プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

女の論争

2011-12-24 23:59:38 | 小ネタ




「亜美ちゃーん」
「美奈?」
「明日のクリスマスだけど…どっか行きたいとこある?」
「えっ…」
「明日ってみんなでパーティーしないって言ってたから…うさぎはデートだし、まこちゃんもレイちゃんもそれぞれ予定あるって言ってて…まあどーせ二人でいちゃいちゃするんでしょうけど…あたしたちもせっかくだし二人でどっか行きましょう!」
「え…え」
「二人きりでロマンチックなクリスマスにしようじゃない?」
「あの…ごめんなさい、その、明日は私、美奈とは会えないわ」
「えっ……えっ……なんで?」
「ごめんなさい、先約があって…」
「なんですってぇぇ!?先約って…何の用なのよクリスマスなのに!あたしを放置して何の予定があるのよぉぉぉ」
「…ごめんなさい、せっかく誘ってもらって申し訳ないのだけど…」
「じゃ、じゃあ、イブの今日は?今からでも」
「それも…ごめんなさい。今から泊りがけで明日いっぱいの予定だから」
「く、クリスマスイブから当日にかけてお泊りの予定って何!?誰のとこ行くの!?」
「それは…まだ決まってない」
「き、決まってないってなんなのよ!?何それ!?誰のとこ行くかも決まってないのに年に一度のイベントあたしと過ごすの断るなんて!あたしのこと…嫌いなの?」
「そ、そういうわけじゃなくて」
「そうじゃない!もう!あたしのこと嫌ならはっきりそう言えばいいのにあみちゃんのばかっ!ふえええ」
「な、泣かないで美奈…本当にあなたが嫌なんじゃなくて、今日の予定は前から決まってたんだけど…どっちかは決まらなくて…」
「…ぐずっ…どっちかって…どういうことよ?」
「……あ、亜美ちゃん、見つけた!」
「ま、まこちゃん!」
「え、まこちゃん?レイちゃんといちゃいちゃしてるであろうまこちゃんが何故?」
「やー亜美ちゃん心配してたんだよー。でも見つかってよかった。さ、行こ」
「…ま、まこちゃん、ちょっと待って、」
「あれ?美奈もいたのか。悪いけど亜美ちゃん借りていくよ」
「いたのかって…最初からいるわよ!そして亜美ちゃん借りていくとかってどーゆーこと!?」
「悪いけど今夜はあたし、亜美ちゃんと過ごすから」
「ななななんでまこちゃんがクリスマスに亜美ちゃんと!?あなたにはレイちゃんがいるでしょ!?」
「レイ?別にレイと予定なんてないよ。巫女にクリスマスとか関係ないだろ」
「関係ないからこそ私も参戦するわよ」
「れっ…レイちゃん!?いつの間に…」
「亜美ちゃんと今夜過ごすの私だから。亜美ちゃん、うち来てくれるわよね」
「あの…まこちゃんもレイちゃんも、私を呼んでくれるのは嬉しいのだけど…私の体は一つしかないから…話し合って決めて」
「だとよ。ほらレイ、あきらめろ。亜美ちゃんはあたしと過ごすんだ」
「何言ってんのよ。私に決まってるでしょ」
「今夜亜美ちゃんと一緒じゃないとあたしは困るんだ」
「私だって困るのよ。あなたと問答してる時間ももったいないわ。退きなさい」
「ちょ、ちょっと待ってまこちゃんレイちゃん。何であなたたちが亜美ちゃん争奪戦してるのよ!?」
「だって亜美ちゃんの力が必要なのよ。宿題終わらせるために」
「あたしだって」
「はへ?宿題?」
「神社の年末年始の忙しさ、知ってるでしょ。私は冬休みなんてあってないようなものだから、この冬休み初めの二日でいっきに冬休みの宿題を終わらせてしまわないと稼業に差し支えるのよ。亜美ちゃんに見てもらえば安心だから」
「あたしだって年末年始は物入りだし生活かかってるから冬休みはとにかくバイトするんだ。だからあたしもこの二日で冬休みの宿題終わらせないとまずいんだよ。亜美ちゃんの力がいるんだ」
「…つまりまこちゃんとレイちゃんは、あたしの恋人を自分たちの都合で引っ張り合いしてると。しかも聖夜に」
「クリスマスなのはたまたまだし、亜美ちゃんだって宿題見るのは大歓迎で引き受けてくれたわよ」
「ええええええええええええ」
「だいたい亜美ちゃんは私を見てくれることになってたのに…まことが急にごねるからいけないのよ。年末年始にバイトなんかしなきゃいいのに…まったく」
「なんだよその言いぐさは。あたしだって家庭の事情があるんだよ。年末年始は単発で割のいいバイト多いし…大体、自分だって年末年始働きづめるの棚に上げて、偉そうに」
「私は実家が神社なんだから仕方ないでしょ!あなたは別にそこまで根詰めて働く必要ないでしょう…大体年末なんて寒いし夜遅くなったら危ないし、バイトするのだって私はよく思ってないのに」
「あたしがいつどこで何してようがあたしの勝手だろ。あんたに文句言われる筋合いないね。大体、あたしがバイトするのは、お金もだけど、レイが働いてるからだよ」
「…私が?」
「レイが年末年始忙しいから…滅多に会えないから…一人で家でぼーっとして年末年始過ごすくらいなら、根詰めて働いた方が寂しいの紛らわせられるし…」
「それは…」
「中学生でおおっぴらにバイトできなかったときとか、家で冬休みぼーっとして、レイは忙しいんだろうなって思っても何もできないし…会いたいときに会えないし声も聞けないから…」
「……それは」
「だから今年はあたしバイトするんだ!だからお願いだから今年は亜美ちゃん譲ってくれ」
「あなたは日程の調節利くでしょう!?それに、私の知らないところであなたが夜遅くまで働いてるんじゃないかって思ったら私も仕事集中できないでしょう!余計な心配かけさせないで」
「後になるほど駄目になるから嫌だ。それに仕事に関してはお互い様だ」
「あの…まこちゃんレイちゃん。私は二人まとめて見ても構わないのだけど…」
「…亜美ちゃん、それは無理ね」
「あたしも嫌だ。レイが一緒だと集中できないから」
「そっくりその言葉返すわよ」
「亜美ちゃんはあたしと過ごすんだ!」
「私とよ!」
「…………困ったわねぇ」
「…あの、亜美ちゃん」
「なに?美奈」
「人の恋人を聖夜に取り合いして、そのくせそれをダシに自分たちがイチャこいてる目の前のバカップルもどうかと思うけど、そもそも…あなたが断ればいいんじゃない?」
「え?」
「あなたがおとなしくあたしとデートすれば、まこちゃんとレイちゃんも諦めるだろうしあたしは嬉しいしで万事解決だと思うんだけど」
「それは…駄目」
「何で!?」
「年末年始で気が緩むからこそ、宿題ってすごく大切なのよ。忙しいのにきちんと冬休みの宿題に向き合う二人に私は感動して、自分の意志でぜひともまこちゃんやレイちゃんの力になりたいって思ったもの。自分のお勉強にもなるし」
「結局聖夜に自分の意志であたしとのデートよりお勉強優先させるあなたが一番サイテーよ!!!」




                      **********************


 めりーくるしみまーす。
 クリスマスは色的にまこレイなので、みんなまこレイ書けばいいと思うよ!そして私のクリスマスプレゼントにください…
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