総合学習室アビリティ 初等部マナビのマキバ

北仙台にある、幼児・小学生専門の教室です。
よろしくお願いいたします!

実感算数のかけ算 part3

2013-08-30 09:37:32 | 実感算数
こんにちは、スタッフの佐田です

今日は5の段と3の段についてのお話です。

<5の段>
前回お話したように、実感算数のかけ算は10の段から学習を始めます
5の段はそれを基に考えていきます。

例えば、10×3と5×3をドット棒で作り2つを並べると、




『5は10の半分だから、30の半分をすれば5×3の答えがでてくる』
ことに気が付きます。

これに気が付けばあとは簡単。
5×7も
“5、10、15、…”
“5+5+5+…”

と数唱やたし算の連続という見かただけではなく、ドット棒が十分に身に付いているからこそできる“半分”という処理方法で

70の半分だから35』

と考えてくれます。

先日のレッスンでも5の段を学習しました。



メモが、
【5×10】10が5本(前回の10の段参照)
【5× 3】30のはんぶん
【5× 8】50-10(←50よりも5が2個分=10足りない)
と書かれています。
問題によって処理方法を使い分けていますね

<3の段>
次に3の段のお話。

3の段に入る前までに、10、5、2、9のかけ算で基本の処理を見ていますので、これ以降はそれぞれ個性的な考え方が出てきます。

まずは【3×3】
これは、幼児ピグマリオンクラスでも行っていますね!
3と3と3で … 9!! 

そうすると、【3×6】は


3が3個と3が3個  9+9で … 18! 』

となります。
このようにかたまりで捉える方法もあれば…

【3×9】は


3が10個で30 よりも3少ないから 27!』

と全体を捉えてから考える方法

【3×4】は
『3+3=6 だから 6が2個で 12!』

のような考え方、様々な方法が子どもたちの頭の中に浮かんでくるようです。

これこそ、暗記したものを吐き出すだけの計算ではなく、1つの問題を色々な方向から考えて脳を全開させ、計算力だけに留まらない広い能力を刺激する学習ですね。

先日、かけ算の学習に入った2年生の保護者様からも
目からうろこ!!の掛け算の学習方法、おもしろいですね!
私も、小学生時代に出会いたかった・・・・

とメールを頂きました。

ぜひかけ算の学習に入ったお子様とどんな風に考えているのか、また他にはどのような考え方があるのかなど、ご家庭で一緒に考える時間を楽しんでいただければと思います。

夏期学習会後期の様子

2013-08-23 10:29:47 | 日記
こんにちは!
スタッフの梅内です。


さて、今日は8月5日~8月8日に行われた
夏期学習会後期の様子をお伝えします

国語では、「物語文と書き取り」に取り組みました。

まず物語文では、登場人物の言動から
心情や人物像を捉えること、
情景から場面の状況や人物の気持ちの変化を捉えることなどに注目しました。

子どもたちにとって、物語文で読む文章は、
実際自分が経験したことのないものが多く出てくるかと思います。

そんなときに、
「その主人公と同じ経験をしたことがないからわからない。」
というのではなく、

「もしそういう状況だとしたら、こういう気持ちになるのか。」
「私だったらどうしていただろう?」

などと、その主人公に入り込んでいくことで、
実際のものでなくても、自分の体験として、
どんどん吸収していくことができます。

そのように読んでいくことで、心情理解が深まり、
より論理的に読み解いていくことができていきます。

また、漢字の書き取りについては、
それぞれ自分で目標を決めながら取り組むことで、
練習した分点数を取れた子、
練習したのに納得のいく点数が取れず、悔しい表情を見せる子など、
さまざまでしたが、
自分と向き合うことで、次の課題を見つけられたのではないかと感じます。

子どもたちの夏休みも、今週いっぱいで終わりになりますね
夏期学習会を経て、後期にまたどんな成長を見せてくれるのか楽しみです

実感算数のかけ算 part2

2013-08-21 13:05:14 | 日記
こんにちは、スタッフの佐田です
お盆休みが明け、今週から通常の授業時間割に戻ります

さて、実感算数の2年生は、少しずつかけ算の学習に進む子が増えてきました。

1年生の秋から実感算数を始めた子たちは、じっくり時間をかけて

・2桁~4桁のたし算・ひき算を自由に暗算で考える力
・積み木の数の問題などで数をかたまりで捉える力
・その他にも毎回のパズルで養われている合成分解能力

など、かけ算をテクニックとしてではなく本来の意味から理解するための土台となる力を十分につけてきています。

例えば、Y君の場合
 →8×8を考えたときのメモです。


  8を2個ずつにまとめ、4個分→8個分と考えたようです。
  
7×7も


  7を2個ずつと最後は3個分でまとめました。左にあるメモは、7が3つ分をお金に置き換えて考えたメモだそうです。
 


 R君の場合
 →

こちらもかたまりごとに分けて考えている様子がメモからわかりますね。



  
頭の中ではこのように考えていたようです




こんなおまけ問題も!



   最後の334×3の問題では、下に334が2個分(334+334)の答えがメモしてあります。

 
2桁、3桁のたし算はもう楽勝なので かけ算=□が△個 の意味さえ分かってしまえばこんな問題までまだ九九を知らない子でも解けてしまうのです

これからどんどんかけ算の学習に進む子が増えてきます。
「かけ算=九九暗記」という枠内にとらわれない、豊かな発想が出来る子たちに成長していってもらいます

実感算数のかけ算 part1

2013-08-03 14:04:37 | 実感算数
スタッフの佐田です。

夏休みも中盤になりました。
中々お日様が出てこず、夏らしい天気にならない日が続いていましたが、今日から本格的に夏らしくなってくるようですね!
楽しい夏休みを過ごしているでしょうか?
マナビのマキバ教室も、連日午前中からお子様たちの一生懸命に考える姿で賑わっています。

さて、夏休みが明けると、2年生たちはいよいよ“かけ算”の学習に入ります。

実感算数では、ステップ教材にて、従来のかけ算とは違った単なる暗記作業の九九からではなく、今までに学習したたし算やひき算と深く関連付けながら、<かけ算の意味>を実際に目で見て手で動かしながら感じる独特の方法で学習していきます。

そこで、どのようにかけ算の学習を進めていくのか、これから何回かのシリーズに分けてお伝えして参りますので、ぜひお家でのお声掛けの参考にしてください。

実感算数のかけ算は、かけ算を“今までのたし算ひき算と違う新しい学習”として分断して学習していくのではなく、今までに培った能力を使って、その能力の延長として捉えていきます。

例えば、まず始めに学習するのが

①【10×3、3×10】型

まずはホップ5から使っているドット棒を目の前に3本並べます。
今までは「10が3本で30!」と考えてきたこの数について、「10が3本あるから、10×3と表すんだよ」ということを伝えます。

これを何問か続けることで、「10が8本は、10×8。だから80になる」ということに気が付き、10×10、10×13、10×87なども今までやってきたことと同じ意味だということを理解し答えることが出来るようになります

 「かけ算の学習にはいるよ!」というと、ほとんどの生徒たちが「やった~!」と言って喜んでくれるほどかけ算は憧れの単元なんです!
実感算数では、10のかけ算から触れることで今までの学習の延長上にかけ算があることを感じながら、『楽しく賢く』、自らの力でかけ算の意味を習得していく学習を進めて参ります。