最終的に決まるまでにだいぶ時間がかかりました
そもそも最初から私立文系と決めていたのですが、ここまでにいたる1,2年の間、ずいぶんころころと考えが変わりました。
まず専攻分野も、国際関係、歴史学(近現代の国際関係史、日本外交など)、心理学、言語学、日本文学・・・文学はもともと好きだったのですが、その他の分野にも惹かれていたわけです。
これらの分野をどこの大学で勉強するか。通学圏の国公立で行きたい学部のある大学となると、本当に東大とか一橋とか、超難関大学になってしまい、とても受かるわけがないということで、私立文系に必然的に向いていったわけです。
もかかわらず、センター試験の自己採点結果が出てみると、いろいろと出願してみたいという欲が出てきました
国公立大でも3科で受験できる大学がある。だったら、出願してみようか?
しかも出願した大学には知り合いの先生が複数いましたので、いろいろと話を伺うこともできました
2月で一応ひととおり私学の結果が出て、進学先も一応決めてはいました。
でも3月20日過ぎになって国公立からも合格をいただくことができ、ムスメはとても喜んでいました。
難関大学への進学を決めていく多くの友人の中にあって、国公立への進学への道も自分に開けたこと、「ここしか受からないからここに行く」のではなく、オプションを勝ち取ることができたことが、うれしかったようです
だから、見に行ってきましたよ!急いで、家族全員で。
どんな大学なのか、よく見て、もう一度よく考えて。それで結論をきちんと出すためです
急きょ合格した大学に行ってみると、守衛さんも学生さんも、とても歓迎してくださいました
一人暮らしの下宿の案内チラシもたくさんいただきました。
学生食堂を一時改造して、下宿生活を開始するためのいろんな生活必需品の売り場ができていました
お昼を食べるために、近くのお店を探していると、看板によってどんどんと畑のまんなかのほうに誘導され
行ってみたところはトタン作りの掘立小屋のようなおうどん屋さん
こんなところで食事ができるのかしら、、、と思ってのぞいてみると、中にはご近所のおじさんたちやら郵便屋さんやらたくさんのお客さんで席が一杯の状態
でも私たちが行くと、私たちのために席を空けてくれ、あれがお得だよ、これがおいしいよ、これ食べて見なよ、とあれこれ教えてくださる
ここの大学に受かったの?この大学の学生はね、優秀だよ、よくできるよ、と、地元の大学に対して誇りと愛情を持っている
それにここのおうどん、びっくりするくらい飛び切り美味しい。奥さんの手作りおうどんと手作りお出汁だそうです
実はこのおうどん屋さんのおじさんは、大学の守衛さんでもあるのだそうです
それで時々学生を自分のおうどん屋さんに連れてきて食べさせてあげるのだとか
この辺はね、夏になると蛍が飛ぶよ、山がきれいだよ、環境はいいよ、ここのコメは美味しいよ、、、、と
一生懸命教えてくださいました
でもコミュ障のようなうちのムスメ
そんな地元密着の濃ゆ~いお付き合いは苦手のよう
しかも、買い物も難儀そうなこの地域で自立して生活していくなんて、今まで甘やかされて育ってきた生活力のないムスメにはとてもできそうにない。
あらためて18歳で下宿する学生さんたち、えらいな~と思います
でもわがムスメは、昼間からおうどん屋さんで酔っぱらって楽しくやってる地元のおじさんになんやかや声をかけられているうちに、だんだん萎えてきたようで
それまでは国公立の合格をいただいたのに辞退するのはもったいないかも、と思っていたのですが、
もはや都内の私大に通う決心ができたようです
でもこういうところで下宿したら、本当に良い人生経験になるだろうと思います
それに都内の洒落た町の大学に通うよりも、きっと集まる学生さんたちも素朴でムスメにはなじみやすいかもしれない
それも話したけれども、やっぱり決心は堅いようで、晴天にそびえたつ雄大な山に別れを告げて帰途に就いたのでした
ムスメ、自宅通学決定です