大学入試センター試験が終わりましたね。
まずは受験生の皆さん、お疲れさまでした。
初日の社会の問題冊子配布では、多くの会場でトラブルがありましたね。
新聞にもありましたが、「人生かかってるのに・・・」と憤りを感じた受験生さんも多かったことでしょう。
本来、「地理歴史」と「公民」の2冊の問題冊子をまとめて最初に配布しておかなければならなかったのに、1冊しか配布されなかったり配布がおくれたりしたため、混乱が生じ、得意科目を第一解答科目にできなかった、というケースがあったようです。
またまた、大学職員の友人に、オタクの会場ではどんなだったの?と聞いてみたところ、その会場ではまったく問題がなかったとのこと。
だいたい問題冊子の配布ミスなんて、会場校がちゃんとやり方を理解して工夫していれば発生しないはず、と豪語する友人。
社会の2科目受験者の数は全体の受験者数に比して少ないのだそうです。ですから、友人の大学では、
1)2科目受験者の教室(9:30から試験開始)
2)1科目受験者で「地理歴史」と「公民」の両方を配布する教室(10時50分?から試験開始)
3)1科目受験者で「地理歴史」だけの配布でよい教室(10時50分から試験開始)
とわかれていて、それぞれの教室に持って行くべき問題冊子・解答用紙を入試部があらかじめきちんと分けて用意しておくのだそうです。それて、1)と2)3)の受験生が混ざらないように、1)の試験中に2)3)の受験生の出入りの音が邪魔にならないように、校舎を分けたりフロアを分けたりする工夫をしたのだそうです。
しかも、毎時間試験監督が控室から出発する前には、次の時間の注意事項を入試部のエライ人が何度もくどいくらいに説明するのだそうで。
友人曰く、「うちの大学のやり方なら、絶対間違うはずないわ。それができていて当たり前だわ」
といっていました。(まあ、ご立派ね)
ところが、問題配布は良かったのですが、それ以外ではハラハラすることもあったのだそうで。
寒い季節ですから、風邪をひいている受験生がいて、途中から咳が止まらなくなったり。
貧乏ゆすりをする受験生がいたり。
鼻血を出す受験生がいたり。
そういう場合は、「苦情が出ていないならそのまま続行」なのだそうです。まあ、貧乏ゆすりや鼻血は、そちらを見なきゃいいんですが、咳は周りの受験生の集中力を削いでしまうこともありますよね。風邪をうつされるのも心配だし。結果的にはリスニングの前の休憩中に咳の多かった受験生に別室移動してもらったそうですが、
そういう時は、友人曰く、
周りの受験生は、咳が気になって集中できないと思ったら、試験中でもいいから、苦情を遠慮なく出した方がよい。
とのことでした。筆談でもいいそうです。 なぜか?
受験生本人が試験時間中に自分から別室受験を希望した場合には、移動時間の分はロスします。でも、他人から苦情があった場合には、別室への移動に要した時間は延長して受験することができるのだそうです。
なーーるほどね。むしろ、苦情があった方が、みんなが救われたかもしれなかったわけね。
だけど、そううまくはいかない、と友人の弁。
「しっかりした子なら、咳がひどくなったり体調悪化した時に、自分から別室受験を願い出たりできるかもしれないけどね、そういう時って、舞い上がってどうしたらいいかわからなくなっちゃう子が多いものよ。」
だそうです。つまり、本人から試験中に言いだすことは難しい。自分の試験だって大事だし。
しかも、いくら入試と言っても周りの子たちだって咳をしている子を「うるさい」とか「集中できない」とか―それは本音でしょうけれど―試験中に苦情を出す、というのは、極めて難しいでしょう、と。
実際、私の友人が監督した教室にも、咳の多い子がいて周りも明らかに気にしてたので、「苦情が出てくれー」って思ってたそうです。そしたら即、対処できるのにって。本人が傷つかないよう、苦情が出たことは知らせずに、「試験時間は確保するから、周りを気にしなくて良い別室に移動しましょう」って試験監督の判断であるように伝えればよいのだからって思ってたそうです。
でもそんな状況なら、現場をわかってる試験監督が相談して判断すればいいのに。私がそう言ったら、
全国一律。それが大学入試センター試験です。
現場が勝手に判断することは許されません。
マニュアルにないことは、すべてセンターへのお伺いが必要です。
ふーーーーん。そうなんだ
でも一律にならなくて問題になってるじゃん と思うのは、私だけじゃないよね