安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

事故後のゴルフと宴会

2005-05-07 18:13:28 | Weblog
運転士の配置や救出の現場のことにはかなり譲歩して書き込んでいましたが、事故を知ってからボウリング、宴会、ゴルフとなると「なんと不謹慎!」としか言いようがありません。

ビジネスの基本を忘れているとしか言いようがありませんね。さきに「軍隊だ」とも書きましたが、「発覚しなければいい」「自分の職場は関係がない」せめて岡山ならそれもいえるかもしれないけれど、大阪で聞く言葉ではありませんね。救急は行っていたんですから。

「上司には言えなかった」現実にはどの会社にも多かれ少なかれあることですが、「長いものに巻かれる」風土だったのでしょう。

しかし、この福知山線の事件で、かすんでしまった感のある日韓・日中問題、そして牛肉の輸入再開など安心のできない話題はまだ存在します。忘れないように見守らねばなりません。

袋だたきのJR西日本

2005-05-05 15:46:53 | Weblog
ボウリング大会のことまで暴露され、ちょっとかわいそうなくらいの袋だたき、と言う気もします。運転係長が「特に指示をしなかった」「遅れないように来いと言った」ことがやり玉に挙がっているものの、「救助にあたれ」という指令をする人にまで情報が届かなかったのでしょうね。風通しの悪い組織であったのは否定できません。

それでも、ブログに書いた自分の憶測がこうも当たっていくと、ちょっと空恐ろしいです。自分の会社も同じような体質になっているのだろうかと。危機に直面したとき、誰が例外処理ルーチンへのジャンプを命令し、バックアップ体制をどうとるのかはやはりきちんと話し合っておかねばなりません。

しかし、代わりの人間というのは簡単なようで実は難しい。マンパワーに頼る部分が大きいほどそうなのです。連絡網は確立したが、そのどこかに穴が生じたとき、どうするのか。それが発信源に近いほど選択の余地は少なくなります。

例えば当事者が警察から事情聴取を受けていたら、まず情報発信ができないわけです。それが許容範囲であればいいけれど、そうはいかない場合も多いですね。やはりバックアップの人間が走るしかしようがありません。

それにしても、雪印の社長が粉乳の汚染の時に「俺は寝ていないんだ」と言って首が飛びました。社内の空気が世間一般に同調しているかどうかと言うのも危機管理を問う一つのバロメータといえそうです。

マンパワーの保証と商い

2005-05-04 10:47:32 | Weblog
今朝の新聞で運転士が2名事故を起こした列車に乗っていて、救出後そのまま勤務に就いたということで処分の対象にする云々の記事を見ました。
これだけ聞いたら「なんてことを!救助をするのが当然だろう!!」と怒る人があるかもしれませんが、ちょっと早計な気もします。代行の運転士も一応確保しているようですが、十分ではありません。一人シフトするとその日の運転士配置の計画はいっぺんに崩れるでしょう。例えば神戸線の新快速が運転できないかもしれない。途中交代の計画であれば延長運転か次への連絡はどうするか。残念ながら2重の配置計画はできないのが実情と思います。JR西日本最高益の裏側はそんなものです。何より人件費が効くのはどの業界も同じです。
報道されていませんが、「事故に遭遇しました。救助しましょうか、出社しましょうか」と聞かれたら、「救助にあたれ」と即答できる人はそんな業務を担当していないでしょう。「運転士がいない」「運転ができない」「客が「尼崎で起きた事故でなぜ関西線が影響するんだ」と怒る」「指令したものが処分される」そんな構図が見えてきませんか?

確かに顧客のためには出社させないと困るのです。一方で感情的に「同僚が起こした事故現場で何もしない」という怒りもあります。どちらが顧客の要求なのか?それを補償できるのはやはり「予備の人員確保」しかないのです。そしてそれは即コストアップになります。

昔の人は「金は三欠くにたまる」と言ったそうです。義理を欠き、人情を欠き、交際を欠くと金が貯まり、最高益が出る。しかしそれが「商い」というものでしょうか?「商い」は「飽きない」に通じるといつか聞いたことがあります。日本政府の外交もなにやら相通じるものがあるような気がしてきました。

マンパワーだよりの仕事

2005-05-02 07:46:26 | Weblog
昨日のTV報道で運転士の勤務の話がでていました。前日の23時まで運転していたとか。事故が起きたのが9時頃でしたから、それからどんな生活だったんだろうと少し心配になりました。
私自身もマンパワー頼みの仕事なので十分な休憩をとらせることはよい仕事をすることの源だと思っています。それがこんな勤務を続けていたら、絶対によい仕事はできません。

思うに、デフレの時代になってから利益確保のために人件費をカットしていきました。また、外注にしているマンパワー頼みの料金もカットしていきました。そうして、負け組と勝ち組の差が拡大し、倒産と最高益が両立する社会になりました。最低賃金ならぬ最低外注料金のようなものを考え、分配率を見直す時期ではないのかな、と思います。

職業に貴賤はない、と言う言葉がありました。しかし実際には収入に大きな開きがあります。相続税や消費税、社会保障費、すべてが金持ちに有利に動いています。役人もそうです。税金という再配分が不公平になっています。

持っていないものは奪われることもない。資源を使い、地球を傷めてきた今までの構造、それもほんの100年ほどでの話、それを方向転換していくときではないかと思います。