沖縄~ひるぎの森
炎帝戦2021
◆題:Tシャツ
1位 挑戦者 犬山紙子 日盛りや母の二の腕は静謐
2位 永世名人 東国原英夫 Tシャツの干され西日の消防署
3位 名人10段 村上健志(フルーツポンチ) まだマシなTシャツを貸す夜の雷
4位 名人4段 千賀健永(Kis-My-Ft2) 光るシャツひるぎの森を行くカヌー
添削 シャツ光らせ ひるぎの森を 行くカヌー
5位 名人2段 ミッツ・マングローブ 白靴の老女冷ゆ生鮮売場
6位 永世名人 梅沢富美男 若夏やTシャツという戦闘服
添削 若夏やTシャツ一枚の闘い
7位 3級 北山宏光(Kis-My-Ft2) 花栗や肌に張り付くツアーロゴ
添削 ツアーロゴ張り付く花栗の真昼
8位 名人6段 横尾渉(Kis-My-Ft2) 星空の渋谷白シャツCEO
9位 名人10段 藤本敏史(FUJIWARA) 夏暁のおなら逞しロンパース
添削 おなら逞し夏暁のロンパース
10位 名人6段 千原ジュニア 白シャツは何より白く退院す
添削 白シャツの全き白や退院す
白シャツの白はこの白退院す
いつもと違うルールで行われた炎帝戦
応募資格のあるうちの60人が参戦するというので、
期待してみたが…
それにしては、ちょっと精彩に欠ける内容だった
何時も挑戦する東国原永世名人や藤本名人は無難に納め
梅沢永世名人がちょっと解かりづらいかな…
umeさんが注目したのは、Kis-My-Ft2の二人だ
◆ 花栗や肌に張り付くツアーロゴ 北山宏光
これ凄くいいと思った
花栗のある光景はこんな感じなのだ
「肌に張り付く」が利いている
◆ 光るシャツひるぎの森を行くカヌー 千賀健永
umeさんとすれば、これを一位に上げたいくらい、良いと思う
多分、ひるぎの森と言うのを知らない人も多いだろう
ヒルギはマングローブのことで、沖縄本島に広く分布されている。
マングローブは川の河口付近の真水と海水が混じり合う「汽水域」に生えていて、
海水の塩分濃度に耐えられる樹木がたくさん集まっている林や森をひるぎの森という。
このことを知ると、とても雄大で、気持ちがよくて、大きな句だと思う
さっそうとカヌーを漕いでいく若者の逞しさ、
そのTシャツは眩しいくらいに光っている。
今回のお題に一番ふさわしいTシャツだ
一位の静謐なんて、辞書を調べなければ分からない句は、
プレバト俳句ファンには、難しいだろう
それに、犬山紙子なんて人は全然知らないので、
何だか、突然胃の中に異物が入ってきたような感じだ
俳句って、作った人も含めての評価だと思うし…
いきなりホームランを打った?と夏井先生が評しているが、
ファンとしてもその感が否めない
umeさんは中田喜子の俳句に取り組む姿勢が大好きだ
今、NHK俳句のMCに抜擢され活躍しているが、
相変わらず素敵な笑顔を見せている