ここのところ、ずーっと憲法問題を書き続けていたので、今回はちょっと箸休めというか気分転換で、ちょっと話題を変えてみます。実は、これは違うサイトに書いた内容なのですが、一部改稿してUPします。
私は土曜日に天気が良かったので、東京都現代美術館のイサム・ノグチ展に行ってきました。私自身は、以前あるテレビ局で働いていたときに、この人の特集番組があって、それで初めて知った人物だったのですが、土曜だったこともあるのか、会場が結構混んでいたのには驚きました。
日本人の父親とアメリカ人の母親を持ち、混血として生まれた彼は戦中戦後と、自分のアイデンティについて悩んでいたと番組では紹介していました。 さらに子供の頃には父親と離れ、母親と二人で暮らしていたそうなのです。それは、入口でもらったパンフレットで知ったことなのですが…。
そして展示されていた作品なのですが、展示の前半にあった「母と子」という作品に私は一気に心を持っていかれてしまいました。母親が左手に子供を抱きしめて頬を寄せているという彫刻なのですが、その頬は寄せているというよりお互いが溶け合っているのです。もちろん母親の左手と中の子供のからだも溶け合っているのです。
イサム・ノグチは子供の頃には母親に育てられたとされていましたが、母親を失いたくない思いなのか、母親の愛情に渇望しているのか、彼の子供の頃の人知れぬ寂しさがその作品には強く感じられました。
そして、ライフワークのように子供の遊び場を作ることを夢見続けていたという彼の人生を物語るその後の展示には、なぜか涙がこみ上げそうになりました。作品展に行ってこんな感情を抱いたのは私にとっては初めての事です。それだけ、作品には彼の魂が込められていたのでしょうか。
あらゆる子供たちのために楽しい遊び場を作ろうという彼の決意とその作品には、彼が感じていた人生の孤独と、子供時代に受けたトラウマを一生背負って生きてきたというイサム・ノグチという人物の生き様まで感じられた、私にとってはとてもいい展覧会でした。
私は土曜日に天気が良かったので、東京都現代美術館のイサム・ノグチ展に行ってきました。私自身は、以前あるテレビ局で働いていたときに、この人の特集番組があって、それで初めて知った人物だったのですが、土曜だったこともあるのか、会場が結構混んでいたのには驚きました。
日本人の父親とアメリカ人の母親を持ち、混血として生まれた彼は戦中戦後と、自分のアイデンティについて悩んでいたと番組では紹介していました。 さらに子供の頃には父親と離れ、母親と二人で暮らしていたそうなのです。それは、入口でもらったパンフレットで知ったことなのですが…。
そして展示されていた作品なのですが、展示の前半にあった「母と子」という作品に私は一気に心を持っていかれてしまいました。母親が左手に子供を抱きしめて頬を寄せているという彫刻なのですが、その頬は寄せているというよりお互いが溶け合っているのです。もちろん母親の左手と中の子供のからだも溶け合っているのです。
イサム・ノグチは子供の頃には母親に育てられたとされていましたが、母親を失いたくない思いなのか、母親の愛情に渇望しているのか、彼の子供の頃の人知れぬ寂しさがその作品には強く感じられました。
そして、ライフワークのように子供の遊び場を作ることを夢見続けていたという彼の人生を物語るその後の展示には、なぜか涙がこみ上げそうになりました。作品展に行ってこんな感情を抱いたのは私にとっては初めての事です。それだけ、作品には彼の魂が込められていたのでしょうか。
あらゆる子供たちのために楽しい遊び場を作ろうという彼の決意とその作品には、彼が感じていた人生の孤独と、子供時代に受けたトラウマを一生背負って生きてきたというイサム・ノグチという人物の生き様まで感じられた、私にとってはとてもいい展覧会でした。