突き刺すような冬の匂い 夢から冷めてくみたいだ
「もう行かなくちゃいけないよ」 そう 胸のフィラメントがつぶやく
- 秦基博 -
最近朝が寒くて この前までの気温30度手前の暖かさが少し懐かしく思う
本来の季節は秋のはずなのだけれど、もう冬が近づいてきている匂いがする
久しぶりに車のフロントガラスが曇ってしまって ああ、最近車洗ってないなと一人呟いた
本当に寒くなった冬の朝は好きだ。
自分が一人だという事をしみじみと感じられるから
寒いベランダに出て、月を見上げながら煙草をふかすのも
猫が頻繁に日向ぼっこを始めるのも
晴れた日の空が低い気がするのも それら全て 冬の醍醐味なんだろうなと思う
冬になると人肌恋しくなるのは ただの錯覚だ
だって寒いから あと恋愛ソングも戦犯だと思っている
冬の曲は好きだ
透き通った季節に透き通った声 そして静かなピアノ 雪の舞い散る様が見て取れるような音色
なにか変化があったわけでもないのに 簡単に感傷に浸れる
ほんとうに寒い日の夜に 暖かいジャケットを羽織って
訳もなく車に乗り、 少し暖房をつけて音楽を聴くんだ
煙草もたまに吸ったりしてね そして想いを募らせる
ぼーっと何かをしている冬の時間ってなぜなのか 恋しく思う人を思い出すんだよね
そういう季節なのか、ただぬくもりに触れたいだけなのか
閑話休題
自分にはきっと恋人は作れない と最近そう感じた
あまりにも一人で居る時間を欲する事が多いのだ
猫にすら邪魔されたくない瞬間があって 結局誰かと同居なんて今更考えられない
こういうのを「こじらせ男子」というのであれば もう私にはこれ以上変わって行くことはないだろう
寂しいと思う瞬間はあるけれど そもそも熱しやすく冷めやすいタイプの人間なので
瞬間だけ過ぎてしまえば あとは平穏が戻る。
言葉では表せないくらい好きな人も確かに居るのだけれど
これ以上嫌われたくないし 嫌いにもなりたくないし
もし付き合いが発生したとして そう長くは続かないのもなんとなくわかっているから
ただ離れて行ってしまうのが怖いから これ以上近づかないようにしている。
好きだから一緒に居る なんて事 いつか思ってしまうんだろうか よくわからない
一つだけ理想を言うとしたら
お互い同じ空間に居るのに 直接的な干渉は無く 個々にやりたいことをして過ごしている
ちゃんとお互い認識はしているし、話始めれば応えるけれど そいう自然な空間が出来たら
私はきっと それを愛してしまうのではないかと思う
現状は部屋で一人 好きな事をする まるで今ドラマでやっている「結婚できない男」みたいな
そんな一人なんだろうかと思う
実は全く見る気はないんだけれどね
こうしてほぼ毎日 つぶやきのような日記を書いていると
書くことが無いんじゃないか?って思われるかもしれないけど
僕の頭の中は 常に思考で一杯で
考える事はどんどん浮かんでくる ただ 断片なだけ
その断片をつなぎ合わせて なんとか文にして ここに綴っている
未だに誰が読んでくれているのか全く分からないけれど
もしこの駄文を見つけても 誰かに言わないようにしてほしいな
読み返したりあんまりしない ただの殴り書きみたいなものだから
勝手に続ける ライフワークとして
飽きるまでね笑