いろいろと家の中が立て込んでいて、すっかりご無沙汰してしまいました。
いつも訪問して下さるみなさま、ありがとうございます。
先日、義父がなくなりました。
その前から家族皆で入れ替わり病院に詰めたり、葬儀やらその後の様々な手続きやらで忙殺されていました。
結婚して何年かしたころに夫の祖母が亡くなった時も、私たち夫婦でかなり葬儀関係のことをしていたので、葬儀に関してはある程度のことは分かっているつもりでしたが、やっぱりいろいろ大変ですね。。。
そしてその後の様々な事務手続き。書類を書いたり役所でいろんな公文書をとったり、役所のいろんな部署に行って手続きをしたり。仕事の合間にそれらの処理をするのは、実に大変です。
今回、義父はもう高齢でしたし、医師からもだいぶ前から回復の見込みがないと言われていましたので、家族はそれなりに心の準備はできていたように思います。最後の数週間は全然飲食もできず動けない状態が続き、義母も「早く楽にしてあげたい」と言っていたので、精神的なショックというのはあまりありませんでした。
でも、人が一人なくなるというのは、本当に大変なことなのだと実感しています。葬儀や手続きに関わる様々な用事を仕事やデイリーの家の用事の合間にやらないといけないので、もういろんなことが滞って、家のなかはぐちゃぐちゃ・・・
おばあちゃん一人ではあれだけのことをこなすのはムリだし、夫は夫で夜遅くまで仕事やら出張やら・・・。結局は近くに住む「長男の嫁」である私が、一番(というか事実上私だけが)、諸手続きに駆り出されることになっています
でもちょっとだけ、子どもたちの関わるところでの記録もしておこうと思います。
義父はずっと介護付き老人ホームのお世話になっていたのですが、体調を崩してホームから病院へ入院するのは数回目でした。でもその様子も、今まで入院とはずいぶん異なり、はじめからずいぶん体力が落ちてやせ細っている様子でした。息子は大学がまだ夏休みだったこともあり、平日は義母(息子のおばあちゃん)を乗せてずいぶん病院を往復してくれたり、おばあちゃんや私が通院で忙しくしていると、ほかのことを手伝ってくれたりしていました。
まあ大学が運よく休みだったからヒマだったというのもあるかもしれませんが
義父が亡くなった時も、深夜だったにもかかわらず、息子も私たちと一緒に病院に詰めていました。翌日は1限から授業があるから(しかも翌日アルバイトもあったのです…急に代講はお願いできないし)、先に帰っていいよと言ったのに、最後に看護師さんたちが義父をきれいにしてくれたり葬儀屋さんに来てもらって朝3時頃義父を家に連れて帰るまで、息子もずっと一緒にいました。
息子は初孫で、おじいちゃんにはずいぶんよく遊んでもらったものです。熱を出して保育園に登園できない時なども、いつも義父母に見てもらっていたので、息子はおじいちゃんが大好きでした。だから、翌日はだいぶきつそうにはしていましたが、おじいちゃんが家に帰ってくるまで一緒にいられてよかった、と言っていました。
その間、娘は家でグースカ寝ていたのですが。(いえ、咳で苦しんでいたのです)
葬儀については、当初、義母はこぢんまりと家族葬にするつもりでいました。でも、ずいぶん久しぶりにお会いする親族なども集まり、ご近所の方も思いがけずたくさん会葬してくださり、結局はそこそこの規模になりました。でも「最後にお別れさせてね」といって多くの方が集まってくださるのはありがたいことです。
葬儀や法要というのは、往々にして親族が久しぶりに顔を合わせる機会になったりもしますが、今回の葬儀もそうでした。息子は、本当に小さい頃にお会いしただけの遠い親戚などに対しても、わりあい愛想よく(?)ご挨拶をし、それほど人見知りすることもなく、いろんな方とよくお話をしていました。
大学生になってアルバイトも始め、少しそういう面で大人になったかな…という気がしました。それにもう制服はないので一人前に(喪服ではないけれども)黒の背広を着て、黒ネクタイを締めますからね。
いろんな方から
「あら~、ずいぶん立派になったわね~。」
(まあ、単にそれなりの年齢になってデカクなっただけのことですが…)
と声をかけていただき、まんざらでもない様子
お通夜やお葬式のあとの会食も終わり頃になって、皆さんがバラバラと帰るころには、自分から進んで父親と一緒にお見送りするなど、私が「こういうふうにふるまって欲しいなあ」と思ったように動いてくれたので、とても助かりました。また、息子の成長を垣間見た気も。
娘は、こういう時は小さいころからきちんとした大人っぽい対応をすることができました。よく知らない大人の方にもきちんとご挨拶したり、いとこの小さい子たちの面倒をよく見たり、初めて会った夫のいとこの子たちとも仲良くしたり。
ただ、何年振りかにお会いする方(なかには初めての方も)から、
「娘さんはお父さん似ね~。」
と言われてショックを受けてましたよ
お葬式が済んで、今、お骨は義母の家にあります。葬儀のあとに葬儀屋さんが持ってきてくれたお花と、義父母の友人や親族が送ってくれたお花に囲まれて、とってもきれいになっています。
そうなると、今まで義母の家のお仏壇でお線香を上げることなどほとんどなかった子どもたちも、おじいちゃんがいると思うと自然にお線香をあげようという気持ちが湧くらしく、毎日よくおじいちゃんのお骨の前で手を合わせています。先日は娘が学校の調理実習で炊き込みごはんをつくったのですが、たくさん余ったのをみんなでおにぎりにしてそれぞれ持って家に帰ったのだそうで、娘はそのおにぎりをおじいちゃんのお骨の前にお供えしたのだとか (一応、義父母の菩提寺の宗派では、食べ物のお供えはしなくてよいとのことです・・・)
私も夫も子どもたちも、我が家はみなあまり仏教の知識もなく信心深くもなく(まあ文化的には仏教だとは思いますが)、娘はキリスト教主義の学校に通い、キリスト教にも違和感ないという状況ですが、本当に近かった方が亡くなると、自然に(宗教は何であれ)故人の遺影の前で手を合わせようという気持ちが湧くものですね。
つづく。