新型コロナウイルス感染症になった 1日目

―地球をアイスピックでつついたとしたら、
ちょうど良い感じにカチ割れるんじゃないかというくらいに冷え切った朝だった。―

以前も引用した一文ですが、
ほぼほぼそんな時期になった昨年の某日の事。

市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 十二月大歌舞伎
　　　 　　　　　八代目 市川新之助初舞台
を見に行くぞと気合いを入れて起床したのにどうも体調がよくない。
久しぶりに熱がある。
ワクチン接種以外で発熱するなど数年ぶりです。
ああそうか、ついに来たかと観念する。
一昨日から家人が酷い咳をマスクもせずに家の中でしていた。
私も昨夕から調子が悪くなったので確実にそれが原因だろう。

思えば基礎疾患があるため家の外での感染には十二分に気をつけていた。
だが内部からによるものは想定はしていたものの対抗できなかった。
諦めの境地である。
ただ勤務先が特別休暇扱いにするのか、
有休消化扱いになるかは確定を受けねばならないので、
基礎疾患があるので発熱外来を受診した。

幸いにして数時間で結果は出た。
やはり新型コロナウイルス感染症陽性でした。
もっとも私は基礎疾患があるので、
特例承認された「ラゲブリオ」という薬が処方できるのとのこと。
同意書に同意すれば処方するというので即同意する。

なお治療費の精算をした時にこの薬の保険点数を見たら約1万点の薬でした。
これは無保険だと約10万円になり、3割負担だと約3万円です。
第二類の感染症なのでこの部分は無料になりましたが、
果たして誰が負担しているのかいまも疑問に思っています。

帰宅後諸々関係各所に連絡を入れましたが、
この段階では歌舞伎のチケットが無駄になった事に対する無念さの方が大きかった。
法定の自宅療養で仕事を休む事よりも。