先日、新たなレコード・レーベルを立ち上げ、ラッパーのホット・ロッド(Hot Rod)を第一弾アーティストとして送りだすことを発表した50セント(50 Cent)だが、その新レーベルにR&Bシンガーのガヴァナー(Governor Washington Jr.)も迎えていることが明らかになった。
ゴスペルからの影響を強く感じさせるソウルフルな歌声に定評があるガヴァナーは、よく比較されるアンソニー・ハミルトン(Anthony Hamilton)同様にデビューまで紆余曲折があったシンガー。2000年にインディからリリースをしたことはあったが、トラックマスターズ(Trackmasters)のプロデュースで50セントとのジョイントアルバムを制作するもお蔵入りするなどした後、T.I.に目をかけられ、彼のレーベルであるGrand Hustleから2006年にようやく“Son Of Pain”でメジャー・デビューを果たした。彼の歌声に見合うソウル色濃いこのアルバムは高い評価を得たものの、しかし商業的には厳しい結果に終わった。
最近では、昨年の50セントのアルバムからのシングル曲“Do You Think About Me”や、ボーナストラックながら先日発表されたロイド・バンクス(Lloyd Banks)の新作で歌声を聴かせていたガヴァナーだが、先日50が立ち上げを発表した新レーベル、G Note Recordsと現在契約していることが明らかになった。縁の深いボス、50セントをゲストに迎えた新曲“Here We Go Again”がすでにインターネット上で公開されており、5年ぶりになるニューアルバムも予定されていると発表されている。Gファンク調のヒップホップ色強いトラックながら、ダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)を想起させる歌声が力強く響く曲に仕上がっており、‘ソウル回帰’に向かう現在のR&Bシーンに新たな話題を呼びそうだ。この新曲“Here We Go Again”はiTunesで今月28日に発売される予定。
なお、すでにG Noteと契約したことが発表されているホット・ロッドによれば、この新レーベルは、ハードコアなG Unit Recordsと比べて「よりポップで、ダンスで、R&B寄り」の音楽を届けることになるようだ。ホット・ロッドの念願のデビュー作も、デヴィット・ゲッタ(David Guetta)、エイコン(Akon)、ファレル(Pharrell Williams)らと制作する予定だとのこと。(s)
引用元:Yahoo!JAPANニュース