mairiの趣味日記

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ロイヤルバレエ『マノン』(ロイヤル・オペラ・ハウス Live Cinema Season 2017/18)(6/28)~鑑賞メモ

2018年07月15日 | 舞台鑑賞日記
シネマ演目発表の時から、「これは観なくては!」と思っていたロイヤルの『マノン』。遅い時間の上映でしたが、なんとか最終日に観に行くことができました。

主要キャスト:
Manon … Sarah Lamb
Des Grieux … Vadim Muntagirov
Lescaut … Ryoichi Hirano
Lescaut's Mistress … Itziar Mendizabal
Monsieur G.M. … Gary Avis
Conductor … Martin Yates

現在、Web上のデジタルプログラムに不具合があるとかで、これ以上細かいキャストがわかりません…(T_T)

主役2人がとにかく素晴らしかった!この舞台を生で観ていたら、泣いていたんじゃないかと思う位でした。
サラのマノンは、意外と悪女感が強い役作り。高価なガウンを見せられた時の目の輝きに、「あ、やっぱりがめついレスコー兄さんの妹だわ」と思ったり(笑)それだけに、マノンを必死で愛するデグリューの無垢さが哀れに見えました。
ラスト、マノンはデグリューだけが幸せを思い起こさせてくれると言う理由でデグリューにすがりついている感じでしたが、裏を返せば、デグリューを裏切ったという罪の意識がしっかりあるということでもありますよね。その辺りの複雑なバランスが見事でした。
ムンタギロフは、テクニック的に更に洗練された印象。アラベスクのラインの美しさにうっとりしてしまいました。

レスコーの平野さん、濃ゆい雰囲気がぴったりハマっていました。酔っ払い演技がノリノリだったのは、やっぱり関西人の血なのでしょうか。素面の場面より酔っ払いの場面の方がテクニックが安定しているように見えたのはなぜ(^ ^;

ギャリーさんのGMやレスコーの愛人のメンディザバルもキャラが立っていて、主役陣を引き立てていました。マノンの取り巻き男子の中にサンベ君もいたかな?(途中の紹介VTRに出ていたユフィさん@娼婦役が降板してしまったのは残念。。。)
3幕の看守が、かなり嫌悪感のある(褒め言葉です)役作りだったのも、脇キャラを大切にするロイヤルらしさかなあと思いました。(と言うか、イケメンのカール・パケットをキャスティングするパリオペが間違ってる(苦笑))

衣装は重厚でとっても素敵♪シネマだと、ビジューや刺繍もしっかり見えるのがいいですね。特にガウンの豪華さはため息ものでした。
ただ、『マノン』も『椿姫』も、それぞれロイヤルとハンブルグが本家だと思うのですが、パリオペが上演した時の方が「パリ感」が感じられるのは、面白い点だと思います。

(因みに、2019年はロイヤルの来日公演の年なのですが、『マノン』をこのまま持ってきてくれないかなー…、と言う自分及び周囲の密かな願いはどうやら叶わなかったようで、来日公演は『ドンキ(アコスタ改訂版)』と『ガラ(内容未定)』と発表されました。アコスタ版ドンキは可愛くて好きだけど、せっかくの機会なのだから、もっとロイヤルならではの演目を持ってきてくださいよ、NBSさん。。。)

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