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Mak_Sagami の≪デジカメ閑話≫

デジタルカメラとその周辺に関する“たわごと”

デジカメ閑話 40 ≪Picasa 2≫

2006年06月26日 | Digital Camera
Picasa2はGoogleが無償で提供している画像管理ソフトです。

Picasa2はパソコンにある全ての画像を探し出してタイムスタンプ順に並べてくれます。写真がパソコンの中に未整理のまま散在しているような場合は非常に便利なソフトだと思います。
と言っても、元のフォルダや中の写真には何ら変更を加えるわけではありませんので、予め写真を整理してある場合でも安心して使うことができます。



私は以前から日付と名前を付けたフォルダで写真を管理していますから、画像管理ソフトにはあまり興味がありません。
Picasaの画像管理機能には確かに面白いものもありそうですが、一般的な整理の仕方とはミスマッチな点もあるような気がします。

それより・・・
Picasa2には簡単な画像処理機能が付いているのですが、この機能を調べてみて、その優秀さに驚きました。
勿論、専用の画像処理ソフトに比べれば出来ないことはたくさんありますが、撮った写真の明るさや色調を修整するとか、トリミングをするという、最も基本的な画像処理が簡単に行えます。しかも、専用ソフトを注意深く駆使して行った画像処理に比べても遜色のない結果が得られます。
更に特殊効果を付加する機能などもあります。

私自身がPicasa2の評価を始めたのは最近ですので、現在進行形で2~3回に分けて紹介したいと思います。

デジカメ閑話 39 ≪PhotoFiltre まとめ≫

2006年06月18日 | Digital Camera
9回に渡って,フリーソフトPhotoFiltreに関して書いてきましたが、3ヶ月以上も間が空いてしまいました。
最近仲間内の講習会でPhotoFiltreを取り上げるに当たり、かなり細部に至るまでその機能を確認しましたので、ここでまとめを行い、PhotoFiltreについては一旦終りと致します。

○優れている主な点
 ・普通のアマチュアに必要な画像処理機能は一通り備えている。
 ・主要機能の操作が分かり易い。
 ・ソフトが軽く起動が速い(1~3秒)。
 ・正式にインストールすることなく使える(外付けUSBメモリの中でもOK)。
●Photoshop Elementsなどより劣る主な点
 ・自動補正機能は貧弱。
 ・マグネット選択ツールはなく、自動選択ツールは貧弱。従って、切抜はやや面倒である。
 ・画像の貼付は自由にできるので大きな不都合はないが、レイヤー機能はない。
 ・選択範囲のぼかし幅を設定できない。

私は最近は95%くらいの写真はPhotoFiltreで画像処理を行っています。残り5%の大部分はPhotoshop Elements 3.0ですが、トーンカーブに魅力を感じてGIMPを使う場合もあります。

PhotoFiltreはフリーソフトですから、高価な市販ソフトには及ばない点が多々あることはやむを得ませんが、我々普通のアマチュアが日常必要とする機能は十分に備えた、優れた画像処理ソフトであると思います。

デジカメ閑話 38 ≪PhotoFiltre/バッチ処理≫

2006年03月06日 | Digital Camera
PhotoFiltreを使って複数の画像を一括処理することができます。

処理の内容は、画像の回転、明暗の修整、各種フィルター処理なども可能ですが、画像のサイズ変更とファイル名の一括変換は特に簡単にできます。
但し、変換に要する時間はIrfanViewなどと比べると長くかかります。

  

上の写真は、画像サイズを縮小し、フレームを付けた上で指定したキャンバスに貼り付け、連番で名前を付ける、という一括変換の設定画面の一部と、変換後の画像の例です。
この例では、50枚の画像を処理するのに2分強かかりましたが、元画像のサイズや処理の内容によって、変換時間は若干違うと思います。

IrfanViewなどと比べると、設定できる変換内容は少ないのですが、それだけに設定画面は大変分かり易く、その点はむしろ優れていると言えます。


デジカメ閑話 37 ≪PhotoFiltre/フィルター≫

2006年02月16日 | Digital Camera
PhotoFiltreは“Filtre”と言うだけあって、「フィルター」が豊富にあります。
合計すると100種類以上あるそうですが、シャープ/ぼかし、ノイズ、色調、マスクなどと共に、油絵風とか水彩画風などに加工するフィルターも揃っています。



上の写真は、左上の原画を色々な画風に加工したものです。
ちょっと試した感じでは、Photoshop Elements などと比較しても遜色のない機能を備えているようです。
編集コマンドの「フェード」を使って、効果をある程度調整できる点も優れています。

デジカメ閑話 36 ≪PhotoFiltre/万華鏡≫

2006年02月10日 | Digital Camera
PhotoFiltreで万華鏡画像を作ってみました。

結論から言うと、PhotoFiltreはこの用途には向きません。悪戦苦闘して何とかそれらしく出来たのが上の写真ですが、画像接合部の境界線が目立ち、出来は良くありません。(もう少し良くなる可能性はありますが)

万華鏡画像は特殊なものですから、どうでも良いのですが、それを作る過程では、以下の操作が必要です。
1.3角形に画像を切り抜く
2.画像を回転、反転する
3.2で処理した画像を切抜き、貼り付ける
4.貼り付けた画像を正確に位置決めする
5.2~4を繰返す(上の例では7回)

元の画像から3角形に切り抜くことはPhotoFiltreでも容易に可能ですが、それを回転したり、反転した後、再び切り抜く際に、自動選択ツールを使うと、境界線が目立ってしまうのです。この写真の例では、やむを得ず多角形選択ツールを使って切り抜きましたが、この作業が面倒です。

4はレイヤー機能がないため、一度貼り付けてしまうと、その後は位置の修整が出来ません。万華鏡画像の場合は、最後の画像を貼り付けてから、全体を微妙に修正したいのですが、それが出来ません。
レイヤーがないことは、この例では大きな弱点です。

普通の用途で、このような問題が障害になることは少ないと思いますが、レイヤー機能がないことが制約になる場合があることは間違いなくあります。
それらを割り引いても、PhotoFiltreが優れた画像処理ソフトであることは間違いありません。

デジカメ閑話 34 ≪PhotoFiltre/歪・変形の修正≫

2006年01月24日 | Digital Camera
4角形のものを近くから写すと、全体が樽型に歪む場合があります。
デジタルカメラのズームレンズの広角側は特にこの傾向が強いと言われています。


左の写真は、直線であるべき額縁が丸みを帯び、「樽型」になっています。
PhotoFiltreには、「樽型」歪や、これとは逆の「糸巻型」歪を補正するプラグイン機能(Fisheye correction)があります。
右の写真は、この機能を使って樽型歪を修正したものです。(更に、後述する台形補正を若干加えています) 
これによって、額縁が直線になりました。
Fisheye correctionは、PhotoFiltreの大変優れた機能の一つだと思います。


歪とは違いますが、遠近法的な問題で、高い建物を下から写した場合や、被写体を横から写した場合は、カメラに近い部分は大きく、遠い部分は小さく写ります。
PhotoFiltreには、遠近法による「変形」を修正する機能があります。

原画は額に入った絵を少し横から写したものです。従って当然ながら、横型の台形になっています。(ここでは、樽型歪は無視します)
中央の写真は、これをPhotoFiltreの「フィルタ/変形/台形/遠近法」で修正したものです。
一見、うまく修正されているように見えますが、良く見ると、額縁と絵の間隔が左右で異なります。
この原因は、PhotoFiltreの遠近法修正機能が、指定した方向の倍率を修正するだけで、他方の倍率は変えていないためと考えられます。
これに対し、右の写真は、Photoshop Elements 3.0の「イメージ/変形/遠近法」を使って修正したものです。額縁と絵の端との間隔は左右同じです。
Photoshop E.の場合は、縦の倍率だけでなく、横の倍率も比例的に変化させているものと思います。また、この写真でも使っているのですが、写真を自由に変形させる機能があるため、微妙な修整が可能です。

遠近法による変形の修正には、今の所、PhotoFiltreはあまり適していないと言わざるを得ません。 

≪23時15分 追記・訂正≫
PhotoFiltreの「編集/変形/ゆがみ」を使うと、ちょっと面倒ですがPhotoshop E.と同様の修整が出来ることが分りました。



デジカメ閑話 33 ≪PhotoFiltre/合成写真≫

2006年01月19日 | Digital Camera
デジカメ写真は簡単に合成写真が作れます。

合成写真を作る場合、レイヤー機能のある画像処理ソフトを使うのが一般的ですが、レイヤー機能の無いPhotoFiltreでも、写真のような合成が可能です。



1番上の写真は下の2枚の写真を合成したものです。
3番目の写真の空の部分を透明化し、左右反転したものと、透明化した後、左へ約20度回転したものを作り、それらを2番目の写真の上に重ねています。
この作業は、PhotoFiltreがマルチウインドウであるため、ある画面のコピーを別の画面に重ねることが出来、重ね合わせを確定するまでは、重ねる画像の位置を自由に動かせることによって実現しています。
ここでは使っていませんが、重ねる画像の不透明度も自由に変えられます。

これによって、花数が少なくて寂しかった写真が華やかになりました。
(写真としてどちらが良いかは別の問題です)
ただ、デジカメ写真は、写真としては信用できないものであることを示す1例です。



デジカメ閑話 32 ≪PhotoFiltre/色調修整≫

2006年01月17日 | Digital Camera
デジカメ写真の修整で、明暗の修整に次いで多いのは色調の修整です。

デジカメは、その場の光の状況に合わせてホワイトバランスを設定する必要があります。
普通は、晴天の戸外、晴天の戸外の日陰、曇天、室内、白熱灯の下、蛍光灯の下などと、AUTO(自動)から選択するようになっています。AUTOのままにしている場合が多いと思いますが、AUTOは万能ではありません。また、うっかり前の設定のままで撮影してしまうこともあります。
レストランなどでは、複数の光源を使った、いわゆるカクテル光線がよく使われます。この場合、ホワイトバランスをどの光源に合わせたら良いか分からないこともありますし、AUTOではなかなか良い結果を得られない場合があります。
結果的に、写真が全体的に赤っぽくなったり、青白くなったりしてしまうことをよく経験します。

このような場合は、画像処理ソフトである程度色調を修整するが出来ます。
上の写真はPhotoFiltreで修整した例ですが、この程度であれば、自動レベル補正ボタンや、自動コントラスト補正ボタンなどを操作することで容易に修整することが出来ます。
また、プラグインのホワイトバランス(修整)機能を活かすことも可能です。

なお、その場所の光で白い紙を撮影し、正確な色調で撮影することができるカメラも多いのですが、折角の機能が活かされていない例をよく見かけます。

デジカメ閑話 31 ≪PhotoFiltre/明暗修整≫

2006年01月15日 | Digital Camera
デジカメ写真の修整で最も基本的なものは、写真の明るさの修整です。

明るすぎて「白飛び」している写真の修整は一般的に困難ですが、暗い写真を明るく修整することは比較的容易です。

残念ながら、PhotoFiltreに付いている、自動レベル補正機能は十分とは言えませんが、レベル、コントラスト、彩度、ガンマ補正などを段階的に行うボタンがありますから、効果を確認しながらこれらのボタンを操作していくことが出来ます。
また、プラグイン機能を使えば、ヒストグラムを見ながら明暗を調整することも可能です。
この写真の例では、左の暗い写真を右のように修整することは大変容易でした。
Photoshop Elements などでも全く「お任せ」で修整具合が満足できる写真はそう多くはありませんから、PhotoFiltre の明暗修整機能が劣るということはありません。