先日、私の高校の部活のOG会がありました。
前回出られなかったので、とても楽しみにいってきました。
同じ顧問の先生のもとで一生懸命練習に励んだ、約20年間にわたる生徒たち。
在校中、夏・冬・春休みの合宿のたびに、歴代の先輩方にハガキで案内を出したり(そうすると差し入れをもって応援に来てくださるのです
)、普段の練習でもよく来てくださって教えていただいたり練習試合をしていただいたので、先輩方のことはよく存じ上げていました。
大学や社会人になっても続けている先輩が、土日に練習に来てくださるのです。
自分が大学生や社会人になってからも、後輩たちの応援にはよく行きました。アイスクリームをもって合宿に練習を見に行ったり、大きな試合が日曜にあれば差し入れを持って応援に行ったり。
そしていまだに、10学年も上の先輩たちも○○ちゃん、と呼んでくださるし、私もまたずっと下の後輩をニックネームで呼んだりしています。
そんな、とても結びつきの強い部でした。
話題になるのは、あの時、この時の試合のこと。
どの学年も、県で上位に入っていましたから、どの学年も同じような経験をしています。
どうせ弱いんだろうと思って入部した部の先輩たちが実は県の強豪校であるということが入学直後の春の大会でわかり、関東大会にも応援に行ったこと。合宿で1000本ラリーが全員の課題となり、1年生の頃泣きながら、でもなんとか合宿の全日程をかけて成功させたこと。先生にボールやラケットを投げつけられながら悔しくてくらいついていった練習。中学時代の全国優勝チームのメンバだったひとと当たって勝ったこと。県大会の決勝や準決勝で勝った試合、負けた試合、インターハイのために遠くまで遠征したこと。
どの学年の先輩同輩後輩からも、そんな、同じような思い出話が語られます。
どの学年も、勝つために必死になって練習し、何とか先生を上の大会にまで連れていきたいと強く思っていました。
学年を超えて同じ話題に、そうそう、そうだったよね! と共感できるというのは、とても素晴らしいことです。
でも、今回先生もいろいろと話してくださったなかで、
「俺が勝ちたかったんだよ。だから俺がみんなのことをうまくしてやらなくちゃと思って必死だったんだよ。」
と言ってくださいました。
そういってくださって、本当にうれしい。
あーーそうだったんだ。毎日毎日、土日もお盆もなく、お正月3が日以外は練習に付き合ってくださって、ご家族には申し訳ないなあと思いつつ、でも勝つために必死だったあのころ。
なんだか胸が熱くなってしまいました。
私はもうこの競技をやめてから久しいのですが、続けている先輩後輩もたくさんいます。学校の教員になって顧問をしているひと、一般のクラブチームに入ってシニア大会(といっても30代の部からあるそうです)で全国でも上位に入っているひと、etc.
本当にこの3年間の部活動で、努力も根性も学び、先輩後輩同輩との絆も深めた。
そんな高校時代でした。
今はみなそれぞれ、医師だったり臨床心理士だったり教員だったり、一流のIT企業でバリバリ働いていたり、海洋の研究をしていたり、企業の研究者をしていたり、外資系企業で海外勤務していたり。みんなとても頑張っていて、同じ女性としてものすごいパワーをもらえます。
いつものことながら、あーもっとじっくり先輩後輩と話したいのに、と思いながら、名残惜しい思いで帰ってきたのでした。