Mak_Sagami の≪デジカメ閑話≫

デジタルカメラとその周辺に関する“たわごと”

デジカメ閑話 47 ≪RAW現像ソフト≫

2007年04月30日 | Digital Camera
中級以上の多くのデジタルカメラには写真のファイルをRAWで保存できる機能が付いています。
RAWは“生”という意味です。
カメラの中でホワイトバランス(色調)を調整したり、JPEGに圧縮したりしないで、CCDやCMOSなどの素子の信号データをそのまま保存/出力する機能です。
自分の好みに応じた画像処理(レタッチ)を行い、画質の劣化の少ない画像を得ることができます。但し、そのままでは画像として見ることはできません。

一方、ファイルサイズが大きく(私のカメラの場合11.5MB/画像)、当然撮影できる枚数は減ります。
また、RAWのファイル形式はカメラメーカーによって異なるため、通常はカメラメーカーが用意したソフトで「現像」しますが、汎用性が無く、機能的にも不十分のものが多いようです。

Adobe Photoshopや、同Elements 3.0~には各社のカメラに対応したRAW現像機能がありますが、かなり高価なソフトですし、他に多くの機能を持つ大きなソフトであるのため、起動時間が長いなどの欠点があります。

今回取り上げる“UFRaw”はフリーのRAW現像ソフトです。
前回取り上げた“SmartCurve”同様、パソコン仲間のSさんから紹介していただいたソフトです。

元々はフリーの画像処理ソフト“GIMP”のプラグインソフトとして開発されたソフトのようですが、単独でも動作し、ごく短時間で起動します。

下のURLから簡単にダウンロード/インストールすることができます。


下の写真は現像処理画面の例ですが、写真から分かるように日本語にも対応しています。


最も重要な現像作業は、明るさ・コントラストとホワイトバランスの調整ですが、これらの調整は「自動」と「手動」で行うことができます。
たとえばホワイトバランス(WB)について言えば、完全自動のほか、「カメラWB]、「曇り」、「蛍光灯」などの半自動、「マニュアルWB」による手動設定が可能です。


また、トーンカーブ機能がありますから、明るさやコントラストの調整が思いのままにできますし、「白飛び」「黒潰れ」の確認も容易にできます。

この他に色々な機能があるのですが、中には使い方の分からない機能もあります。
まだ試用段階ですが、Photoshop Elementsには引けをとらないと思います。

起動時間についてPhotoshop Elements 3.0、5.0と比較してみました。
Photoshop Elementsは5.0の方が若干速いようですが、共に28~40秒、UFRawは10秒前後でした。
(時間は何れもソフトを起動して1枚目の写真を読み込み、レタッチを始められるまでの時間で、あくまでも私のパソコンの場合です)

なお、このソフトが対応しているカメラの機種名は、前掲のHPから辿って確認することができます。