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お伽草子

2012-11-03 | 日記
昨日は交換会終わりで、サントリー美術館へ。
明日の11月4日(日)で終了の『お伽草子』~この国は物語にあふれている~
を観に…例によって会期終了間際の駆け込みです。

室町時代から江戸初期にかけてつくられたお伽草子は、
当時の世相や風俗が、豊かに面白く描かれていて楽しいものでした。
出家を思い立った雀がフクロウに剃髪されている絵?(頭部に剃刀のようなものを当てられていた)
などは思わず吹き出してしまうユーモラスさ。

一方、『酒呑童子』など鬼が退治されて首を刎ねられ、血しぶきが飛ぶような生々しい絵などを、
ほんとうに小さなお子様にお父様やお母様が読み聞かせをしながら一緒に鑑賞している様子は
子供のころに観た怖い映画のシーンを未だに夢にみる私には非常に違和感が…。。。

最近、子供むけに『絵本 地獄』、(『絵本 地獄絵』が正しかったかな)
という代物が売れているというのも噂ではなかったのかと、確認。
いい子にしてないと悪い事をすると地獄に堕ちて、拷問される(釜茹で、火あぶり何でも有り)
という恐怖感を持たせる教育?しつけで、これが効果テキメンとか。

そう考えるとお伽草子絵は現代の教材になっているのね…と妙な気持で帰路についた私でした(笑)

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