うん。お話自体は動いてない。動いてないけど……なるほどココからがいろんな意味での「本番」なのですねえ。
The Battle
迸る血しぶきの中、斬ったはずの剣八の頬に切り傷が。
回道で回復を始めた卯ノ花さんは、ついに卍解を出します。
『皆尽』
あの得体の知れない回復用の怪物の面影もなく、それこそ皆を喰らい尽くすような血の海が卯ノ花の刀から溢れ出てきます。
そう、座興は此れにてお仕舞い。
とはいえ、この皆尽の能力ってこれ以上はよく解りません。特殊な能力というよりも、純粋に力が上がったという感じですかね。
まあ、この二人の戦いに特殊能力は不要、寧ろ邪魔、血肉沸き踊るとよく言いますが、そんなもの緩い!
骨までしゃぶり尽くすような戦いに、興じる二人。
そしてその中で、剣八は自分の眠りを自覚し、今の戦いこそが自分の望んでいた『夢』である事を知ります。
ありがとう これが これが
戦いだ
永遠に戦いを愉しむ為に自らを封じる術を身に付けた剣八。
永遠に戦いを楽しむ為に自らを癒す術をみに付けた卯ノ花。
が、この自分が身に付けた癒しの力は、この一戦の為にあったのだと確信した卯ノ花は、遠き日に想いを馳せます。
昔初めて刃を交わし、そして自分にキズを付けた少年。
そこで卯ノ花はこの子こそが剣八の名を持つにふさわしいと思ってしまった。
つまりは次なる強き者を卯ノ花は見つけてしまった。
その時から自分はもう自らの為に剣を振るえなくなる。なぜなら、その鋒は必ず次なる強き者を殺す為か育てる為のどちらかにしか向けられなくなるから。
そして卯ノ花の鋒は後者を選んだ。
この戦いは次代の為に道を譲る為の物ではなく、自分に課せられた、決して避けられぬ宿命の為に起こるべくして起こった戦い。
そして剣八の全ての枷が外され、彼が彼本来を取り戻し自分を超えたと悟った卯ノ花は、わが子を慈しむ羅刹女のように美しい微笑みを投げ、最後の別れを剣八に伝える。
そんな彼女の背には、長々と伸びた剣八の刀が。
で、次回。
うん、次回は絶対一護達へと場面転換の予感。
どうなったーの生殺しになるかと。
それにしても、皆様仰られる通りにコレもうプラトニックセックスだよね。お互い削って奪って与えて、そんな本質的な所は戦いもセックスも似ているかもしれない。
剣ちゃんが卯ノ花さんとの戦い(やりとり)を夢の中で擦って(なぞって)いたんだとか言ってるけどさ、なぞるだけじゃないんだよ!?擦ってるんだよ!?この字これでいいの!?って、ごめんなさい暴走しますた(-_-;)
そして卯ノ花さんはとんでもない育成ゲームしてたんですね。ちょっと人とは違う恋愛シュミレーションゲームとも言うか?
何この二人!?
ココまで視てから翻って隊主会の二人とか、そんな二人のやりとりとかちょこーっと思い出したらとんでもなく萌えました(≧∀≦)
でもね、なんだろうね。女性っていつも『送り出す』側なんかな?
自分を踏み台にして、超えて進んでもらいたい。んですかね?
卯ノ花さんの場合、これを強き者の宿命としているから、別に性別に関係は無いとは思いますけど、彼女の今までの四番隊隊長としての役割と働きをどうしても重ねてしまって、ひっくるめて母性とされそうで。
とりあえず、彼女には生きていて欲しいです。次代を見たいと彼女が思うのならば。