ツアーバス

またしても痛ましい事故が起きてしまった。路線免許の無いツアーバスについては、以前から当ブログでも記事にしていた。
乗り物好きのへきでも、時刻表の本に載っている乗り物が好きであって、脱法ツアーバスは怖くてとても乗らない。見れなくなった動画は、こちらから。
ちなみに今回の事故はウィラーではなくライバル会社のハーヴェストです。誤解の無いように。実態は似たようなものですが。
ツアーバスの説明は、国交省のＨＰをどうぞ。
それに関しては、フジテレビが少し説明しています。

旅行業界現役時代、無茶苦茶勤務状況であることは、自ら体験している。今でも忘れられない程飛びぬけていたのが、下記の２つ。

・ワンマンで午前中羽田空港で団体さんを乗せて、一路青森へ。夏祭りを見学して、宿は更に２時間走ったとこ。宮城県のバス会社なので、ドライバーさんは早朝、宮城→羽田空港へ回送。その日、ドライバーさん点呼が午前４時、宿に着いたのは午後１０時半。（運転時間１８時間３０分）

・島根県松江のバス会社、同じくワンマン。点呼午前２時、雲南で午前４時半団体さんをピックアップして、そのまま四国観光へ。宿入り午後６時。（運転時間１６時間）

もちろん、悪いのは運転手でもバス会社でもなく、旅行会社。こんな行程で安全に旅行出来るはずがない。今、へきが生きているのも、運転手さんが体に鞭打ってハンドル握って仕事してくれたから。航空機や船舶は自動運転で運転していますが、バスはそうはいきません。

現場がいくら声を出しても、上層部は全く気にしない。それは、大手であれ同じ。売れ残りを安く販売するのならまだわかるが、最初からその値段設定は下請けを苦しめるだけ。

亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。