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総合学習室アビリティ 初等部マナビのマキバ

北仙台にある、幼児・小学生専門の教室です。
よろしくお願いいたします!

おおきな木

2013-02-12 18:50:58 | 本のご紹介♪
本日ご紹介する本は、



『おおきな木』
作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:ほんだきんいちろう
出版社:篠崎書林



アメリカで1964年に出版され、原題は『The Giving Tree』

ロングセラーとなっているおはなしなので、読んだことがある方も多いかもしれませんね

一本のりんごの木とちびっこのおはなし


ちびっこは毎日木と遊んで、その木が大好きだったので、木もとても嬉しかった。

でも、ちびっこは時間とともに成長し、やがて、遊びにこなくなり木はひとりぼっちに。

ある日、大きくなったちびっこが久しぶりに木の前に姿を現します。
木は昔のように遊んでおいきと言いますが、ぼうやは、

「かいものが してみたい。だから おかねが ほしいんだ。 おこづかいを くれるかい。」

木は困りましたが、自分のりんごの実をもぎ、それを売ったらどうかと、実をすべて与えます。

大人になったぼうやは家を欲しがり、木は枝を切って建てたらどうかと、その枝を与えます。

年老いたぼうやは船を欲しがり、木は幹で船を作ったらどうかと、ついにその幹を与え…


切り株になってしまいます。




絵はシンプルな白黒ですが、だからこそ訴えかけてくる絵筆の繊細さがあり、
文章は多くなく、その行間からは、なにか溢れでるものを感じます。


私は読み終わった後、心がぎゅっと切なくなるような、愛おしくなるような気持ちがしました。

木は母性愛のように、与えつづけることで喜びを感じていましたが、
木は、本当に幸せだったのか。木がちびっこに与えたものは、ちびっこのためになったのか。

子どもから大人まで、
考えさせられる要素がたくさん詰まっていて、いろんな解釈ができるおはなしだと思います。

ぜひ読んでいただきたいオススメのおはなしです