない」と主張した。しかし、他の委員からの「これまでの科目で受験できるのは中3の負担が軽減される」などの意見で、中止が決まった。
また、同アンケートでは、これまで体罰が判明していたバスケットボール部とバレーボール部以外での部活動でも、体罰を受けたとの回答があったという。
入試実施の場合、市教委にかかる予算の凍結を辞さない構えを示していた橋下市長は、入試中止について「素晴らしい決定」と歓迎。加えて、看板の掛け替えとの指摘について、「今までの体育科として募集するのではないから、決定的な違いだ」と否定した(2013/01/21 時事通信配信より引用)。
中止とは言っても、試験科目・方法は従来通りで、入学後も普通科の名前で、今までとは違うものの、普通科とも違う体育科系のカリキュラムを組むとのこと。
ワイドショーのコメンテーター風に無責任に言えば、「落としどころ」という奴なんやろう。入試中止をぶち上げたものの、反発も大きく、振り上げた拳の落とす場所がない大阪市長の顔を立てて、実質的には今までと同じ選抜方法で入試を存続させた教育委員会。
名を取った市長と実を取った教育委員会。まさに、落としどころという奴なんやけど、ただ、結局これは「政治」であって、一番大切にされなければならないはずの「子供達」の存在が抜け落ちている。
公共事業とかの話なら、政治決着の妥協なんて全然構わへんけど、教育についてだけは、そんな「大人の都合」の駆け引きの材料に使うなよ。
大阪市長も教育委員会(今回の決定については、反対した委員長さんは除くけど)も、どちらもが醜すぎて反吐が出る。
入り口論だけで右往左往させられて、一番大切な、「今回のような悲劇を起こさずに、いかに高校生達に充実した高校生活を送らせることができるのか」という命題についての解決策が見えてこない。
悲劇を繰り返させないことも大切やし、この高校を志望する生徒達が充実した高校生活を送ることができるようになるのも大切や。それらは決して両立し得ない問題ではないし、むしろ両立させるためにこそ、大阪市も教育委員会も生徒も保護者も教師も、知恵を絞って、協力し合って進めていくのが大切やろう。
それを忘れて、保身、押しつけ、憎悪なんていった負のエネルギーをぶつけ合うような混乱を続けてどないするん?
ボタンの掛け違えが原因ならば、いったんボタンを外して、掛け直せばいい。それは恥でも何でもない。くだらん面子や臆病さから、掛け違えた服を着たまま出歩く方が、よほど愚かで恥ずかしい。
少しでも早く、みなが協力し合って良い方向に進めるよう希望します。
会議では5人の教育委員のうち1人が反対を表明したが、賛成多数で中止を決定した。
中止となるのは同校の体育科(定員80人)とスポーツ健康科学科(同40人)で、計120人分を普通科に振り替える。
ただし、新たに普通科となる120人は、従来ある普通科(同160人)と分け、スポーツに特色あるカリキュラムを組んでいく。受験科目や学区など募集要項についても、体育系2科のものを引き継がせた。
唯一反対した長谷川恵一教育委員長は、体罰経験についての同校生徒へのアンケート結果で、普通科でも体罰があったことを指摘。「看板の掛け替えにすぎない」と主張した。しかし、他の委員からの「これまでの科目で受験できるのは中3の負担が軽減される」などの意見で、中止が決まった。
また、同アンケートでは、これまで体罰が判明していたバスケットボール部とバレーボール部以外での部活動でも、体罰を受けたとの回答があったという。
入試実施の場合、市教委にかかる予算の凍結を辞さない構えを示していた橋下市長は、入試中止について「素晴らしい決定」と歓迎。加えて、看板の掛け替えとの指摘について、「今までの体育科として募集するのではないから、決定的な違いだ」と否定した(2013/01/21 時事通信配信より引用)。
中止とは言っても、試験科目・方法は従来通りで、入学後も普通科の名前で、今までとは違うものの、普通科とも違う体育科系のカリキュラムを組むとのこと。
ワイドショーのコメンテーター風に無責任に言えば、「落としどころ」という奴なんやろう。入試中止をぶち上げたものの、反発も大きく、振り上げた拳の落とす場所がない大阪市長の顔を立てて、実質的には今までと同じ選抜方法で入試を存続させた教育委員会。
名を取った市長と実を取った教育委員会。まさに、落としどころという奴なんやけど、ただ、結局これは「政治」であって、一番大切にされなければならないはずの「子供達」の存在が抜け落ちている。
公共事業とかの話なら、政治決着の妥協なんて全然構わへんけど、教育についてだけは、そんな「大人の都合」の駆け引きの材料に使うなよ。
大阪市長も教育委員会(今回の決定については、反対した委員長さんは除くけど)も、どちらもが醜すぎて反吐が出る。
入り口論だけで右往左往させられて、一番大切な、「今回のような悲劇を起こさずに、いかに高校生達に充実した高校生活を送らせることができるのか」という命題についての解決策が見えてこない。
悲劇を繰り返させないことも大切やし、この高校を志望する生徒達が充実した高校生活を送ることができるようになるのも大切や。それらは決して両立し得ない問題ではないし、むしろ両立させるためにこそ、大阪市も教育委員会も生徒も保護者も教師も、知恵を絞って、協力し合って進めていくのが大切やろう。
それを忘れて、保身、押しつけ、憎悪なんていった負のエネルギーをぶつけ合うような混乱を続けてどないするん?
ボタンの掛け違えが原因ならば、いったんボタンを外して、掛け直せばいい。それは恥でも何でもない。くだらん面子や臆病さから、掛け違えた服を着たまま出歩く方が、よほど愚かで恥ずかしい。
少しでも早く、みなが協力し合って良い方向に進めるよう希望します。