Mak_Sagami の≪デジカメ閑話≫

デジタルカメラとその周辺に関する“たわごと”

デジカメ閑話 15 ≪IrfanView でスクリーンショット≫

2005年06月29日 | Digital Camera
 画像ビューワソフト「IrfanView」に関することを、数回に分けて取り上げます。

       

 IrfanViewはフリーウエアの画像ビューワソフトとして、多くのファンがいます。基本はビューワソフトですが、その機能は実に豊富で、簡単な画像処理はこれで済ませるプロの写真家もいるようです。ソフトは「窓の杜」などで容易に入手することができます。

 IrfanViewの主要な機能や特長についてもいずれ触れるつもりですが、今回はあまり知られていない(と私が思う)機能について取り上げます。それは“スクリーンショット”機能です。(直接的にはデジカメに関係はありません)
 パソコンの画面をそのまま画像としてコピーしたいことはよくあります。これをスクリーンショットと言いますが、パソコンがらみの説明資料を作成するときに、パソコン画面の一部を切り取って使えば大変分かり易い資料になります。スクリーンショットは“Print Screen”(Prt Sc)キーとアクセサリ⇒ペイントを使って行うこともできますが、操作は面倒です。また、“WinShot”などの便利なソフトもありますが、私はIrfanViewが最も使い易いと思っています。

 IrfanViewを立ち上げて“C”キーを押すと下の画面が現れます。(CはCaptureのC)
        

 この画面で、取込む対象、取り込む画像の保存先、画像の形式などを指定して“実行”をクリックするとIrfanViewは最小化されてタスクバーの表示だけになります。
 IrfanViewをそのままにしておき、取り込み実行キーである“Ctrl”とF11”を押せば、そのときのパソコン画面が画像として指定のフォルダ(この写真の例では、デスクトップの“スクリーンショット”フォルダ)に入ります。そして、取り込まれた画像ファイルには“iviewcapture_date_29_06_2005_time_15_52_12.jpg”のような名前が付きますから、取り込み日時が秒単位で分かります。
 また、取り込み指定で“連続自動取り込み”を選択すれば、指定の時間間隔で画面の画像が保存されます。これを使えば、カメラの画像を一定時間毎に保存することなどもできると思います。

 ここに述べたことは、勿論IrfanView本来の機能ではありませんが、オススメです。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジカメ閑話 14 ≪手ブレ補正効果≫

2005年06月15日 | Digital Camera

 デジタルカメラの光学式手ブレ補正には主に2つの方式があります。
 1つは、キヤノンや松下電器などが採用している「補正レンズ駆動」方式です。これはカメラのブレをセンサーで検知し、補正レンズを動かすことによって光軸のずれを補正するものです。
 もう1つは、コニカミノルタが採用している「画像センサー駆動」方式です。これはカメラのずれをセンサーで検知し、光軸のずれに相当する分だけ、画像センサーを動かすものです。
 性能的にはほぼ同等で、シャッター速度を2~3段遅くできる効果があると言われています。つまり、一般的に手ブレの恐れが少ないシャッター速度は1/60秒以上ですが、手ブレ補正があれば1/15または1/8秒でも手ブレなしで撮影できる可能性が高くなる、ということです。

 そこで、私のカメラ(KONICA MINOLTA DiMAGE A2)でテストしてみました。
 以下の撮影条件で手ブレ補正無しと有り、各10枚ずつ撮影し、手ブレを判定しました。
 ・撮影場所:室内
 ・シャッター速度:1/4秒
 ・絞り:F4.0
 ・ISO感度:100
 ・焦点距離:35mm換算で200mm
 望遠側ですから手ブレし易い筈ですが、椅子に座ってカメラをしっかり構えれば、1/4秒でも手ブレしない場合が多いので、立って撮影しました。ただ、ファインダーを覗いて撮影しましたから、背面モニターを見て撮影するよりは手ブレは少ないと思います。

 手ブレの判定は主観的ですが、各10枚の写真を次のように分けました。
  ○:手ブレのないもの(または、補正効果大のもの)
  △:若干の手ブレはあるが、スナップ写真としては許容範囲のもの
  ×:手ブレが許容範囲外のもの

 結果は次の通りです。
  手ブレ補正無し:○ 0枚  △ 1枚  × 9枚
  手ブレ補正有り:○ 5枚  △ 4枚  × 1枚

 この結果は手ブレ補正効果が十分あることを示しています。
 カメラをしっかり構え、落ち着いて撮影すれば、シャッター速度1/4秒でもほぼ実用上は問題なく撮影できることが分かります。日本の美術館は撮影禁止の所が多いのですが、外国ではストロボを使わなければ撮影OKの美術館が多いので、絵画の撮影も十分可能です。またストロボを発光させると、不自然な影ができたり陰影の乏しい写真になりがちですが、そうしたことも避けられます。

 但し、手ブレ補正は「被写体ブレ」には全く効果がありません。また、カメラの進化の方向としては、あくまでも「明るいレンズ」や、「ノイズが少なく、ダイナミックレンジ(ラチチュード)の広い」センサーであるべきことは確かです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジカメ閑話 13 ≪オートモード≫

2005年06月11日 | Digital Camera
 左の写真はPENTAX Optio Sのメニュー画面の一部、右の写真はKONICA MINOLTA DiMAGE A2の撮影モードダイヤルです。

 デジカメで写真を撮る多くの人々は、オートモードで撮影していると思われます。しかし、比較的安価なデジカメにも大抵はマニュアル設定できる項目があるはずです。それらを使いこなせば、更に良い写真ができる可能性がありますし、撮影する楽しみも増えるので、ぜひ一度自分のカメラを見直してみることを勧めます。

 左の写真では“ホワイトバランス”、“AF(オートフォーカス)エリア”、“測光方式”、“感度”が全てオート、またはそれに準じるモードに設定されています。これで思い通りの写真が撮れれば、危険を冒してまでマニュアルモードを使う理由はありませんが、往々にしてこの設定では意図した写真が撮れなかったり、明らかに失敗写真になったりすることがあります。

 ホワイトバランスについては「デジカメ閑話 8」を見て下さい。

 AFエリアとはピント合わせをする範囲のことですが、このカメラの場合、“マルチ”というのは、撮影画面中央部の比較的大きな四角形に囲まれた範囲のどこかにピントが合う、という意味です。従って、ピントを合わせたいものがこの範囲にない場合は勿論ですが、この範囲内にあっても、意図した場所とは別の位置にピントがあってしまうこともあります。ただ多くの場合、デジカメはピントの合う前後の範囲が広い(焦点深度が深い)ので、ピンボケ写真にはならない場合も多いのです。
 しかし、絞りを小さくして花をクローズアップで撮ったり、目的の被写体が端に寄っているような構図では、どこかにピントが合っていても、目的の被写体はボケてしまう確率が高くなります。ピント合わせをしてから“フォーカスロック”機能を生かして構図を決める方法も有効ですが、ピントを合わせる範囲を絞って、その範囲を画面内の任意の位置に移動する機能を使えば、確実に狙った被写体にピントを合わせることができます。

 測光方式は写真では“多分割測光”になっています。これは画面内の多数の点の明るさを測り、露出を決める方法です。明るい戸外で人物を撮ると、顔が暗くなることが多くありますが、平均的には適正な明るさになるわけです。この場合も、測光する範囲を狭く(時にはスポットに)し、狙った位置に測光点を合わせれば、適正な露出が得られ易くなります。
 DiMAGE A2の場合は、測光点を画面内の任意の位置に移動することも可能です。

 (ISO)感度の設定はオートのままになっていることが多いと思いますが、「デジカメ閑話 7」で述べたようにISO感度を高くするほどノイズが増えます。オートの場合は、暗い場所での撮影では自動的にISO感度が高くなりますから、必然的にノイズが増えます。その代わり、シャッター速度が速くなって手ブレの危険が減るわけです。ですから三脚を使って撮影する場合などは、暗い場所でもISO感度を低く抑えて撮影した方がノイズの少ない写真になりますし、逆に明るい場所でも動きの早いものを撮影する場合は、ISO感度を高く設定してシャッター速度を早くした方が被写体ブレの少ない写真になります。(明るい写真はノイズが目立ちません)

 DiMAGE A2の場合は、この他にもマニュアルフォーカス、シャッター優先、絞り優先などのマニュアルモードがありますが、省略します。

 なお、この写真に載っている設定項目とは違いますが、ストロボ発光をオートのままにしている例をよく見かけますが、電池の消耗を早めるだけで、被写体を明るくする効果は殆どない場合も多くあります。デジカメの内臓ストロボは小さいので、2m程度しか役に立たないのです。通常は発光禁止にしておき、必要なときだけ発光させるのが正しい使い方です。(明るい戸外で、逆光のために顔が暗くなりそうな場合にストロボを使うことは有効ですが、オートでは光りません)

 折角付いているマニュアル設定モードは大いに活用したいものですが、間違った設定や設定忘れは失敗写真の大きな原因の一つですから、その点に対する細心の注意は欠かせません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする