『丸鶏ローストチキン』でおもてなし

秋田のじーじとばーばがクリスマスに我が家に来てくれた！
「まきちゃん〜、夜はもう出前とかでいいからね」
って言ってくれるんだけど、せっかくのクリスマスイヴだし、ムスコが喜ぶ顔も見たいし、毎年やってるし…で、今年も作っちゃいました。

丸鶏ローストチキン ♪

毎年、1〜2回は作るけど、毎回思う…
個体によって手間が違う！

楽な子もいれば、手間がかかる子もいたり、やり方をそれぞれ個体に合わせないとうまくいかない。
で、今回の子は、ちょーーー手間がかかった。
これまでblogに何度も作り方をメモしてるけど、今回も改めて備忘録。


冷凍モノの場合は冷蔵庫で解凍するのに2日間は必要なのだけど、今回「これいいな！」と購入したのは2.5kgの生鮮品。
そして届いて見て思った… でかい。。。

うちのオーブンに入るのか？！
と若干不安になったのでシミュレーションしてみたところ、ギリギリセーフ。。。
しかーし！胸とか脚とか、ホイルかけておかないと、ソッコー焦げるな（汗）

まずは、1日前に『ブライン液』に漬ける。

まぁ時間がなかったら漬けなくても食べられるっちゃー食べられるけど、ブライン液に漬けた方が、お肉のふっくら柔らか感は全然違う。

ブライン液の作り方は、基本的には
漬ける水量(cc）＋ 水量の5％の塩（g） ＋ 塩と同量の砂糖（g）

バケツのみたいなのに入れた方が楽かもしんないけど、水量が増す＝塩分が高くなってお肉が塩辛くなるから、厚手のビニール袋やジップロックをあらかじめ丸鶏のサイズにテープや紐でぴったりにしておいて、極力水量を少なくするように…そこにブライン液を投入。

ちなみに私はこのブライン液に色んな種類のハーブもドカドカ入れちゃいます。

よくあるレシピは一晩とかだけど、私は24時間くらいたっぷり漬ける派。
今までいっぱい作って来たけど、漬ける時間が長い方が奥深くまでしっと〜り柔らかくなるな〜、と。


さて、24時間後。
まず一番最初にチキンを冷蔵庫から出す。焼く前に 常温に戻したいので。


そのあとに、チキンのお腹に入れる詰め物＝ スタッフィング 作り。

肉汁を吸うことを考えてちょっと硬めに炊いたお米と、冷蔵庫にある野菜をテキトーに炒める。今回はニンニク、人参、玉ねぎ、プランターから豆苗、三つ葉。


スタッフィングを詰める前に、まずは首の方を塞いで…（今回は首がついてたので、そのまま中に押し込んだ）



お尻から投入〜！

本当は、“腹八分目” くらいがいいんだけど、今回はパンパンに詰めてみた。案の定、焼いた後、お米がちょっとお尻からチラ見してた（笑）。


スタッフィングを入れてお尻を塞いだあとは、手足を縛って焼く準備。

この手羽を縛るのに今回は苦戦…
胸はでかいのに腕が短くて、なかなかうまく収まらない…
縛り方をいつもと変えて、こんな感じ ↑ に。（手を後ろに回して…逮捕されたみたい）


足は、少し隙間を開けて縛る。　



オーブンに入れる前に、オリーブオイルをヌリヌリ〜〜〜


ここまで来たら、あとは焼くだけ。

焼く時間は、個体の重さによって変わる。
いろんな計算式があるようだけど、だいたい同じ時間になるかな。
例えばこんな計算。
●1.2kgの場合、200℃で60分。100g増えるごとに4分追加
●重さ(kg)×2.2×20（分）＝焼き時間（分）

今回買ったのは2.5kgなので110分。

でも、正味110分焼く…というだけで、その間、オーブンから取り出してベースティング（焼いてる時に出て来た肉汁をチキンにかける）とか、アルミホイルをかけ直したりで、もっと時間はかかる。


今回の焼き方の備忘録。

●最初はホイルを全体にかけて、高温210℃で60分。
●ホイルを外して、190℃に下げて、胸とももの皮にいい感じの焦げ目がつくまで焼く。
（熱源に近いところはすぐ焦げるから、マメにホイルの位置を変える…これがチョーめんどう！）
●胸とももに焦げ目がついたらまたホイルをかぶせて、残り時間を190℃で焼く。

今回は、取り出してホイルの位置を変えたりベースティングしてたら、200分くらいかかったかな？！



でーきたー！！！

ふーー、今回はオーブンに対してデカすぎて焼き方に苦戦…一時はどうなることかと思ったけど、なんとかいい感じにこんがりできた。2.5kgはうちのオーブンにはギリギリだなぁ（汗）。

焼きあがったらすぐに食べないで、少し寝かせておかないと、肉汁があふれ出ちゃうので注意！ 

今回は1時間くらい寝かせておいたかな。（それでも解体ショーの時も中はホカホカ）


その間に、みんなで「メリークリッスマーッス！！」かんぱーい！

神戸大丸のデパ地下で買ってきたサラダでーす。手を抜くとこは抜く。（笑）



同じくデパ地下で買った 明石産 天然チヌ（クロダイ） と 愛媛産 天然みかんブリ 。
ちょーうまい！
お父さんが「ブリが食べたかったんだ！」と感動してくださいました。


そして！
丸鶏チキンロースト の登場！

「おおおお！！！」
 っていう、みんなの反応が楽しいんだよなぁ♪
大してお金がかかる料理じゃないけど、こういうイベントの時は「見た目に豪華」ってのがやっぱイイ。

それにしても、いやーでかい！2.5kgってこんなでかいのね。

遠近法のことを考えてムスコの顔と比べてもデカい（笑）。

ちなみに、今回はもうチキンの周りに飾り付けをするのはやめて、一緒に焼いたポテトは別皿に。
なぜなら…

周りに色々あると解体ショーで邪魔になるから！！
焼きあがって1時間も経てば、素手で触れるくらい冷めているので、ちょっと包丁で切り込みを入れたあとは、素手で割いた方が綺麗にできる。
ささみも綺麗にオープ〜ン♪
しかも胸肉がちょ〜柔らかくて感動！ブライン液に24時間漬けたおかげかな。

一番美味しいモモ肉は、相方とムスコへ。

皮がべろ〜ん（笑）。ムスコと相方は皮が嫌いだけど、この皮が美味しいのよ♪


だいぶベースティングに使ったんだけど、それでも出てくる肉汁は、グレイビーソース に（手前の小さい器）。
といってもそのままだけど（笑）、それでも十分旨味もスパイシーさもあっていいソースに。これもブライン液に漬けたおかげ？


私は取り分けたり、写真撮ったり、ムスコのケアしたりでそんな食べられなかったけど、みんなが楽しそうにワイワイ食べてくれるだけで幸せです〜〜〜


でも…
個人的に楽しみなのは、食べた後！

骨に残っている肉をこそげ落とせば結構の量が取れて当分の間おかずになるし、皮は私のお酒のアテに（笑）。お米もきれいに取って、残りの鶏ガラでスープ作り♪

みんなが寝静まった後に、こそげ落としたお肉をつまみながらお酒をちびちび、この作業をするのが楽しいのです〜。（これぞキッチンドリンカー（笑））

今回も、鳥さん丸ごと、目一杯楽しませていただきましたー♪



 -- おまけ --
じーじとばーば、ずーっとつきっきりで相手してくださってありがとうございました。


じーじは体を張って、お馬さんごっこしたり、風船で野球したり。


ムスコはいつも以上に大はしゃぎ！
いつも私と2人だもんねぇー…いっぱい遊んでもらえてよかったね！
 
この夜、無事にサンタさんもプレゼントを置いていってくれました、とさ。

【丸鶏ロースト　備忘録】
2008/11/18　丸焼きターキーにチャレンジ on サンクスギビング 
2012/10/16　ぺろ♪っと丸ごと！ローストチキン
2015/12/25　クリスマスに
2016/7/10　何のお祝いでもないけれど『丸鶏ローストチキン』
2016/8/5　ホームパーティで