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ニッポン チャチャチャ!!

納得できない事、頭にきた事、不可解な事、民主主義後進国ニッポンの“?”を感情的に綴っていきます。

本当に不安に感じる日本の明日

2006年02月24日 19時34分46秒 | 生活
今回も抽象的な話になりそうなのでご勘弁ください。テーマは“モラル”、“正義”についてです。とにかく、最近はモラルや正義が問われる事件や言動ばかりで、うんざりしませんか?
耐震偽装マンションでは、まず関係する会社同士で責任をなすりつけ、監督官庁は民間の責任ばかりを追及するばかりで自らの責任を振り返ることはしない。結局、一番の被害者である入居者の救済はおざなりになっている現状は典型ですよね。
不良品を売ってしまった会社のモラル。合理性の追究を法を越えてまで行う企画会社のモラル。それを発見できなかった検査機関としての正義。免許の取り消しが自らの責任の取り方と考えている行政の正義。すべてに呆れてしまいます。
堀江氏のケースはその上をいってますよね。彼は最初から“モラル”より徹底的に“金”を追求したのでしょう。今となっては、彼の方が潔く見えてきてしまいます。
最初は“マネーゲーム”と揶揄していたマスコミも、人気があるとみれば持ち上げだして、逮捕されると手のひらを反してパッシングする姿勢は公的企業としてのモラルや正義など、もはや社内で語られていないのでしょう。インサイダー疑惑をかけられた日経新聞の広告局社員の犯行などは、自己の利益を求めただけなのでかわいいものに思えてきます。
そして選挙では堀江氏を担ぎ上げた自民党。その人間に犯罪の疑惑が次々と生まれても責任追及をしないという国民への正義の不在は絶望を感じます。そもそも国の最高の議論の場とされる国会の論議は揚げ足取りばかりで、とても尊敬できるような論を語る人物は見当たりませんよね。
お上がそうであれば、私の仕事の周辺でも信じられない内容やそれを取り仕切る人間が続出です。もはや完全に「言ったもの勝ち」という状態です。ギャラにはじまり、管理の方法やオーディエンスのとらえ方など…。しかし、そんな流れの仕事が長く続かないという事はベテランは知っています。お陰で、不親切な企業のコミュニケーションが溢れて、皆さんそれに腹をたてていませんか?
偉そうに言う私も、決して聖人君子のように生きているわけではありません。それには自信がります。しかし、少なくとも今の日本の状況に「ヤバイ」と感じられるモラル感は持っているつもりですし、それがこのブログの原動力にもなっています。
しかし、私の周りでも“モラル”や“正義”を大切にして生きている方々も沢山見かけます。ところが、悲しいかな彼ら、彼女らはおおむね社会的に評価されていません。正直者が割りを食う世の中は決して健全なものではありません。本当に、これで日本の明日は大丈夫なのでしょうか? とても心配です。

確定申告の季節に感じる不安・疑問

2006年02月17日 15時32分52秒 | 生活
いよいよ今年も確定申告の季節がやってきました。自営業の私も申告する事になります。昨年の収入は限りなく少ないので、多分今年は例年以上に面倒な作業も簡単に済ます事ができると予想しています。
ところで、今年の確定申告の受付スタートの告知が妙に控え目だと感じませんか? 国は税収を増やさなければならないはずなのに、大丈夫なのでしょうか? 仲間由紀恵さんがイメージキャラクターになっているのは知っていますが、例年以上におとなしく感じるのです。これは私だけでしょうか。
ところで、毎年このシーズンになると“税金”についてあれこれ考えさせられます。まず、「今年は何か違うのだろう」という事。私の場合は毎年申告しなければならない身ですから、もし何か特例や改正があればそれに従うしかありません。しかし、今年に限り申告したほうが良いという人(例えば耐震偽装マンションや大雪の被害者など)には、どういう告知をしているのでしょうか?
つまり、知っている人と知らない人との税の不公平という問題が生まれてしまう可能性があると思うのです。「官報」を見ればいいのでしょうか? 国税庁のホームページを見ればいいのでしょうか? 人事ながら心配してしまいます。
そして、私のことで言えば、何故、毎年申告用紙が送られてこないのか疑問に感じています。「オマエの今年度の申告の方法が分からないから申告書は税務署に取りに来い」という姿勢なのでしょうか? 少なくとも前年度の申告をする時点では次年度の事業が始っているのですから、おのずとその時点で次年度の申告方法の予想はつくと思うのですが…。それとも、基本的に国税庁は確定申告をして欲しくないのかと思ってしまいます。
さらに、これは私が以前から唱えている事なのですが、「何故、義務教育の期間に“税金”という授業がないのか?」という疑問。国民の義務であれば当然、その概要だけでも義務教育の期間に教えるべきなのに、なぜそれをしないのかが疑問なのです。基本的に国税庁は国民に税について知って欲しくないのでしょうか?

そして最近、パソコンを使っての申告をしきりに告知していますが、本当に安全なのでしょうか? とにかく個人情報の中でとびっきり重要な事柄ですからね。セキリティに100%はないと思っていますから、私はとても利用する気にはなれません。
先程、国税庁のサイトを見てみたら、当たり前のように機種依存文字を使っているのです。Webに対して、そんな知識もない人間がオンライン申告のシステムを構築をしているとなると(実際には外部委託なのでしょうけど)、かなりヤバイのではないでしょうか?

あきれた@niftyのサポートのレベル

2006年02月15日 20時32分19秒 | 生活
1月29日にここで書いたのですが、私が契約している@niftyの電話サポートにさんざん腹を立てていました。その後のあきれた対応を続報として書きます。
まず簡単に振り返ると、私は光の契約と同時に「セキュリティ24」というのにオプションで契約しました。そしてそのソフトをダウンロードしてみたら、ダウンロードはできても起動しないのです。そこから@niftyの電話サポートと私との戦いが始ったのです。
最初は昨年12月、電話サポートに状態を伝えたところ「端末の問題と思われますので、こちらで調べます」と言われ、その後連絡がないので年末に電話すると「お客様からご連絡いただく報告になってます」という答え。「どんな報告になっているんだ!」がブチ切れ、その1。
次に今年の1月、問題のソフトがバージョンアップされたというので、再度ダウンロードしてみましたが結果は同じ。そこで再度@niftyに電話すると「そのエラーメッセージは端末のドライバーの問題」と言われ、PCメーカーに確認すると指摘のドライバーは問題ないとの事。「いいかげんな事言うな!」というのがブチ切れ、その2。
その日、指摘されたドライバーは問題なかったと再々度@niftyに電話しました。今度はいろいろと試した結果、「やはり端末の問題と思われるので、こちらで調べますので2日ほどかかります」と言われ、私は指定されたデータをメールで@niftyに送り連絡を待ちました。
そして待っていたのに連絡がなかった、というのが前回の内容でした。すると1月末になって電話がありました。私が「2日間と言っていたのに何で連絡しないのだ!」と激怒すると「お客様がセキュリティ24を稼動させているのをモニターしたので…」という返事。「それは別にPCを買い、それが稼動しているからだ! それで、そもそもの私の端末の調査結果はどうなった?」と聞くと「お客様がちゃんと使われていたので…」との答え。結局、メールまでしたのに今回も調査しなかったわけで、ブチ切れ、その3。
で、今日、別件でPCメーカーに問い合せしたついでに、この件を相談すると「先に入っている期限切れのウィルスソフトをアンインストールすれば解消しませんか?」というアドバイス。
それは私も真っ先に考えたのですが、さんざん電話した@niftyのサポートでは一度もその指摘をしてこないので、「関係ないんだろう」と思いそのままにしていました。
ところが今日、そのウィルスソフトをアンインストールすると、あっさり問題のセキュリティソフトは起動するのです。言葉を失いました。別のウィルスソフトが入っている事は電話の度に確認しているのに…。
もう、ブチ切れ以上に@niftyの電話サポートのレベルに完全にあきれてしまいました。

OSとソフトって、本当にこれでいいの?

2006年02月10日 13時13分15秒 | 生活
私は今、ちょっとした疑問を抱いています。ひょっとすると、これに賛同されるPCユーザーは多いのではないでしょうか。何かというと、それはパソコンのOSの問題とソフトとの関係です。
まず、私はメインにMacを使っていて、Windowsも使っています。それでMacについては3台ともOS9の環境です。Windowsは2000と98です。つまり、Mac、Windowsともに最新のOSではないのです。
Macの場合は、ソフトがすべてOS9対応で最新のOSXには対応していないのです。そこで、もしMacOSXにする場合にはソフトをすべて買い換えなければならないという金の問題から現状の環境になっています。
一方、Windowsについては2台とも中古で買ったのですが、2000の方を先に買ったのですが、XPが高い上に使いにくいのであえて2000にしたのです。そして98はつい先日に買ったのですが、これは用途限定だったので98で充分という判断で購入しました。
さて、本題はここからです。私の疑問は、私のような最新のOSを使っていない人間にとって新しいソフトを購入できないという切実な問題です。実は昨日もあるWindowsソフトを買おうと思ったら、対応OSはXPなのです。古いバージョンなら2000対応なのですが、それは販売終了なのです。で、中古ソフトとなると違法の可能性が高いわけですよね。
つまり、私が正規にそのソフトを使おうと思ったら、OSのXPを買うか、新しくXP搭載マシンを買わなければならないですよね。私はこれに疑問を感じるのです。そのソフトの最新バージョンが決定的に優れたものなら、ソフトメーカーも「古いバージョンも売っているけど、使いにくくてしょうがないぞ」と古いバージョンも併売して欲しいと思うのです。
多分、今のマシンにXPを載せて、そのソフトを使ってもパフォーマンス不足になる言が予想されます。結局はXP搭載マシンを買わないとダメなのでしょう。まあ、私が金持ちならそれもいいのでしょうが、とても違和感を感じてしまうのです。
もう、パソコンは一般の人間にとっては充分なレベルに進化していると思うのです。反面、最新のスペックを必要とするするプロユースの人たちも多くいるのも確かでしょう。しかし、すべてのユーザーをそのレベルでしか使えなくするというのは正しいメーカーの姿勢でしょうか?
わずか数年で、10万円以上する商品が壊れたわけではないのに使えなくなるという現状には納得できません。これがPCメーカーとソフトメーカーの経営を支えているというのでば、かなり危うい状況なのではないでしょうか? このままではPCは決して“家電”になれず、いつか消費者も買い控えに向かうと信じたいのですが…。

とにかく私は、もういい加減に“最新ですから”という言葉がセールスワードにならない世の中がやってくる事を祈っています。

松下電器の姿勢に驚いた!

2006年02月04日 23時11分53秒 | 生活
昨日、我が家のポストに写真の郵便物が入っていました。表面には料金後納郵便となっていますが、どこにも宛名がないので、本当の郵便物なのかポスティングされたのかものかは分かりませんが…。
内容は松下電器の例の“古いナショナルFF式石油暖房機”の使用中止と連絡のお願いです。この内容ですが、私の記憶では、昨年の暮れ近くにも同様の内容の“チラシ”が投函されていたように思います。ひょっとすると、販売先リストみたいなのが残っていて、我が家の辺りに購入先が多いという情報があったのでしょうか? 14年以上の話ですから、たぶんそれは無いでしょう。おそらく、日本中で同じ事をしているのではないでしょうか?
以前、この内容のCMを頻繁に放送しているときにも感じたのですが、たぶん、それには一般の人が想像する以上の金額がかかっいるはずです。それなのに、さらに日本中の各家庭にローラー作戦のような案内をするとなれば、まさに膨大な金額が必要になるのは間違いありません。
予想以上に回収が進まないのでここまでしているのでしょう。たしかに、死者まで出している不具合なので、松下電器としては仕方ないと判断したのでしょう。しかし、例えば自動車のリコールも人の命に直結する不具合ですよね。ところが過去に数多くのリコールがありましたが、ここまでの告知をしたケースを見た経験がありません。ひょっとすると、今回の件は日本のメーカーの製品回収で、過去最大のスケールなのではないでしょうか。
当然、松下電器としては企業の社会的責任を果たすのはもちろんの事、企業ブランドの存続のためにも必要なプロジェクトとして行っているのでしょう。そして経営陣はこの莫大な出費もやむなしと判断し、株主にも理解させるのでしょう。
私は松下幸之助ファンではありますが、決して今の松下電器ファンではありません。しかし、今回の件で松下電器という会社を見直しました。企業内に“幸之助イズム”がしっかり引き継がれているのでしょう。
今回の行動は、企業として素晴らしい英断だと思います。最近、特にいい加減な経営者が数多く話題になっていますが、本来、企業とはこうあるべきだと思います。つまり、社会の中で経済活動を行っている以上、当然社会に対して責任を負うことになります。そして、それをどう行使するかは、経営陣の器の違いの表れだと言えるでしょう。
多分この事を評価している人が少なそうなので、あえてここに書いてみました。

電話帳って誰が使ってるの?

2006年02月03日 19時15分47秒 | 生活
今日、出かける直前に事務所の電話が鳴った。普段ならそのまま無視して出かけてしまう事が多いのですけど、思わず出てしまいました。そうすると電話の相手はNTTの電話帳の人間(オバサン)。用件はどうも掲載内容の確認らしいのです。
とにかく私は、電話セールスに困っています。完全に頭にきているのです。例えば仕事で考え事している時にセールス電話を受けてしまうと、それまで浮かんでいたアイデアとか文章が一気に吹っ飛んでしまい、その上、電話をかけてきた人間の対応の悪さに腹を立てると、仕事モードに戻るにも時間がかかってしまうのです。これは、私のような個人事務所の方はほとんど経験されている事でしょう。
大体が、携帯電話があまりに普及しすぎた事が一番大きな理由で、私の事務所の固定電話にかかってくるのは、ほとんどが電話セールスです。まあ、ヒマという別の理由もありますが…。
で、件のオバサンは「電話帳に載っていないと104でも答えられませんからね~」と言うので、「でも、とにかく電話セールスに困ってるから載せなくてもいいよ」と答えると「それなら、電話帳には載せなくて、104にだけ登録する事もできますから」と言ってくるのです。「なら、それを先に言え!」というのはこらえて、104にだけ登録してもらう事にしました。
まあ、電話セールスする会社がすべて電話帳を見ながら電話してくるとは思えませんから、電話セールスがなくなるとは思えません。そもそも私の場合、名刺交換していない人と仕事するケースはほとんど“ゼロ”ですから。電話帳に載せる必要性は前から無かったのです。
ところで、電話帳で電話番号を調べた最後っていつですか? 私は四半世紀ほど前に仕事で各地の電話帳を入手するほど使っていた経験はありますが、それ以降に使った記憶ってありませんね。大体、今の電話帳の分冊のし方って分かりにくいと思いませんか? 図書館で電話帳を見る事があっても、どれが何の内容だか一目では分からなくないですか?
さらに、私は新しい電話帳が届けられると、すぐにリサイクルゴミで出してしまいます。個人宅で電話帳をすべて揃えてる家も、最近見た記憶がないし、会社だって中小企業以下ならすべては揃えていないでしょう。となると、電話帳って誰が使っているのでしょう。NTTも誰のために作っているのでしょう。
以前から感じていたのですが、偉大なる“ムダ”以外の何物でもないと思うのです。その分、基本料金を安くしろ! と思っているのは私だけでしょうか?

こんなもんか! @niftyのサポート

2006年01月29日 13時58分53秒 | 生活
以前にも何回かここで書いたのですが、またまた私は@niftyの対応に腹を立てています。今回は電話サポートについてです。
今回、私は光回線の常時接続にあたり、セキュリティ対策は課題のひとつでした。ちょうど、いままでインストールしていたセキュリティソフトの期限が切れたこともあり、私はオプション契約として@niftyの「セキュリティ24」というのに契約しました。
さんざんなトラブルの末に光回線が開通した年末、マニュアルに従い「セキュリティ24」のソフトをダウンロードしインストールしてみました。するとインストールはできたのですが、ソフトが立ち上がらないのです。そこですかさず@niftyの電話サポートに電話しました。
対応してくれた女性は、一度アンインストールして再インストールなどしてみたのですが、結局、事態は改善されませんでした。たぶん、原因は私の端末との相性が考えられるという事でした。そこで私のPCについていくつかの質問に答え、後日@niftyでの調査の結果を連絡してもらうという事で私の携帯番号を教えて電話を切りました。
しかしその後、まるで連絡が無いので大晦日に電話すると「お客様から電話をいただく記録になっています」という答え。「だって、私の携帯番号の記録は残っているでしょ? じゃ何故、私は携帯番号を教えたのだ!」と言うと。「お客様の時間が無いからという事で…」という返事。「確に時間が無いとは言ったけど、だから、こちらでも調べます」と言われた事は水掛け論になるのでこらえました。
そして先日、そのソフトがアップデートされた事を知り、再度インストールしてみたのですが、結果は同じでした。そこで、またまた@niftyの電話サポートに電話しました。そうすると「そのエラーメッセージはLANドライバーがインストールされていない」という新鮮な(?)判定。そこで、次にPCのメーカーに電話確認すると、ちゃんとインストールされているという診断でした。
かなりキレかけた私は再再再再再度@niftyに電話しました。今度は非常に丁寧な対応の男性が出て、長時間かけて様々な事を試してみましたが、やはりダメでした。そして今度も社内で調査するというので、私のPCのデータを指定されたアドレスにメールしました。調査にだいたい2日程かかると言われて電話を切ったのですが、しばらくすると私の携帯が鳴り、「もうひとつ別のデータをメールしてください」という先程の男性からの電話でした。そこですぐ私は指示されたデータをメールしました。その日はそのまま連絡がなかったので、メールはちゃんと届いていると思っていました。
それから6日、@niftyからはまったく連絡がありません。一体、@niftyのサポートセンターはどういう体制になっているのでしょうか? さらに気になるのは、オプション料金の請求は来るのでしょうか?

東証が証明した日本のシステム構築の限界

2006年01月23日 06時32分17秒 | 生活
東証があまりに情けない。これが世界に冠たる証券市場の本来の姿なのかと知らしめてくれます。今回の処理能力に対する漸次拡張という東証の対応、それに対してニューヨークの証券市場では、通常の取引の量に比べて10倍以上のキャパシティを予め用意しているという歴然とした差。これは、私にあることを思い出させてくれます。
それは、日本軍を組織論的に研究した本「失敗の本質/中央文庫」で、さんざん指摘されていた日本軍(人)のシステム作りに対する脆弱的な体質です。例えば、
『日本軍は、初めにグランド・デザインや原理があったというよりは、現実から出発し状況ごとにときには場当り的に対応し、それらの結果を積み上げていく思考方法が得意であった。このような思考方法は、客観的事実の尊重とその行為の結果のフィードバックと一般化が頻繁に行なわれるかぎりにおいて、とりわけ不確実な状況下において、きわめて有効なはずであった。(略)
日本軍の平均的スタッフは科学的方法とは無縁の、独特のインクリメンタリズム(積み上げ方式)に基づく戦略選定をやってきたといわざるをえない。』
とあります。これをみても、希望的観測から戦略を立て、うまくいかないとなると場当たり的に兵力を漸次投入させて対応するという日本軍の対応が、今回の東証の対応にダブってしまうのです。
その点、ニューヨーク市場では予めグランド・デザインを立て、その上で10倍の余裕を必要なものと考え、その分の投資はニューヨーク市場の信用につながるとも考えているのでしょう。
物量の差で負けたといわれる太平洋戦争ですが、“ゼロ戦”という世界有数のハードを作ることができても、ソフト面・システム発想の面で決定的に劣っていたという分析を思い出さざるをえません。証券市場という国の経済を象徴するところで、今回いみじくもシステムに対する国民性の違いが露呈してしまったように思えるのです。
そういった意味でも、堀江氏は硬直化した東証という権威に風穴を開けたことになったのではないでしょうか? その堀江氏を悪徳錬金術師として一斉にバッシングするのはいいのですけれど、これを機会に東証の対応について「客観的事実の尊重とその行為の結果のフィードバックと一般化を頻繁に行う」ことをする人物、もしくは機関があるのでしょうか?
そうしないと、東証のシステムは10年前のもので古いという指摘がありますが、日本人のシステム構築の発想レベルは60年以上進歩していないという事になるのではないでしょうか?

NTTを絶対に信じるな!

2006年01月11日 20時35分45秒 | 生活
我が家の光回線が開通し、IP電話でもFAXが使える目途が立ち、NTTのISDN回線をアナログ回線に戻すことにしました。以前、NTTの116に確認した時は、連絡をもらえば特別な手続はなく、約2日でアナログ回線に戻せるという事でした。
そして今日、116に電話して回線の変更の申請をしました。すると電話に出たお姉さんに「工事は来週の月曜になります」と言われました。まあ、間に週末が入るから仕方ないかと思っていると、続けて「工事費が3150円と契約料840円がかります」と言うのです。「そんな事は前に確認した時に何も言ってなかったぞ!」と私が抗議すると「済みません」と謝るだけ。
さらに、「基本料金はいつから変わるのか?」と尋ねると「月毎の契約なので、来月から変わります」と答えるので、私は完全にあきれました。ISDN回線をアナログ回線に戻して基本料金を安くしようと考えていたのですが、当然、日割り計算になると思っていたのです。本当にNTTという会社はやり放題な企業なんだと感じました。
すると、しばらくして電話が鳴ったので出てみると、先ほどのNTTのお姉さんでした。「ISDN回線で使っていたもうひとつの番号はどうされるのか聞き忘れました」と言うのです。「それはもう不要になった」と答えると、お姉さんは「先程の基本料金の件なのですけど、来月から変わるのではなく日割り計算でした」というのです。またまたあきれた私は「絶対間違えちゃいけない事だろ!」と怒り、電話を切りました。まるでいいかげんな電話対応なんですね。
とにかく、NTTは基本的には有線電話ではほぼ独占企業ですよね。だから回線変更に追加料金などがかかると言われれば、それに従うしかないし、工期に時間がかかると言われれば、やはり待つしかないわけですよね。結局、消費者に選択肢がないばかりにやり放題な企業になっていると感じるのです。
その典型が電話債権をタダにするというニュース。私の考えでは、これは完全な独占禁止法違反だと思うのですが、その報道がされた時はどこにもそんな論調はなかったと記憶しています。その前に、いけしゃあしゃあとそんな発表ができるものなのか、NTTの企業としての神経を疑いました。
私はISDN以前に事務所の電話とFAXに2回線、さらに自宅用に1回線の合計3回戦の債権を買っているので、それを一方的に0円されてはたまりません。もし、NTTが債権をタダにして独占禁止法で厳罰にされない場合は、みなさんで集まって集団訴訟で対抗しましょう!
民営化の手本とされたNTTも、時間が経てば結局は強欲で硬直した組織になってしまったのです。郵政民営化が同じ流れに終わらないように、ここは国民の怒りの声を明確に表明しましょう!

暗たんたる通信の未来

2005年12月31日 16時13分47秒 | 生活
まさか、この話題で今年を締めくくるとは思いませんでした。確かに今年後半の私にとっては大きな問題でしたから、それもやむ無しとも考えます。それは何かというと“光回線”の問題です。
そもそも、いまだにISDN回線を使っていた私は、いつかブロードバンドにしない事には話にならないというか、仕事に支障をきたすと考えていました。そこで私は将来、NTTの債権を売る事を考え、TEPCOで光の導入を考えていました。しかしちょっと調べてみると、我が家に光回線を引くには、いくつかの問題があることが分かってきました。またその中で、東京電力に“TEPCOひかり”の相談窓口がどこにもないという事も知り驚きでした。
最初の問題は、我が家が4世帯しかない集合住宅なので、TEPCOの場合ホームタイプとなり料金が高くなる事。これもパンフレットには出ていなくて、集合住宅は一律の料金としか出ていなかったのですが、別件を電話で問い合せた時に分かった事なのです。
次に、我が家の造りが変なので、回線工事が簡単ではなさそうな事。さらに、事務所用の電話を一般電話とFAXの番号を分けるためにISDNにしているのですが、電話だけをアナログのNTT回線で残し、FAXなら番号が変わっても許せるので、それをIP電話の回線で使おうと考えたのです。しかし、IP電話でFAXを使うと不都合が出るとの噂を耳にしたのです。
そして10月の末、キャッシュバックの言葉につられ“TEPCOひかり”の契約をしました。もちろんその時には「我が家は造りが変だけど大丈夫なのか?」、「IP電話をFAXに使うと不具合が出るそうだけど大丈夫か?」を確認しましたが両方とも「大丈夫」の返事をもらったので契約したのです。

しかし案の定、我が家の造りと頑固大家のせいで、工事は一度で済まず、そればかりか室内に配線するための工事の費用を負担する羽目にあう事になりました。せっかく工事料無料のはずなのに2万円払って、やっと今月中旬に開通させる事ができたのです。
次に、オプションでセキュリティシステムの契約をしたのですが、インストールしたソフトが上手く起動しないので@niftyのサポートセンターに電話したのです。その時は色々試しても結局ダメで、「ひょっとすると端末との相性の問題かも」と言われ、調べて後日携帯に電話してもらう事にしました。しかしその時、恐ろしい事を言われたのです。それは「IP電話をFAXに使うと不具合が出る場合がある」と言うのです。もちろん、FAXの件はパンフレットには一切書かれていなかったはずです。
とりあえず、私は電話を待つ事にしたのですが全然音沙汰がありません。そこで大晦日の今日、こちらから@niftyのサポートセンターに電話してみると「お客様から再度電話をいただく記録になってます」という答え。「じゃ、何で携帯の番号を伝えたんだよ!」という怒りを抑え話を聞いてみたら、どうも私の端末との相性は調査していない様子。頭にきた私は「時間がないからセキュリティシステムの話は年明けにまた電話する。それより、前回IP電話はFAXに使うと不具合があると言われたが、それは@niftyでは当たり前の事なのか?」と聞くと「ちょっと待ってください確認します」と即答できない状況なのです。

私が契約したのはTEPCOの代理店のはずですが、そことTEPCOと@nifyの関係は偽装マンション問題の構図のように一気通貫のようで、実は責任のなすり合い。数年前には一大国家プロジェクトのインフラ整備事業といわれていた“光回線”ですが、結局はビジネスの歪みをすべて消費者に負わせて、実質、詐欺まがいの行為が横行しているのが実情なのですね。
これじゃ日本のIT事業が、東アジアでも置いてきぼりにされるのは目に見えている感じです。

ちなみに、パンフレットに出ていたキャッシュバックの連絡も@niftyからはまったくありません…。