月下に杯を重ね

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目つぶしの砂も武器?

2005-11-22 01:40:34 | コラム
 江戸時代、目明かし必携のものをあげてみましょうか。
 十手・捕縄・呼子笛・矢立・金子五両ほど・火打ち道具一式・同心発行の手札、そして目つぶしの砂なのですよ。
 江戸の目明かしは、手捕りが自慢で十手風を吹かせるのは野暮という風潮があったみたいで、十手を常時携帯しなかったともいわれているみたいですね(犯人捕縛の権利の証は、同心発行の手札で行われていました。これは、同心が自分の代行を命じるという証なわけで、これがないと犯人の逮捕行員が出来ないのですよ。十手があっても手札がないと商売が成立しないわけで……)。
 そんな時に使うのが、目つぶしの砂。
 えいっやっとくらわせておいて、ひるんだところ飛びついて組み伏せるという寸法ですよ。
 十手を使うのは野暮で、目つぶしをかますのは野暮じゃないっていう感覚は……まあ御上風を吹かせるよりは泥臭くないからいいやってことなんでしょうかねぇ。