Mak_Sagami の≪デジカメ閑話≫

デジタルカメラとその周辺に関する“たわごと”

デジカメ閑話 22 ≪オートフォーカス≫

2005年08月19日 | Digital Camera
 デジカメはオートフォーカスで使うのが普通です。一眼レフのデジカメならファインダーを覗いてマニュアルでピントを正確に合わせることが出来ます。大部分のコンパクトデジカメにもマニュアルフォーカスモードがありますが、現実には背面のモニター画面でピントが合っているかどうか確認することは、ほぼ不可能です。
 (注:モニターにはそれだけの解像度がありません。
 マニュアルフォーカスは、動く被写体が想定した位置に来たときにシャッターを切る目的で、予めその位置にピント合わせておくときに使います。これを「置きピン」と言います)



 オートフォーカスは優れた機能ですが、全てをカメラ任せにすると意図した通りの写真にならない場合があります。
 上の2枚の写真はピントの合っている位置が違います。もし、中央部分に何かがあれば、それにピントが合う可能性もあります。どれを狙うか、撮影者が決める必要があります。
 (撮影条件によっては、両方にピントが合うようにすることも可能です)

 多くのデジカメは、カメラを被写体に向けてシャッターを半押しすると、オートフォーカス範囲のどこにピントが合ったかを示すマークが現れます。(カメラにその機能があっても、設定によっては現れませんので、説明書で確認して下さい) ピントの合った位置が意図した通りであれば、そのままシャッターを全押しします。もし、意図とは異なる部分にピントが合っている場合は、意図した部分にカメラを向けてシャッターを半押しし、ピントの位置を確認してから、半押ししたまま構図を修整してシャッターを全押しすれば、意図したものにピントの合った写真を撮ることが出来ます。また、オートフォーカス範囲を「スポット」に出来るカメラなら、狙った位置にピントを合わせ易くなります。

 下の写真は時節外れですが、意図的にピントの位置を変えて撮った写真の例です。

    

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デジカメ閑話 21 ≪測光方式の設定≫

2005年08月12日 | Digital Camera
 
 デジカメは、シャッターボタンが押されたときに、オートフォーカスでピント合わせを行うと共に、被写体の明るさを測定し、適度の露光量(露出)が得られるように、ISO感度、シャッター速度、絞り値が自動的に設定されます。これらをマニュアルで設定することもできますが、多くの人々はこれらは全て自動で行うオート(AUTO)モードで使っていると思います。撮影条件が悪くなければ、オートモードでも良い写真が撮れます。

 ここで問題になるのが被写体の明るさを測る方法です。デジカメの初期設定では、「分割測光」になっていると思いますが、他に「中央重点測光」、「スポット測光」があります。(用語はメーカーによって若干違います)
 分割測光とは、画面全体を多数のエリアに分割して測光し、カメラの露光量を決定します。戸外の順光の下などではは多くの場合正しい露出が得られますが、明るい空が多くを占める写真などでは、狙った被写体が暗くなってしまう場合も多くあります。
 中央重点測光は画面の中央部分の明るさを重点的に測光しますから、狙った被写体が中央にある場合は、適正な露出が得られ易くなります。もし、被写体が中央部にない場合は、シャッターボタンを半押しして被写体にピントを合わせてから写真の構図を決めれば、露出も適正になります。
 スポット測光は更に狭い範囲だけの明るさを測って露光量を決める方式です。カメラによっては、ピントを合わせるスポットと測光のスポットが同一で、それを画面の任意の位置に移動できますが、多くのコンパクトデジカメでは中央に固定されていると思います。その場合は、中央重点測光と同様に、シャッター半押しでフォーカスと露出をロックしてから構図を決めれば、ピントも明るさも被写体に合った写真が得られる可能性が高くなります。

 左の写真は分割測光で撮ったものですが、狙った被写体は暗く写っているのに、背景は明る過ぎます。分割測光で明るさを平均化しているために、中途半端な明るさの写真になってしまったのです。画像処理によって全体または被写体だけを明るくする方法もありますが、余計な作業が必要ですし、写真によっては画質が低下したりします。
 右の写真はスポット測光で撮ったものです。背景は完全に飛んでいますが、被写体の露出は適正になっています。 
 どちらの写真が良い写真か一概には言えませんが、逆光の場合などにはスポット測光は効果があります。

 なお、上の写真の例では分割測光でもストロボを使えば被写体は明るくなりますが、ストロボの効果があるのは2~4m程度の範囲です。
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デジカメ閑話 20 ≪ストロボの影≫

2005年08月08日 | Digital Camera
ストロボを光らせて写真を撮ると、影が出来て気になることがあります。

影が出来ないようにするには被写体を壁際から離すことが最も効果的です。
しかし、人物を撮る場合に、どうしても壁を背に撮らざるを得ない場合もありますし、影のことまで気が回らないことも多いと思います。

普通の撮影ではストロボの影は邪魔なものですが、影の出方はカメラによって少しずつ違います。
この写真の例で言えば、私はDSC P-71の影が最も気になります。Optio SとDiMAGE A2の影は似ていますが、多くの場合、DiMAGE A2の影が一番気になりません。

これは、カメラのレンズとストロボの位置関係によります。
DSC P-71のストロボはレンズの横に位置しているため、被写体の横に影が出ます。Optio Sはレンズの斜め上、DiMAGE A2はレンズの上にストロボがついているため、影はそれぞれ斜め下と下に現れます。
レンズの上にストロボがあると、被写体の後ろ側に出来る影が多くなり、写真に写る影は比較的小さくなります。

レンズとストロボの位置関係まで考えてカメラを選択する人はあまりいないと思いますが、ストロボを使う撮影では、自分のカメラの影の出方を知っていれば、より良い写真が撮れると思います。
コメント (2)
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